« 修道女の歌う、Alicia Keys "No One" | トップページ | 徳川期の富の余剰について »

2014年3月28日 (金)

ローマ支配から離脱するヴェネツィア

某MLでご教示頂いた。水の都ベニス(Venezia)が、ローマの頚木(イタリア共和国)からの独立を問う住民投票で、89%の賛成を集めた、とのこと。下記。

89% of Veneto residents vote for independence from Rome ― RT News

非公式とのことだが、それでも住民の89%が賛成票を投じているのは、無視できないだろう。元来、イタリアが地域的な都市国家連合から近代主権国家になったのは、19世紀のゴタゴタの渦中であり、Venezia が国制としてイタリア王国に編入されたのは1866年の普墺戦争がきっかけなのであるから、日本の徳川から明治への転換の時期とほとんど同じと言ってよい。

イタリア人自身が、「イタリア人」などいない、と宣(のたま)うらしいので、その素地はずぅっとあったのだ。グローバリズムと正反対のリージョナリズムがヨーロッパで渦巻いていることは我々日本人も承知しておくべきだろう。歴史を顧みれば、グローバリズムとはその時々の覇権国の世界支配の別名であったのだから。下記も参照。

Venice prepares for referendum on secession from Italy - Telegraph

More sovereignty votes: Referendum may see Venice elect to secede from Italy | National Post

BBC News - Venice votes on splitting from Rome

Indipendenza Veneta: il sito ufficiale

Italy’s Death in Venice

|

« 修道女の歌う、Alicia Keys "No One" | トップページ | 徳川期の富の余剰について »

西洋 (Western countries)」カテゴリの記事

political theory / philosophy(政治哲学・政治理論)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ローマ支配から離脱するヴェネツィア:

« 修道女の歌う、Alicia Keys "No One" | トップページ | 徳川期の富の余剰について »