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2016年10月18日 (火)

聖アウグスティヌスはアフリカ人である(Saint Augustine is an African.)

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 西洋古代最大の思想家、アウグスティヌス。
 その思想の影響はとくにヨーロッパの思想史において際立ったものがあり、ときには近代思想の先駆者とさえ言われる。

 ただし、彼はアフリカ人である。

 アウグスティヌスは、ローマ帝国属州北アフリカのタガステという小さな町に、354年11月13日に生まれた。ここはベルベル人の土地である。

われわれはアウグスティヌスにもその影響を認めうる。たとえば、彼の母モニカ(正確にはモンニカ)はベルベル系であり、アウグスティヌスの息子のアデオダトゥス、つまり神により与えられた者、という意味の名前は明らかにベルベル人の宗教にちなむものである。
『人類の知的遺産 15 アウグスティヌス』宮谷宣史著、1981年講談社 、P.46

 古代地中海世界とアルプス以北の西欧近代を同一視することは危険だろう。それは西欧人自身の自己了解(アイデンティティ操作)の一部と見なす方が安全だ。

※沢尻エリカ様は、日仏ハーフだが、父親は仏国籍のマグレブ移民で、ベルベル人の血を引いている。鼻梁の造作がそんな感じ?

 

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Tasnim News Agency, CC 表示 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=64815490による


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