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2018年1月15日 (月)

日本銀行のバランスシート

 下記は、2017年5月現在の日本銀行のバランスシートです。すぐわかることは以下のようなことです。

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1.日本銀行は株式会社です。なにしろ、資本金の科目があります。
2.総資産は、昨年5月で500兆円です。日本の平成29年度一般会計予算が約100(97.5)兆円です。日銀の資産規模は、日本国の財政規模の5倍となります。フローとストックの差異はありますが、その規模は実感できるでしょう。
3.負債欄に、発行銀行券、つまり日銀券が記載されています。それが約100(99.5)兆円です。たまたまでしょうが、日本国の予算規模とほぼ同じです。どうせ同じなら、そのまま財政に組み込んじゃったら、税金不要になるかも(?)ですが・・・。
4.資産に、国債が記載されています。約430兆円。85%です。従いまして、仮に国債の市場価格が変動すると(銘柄の違いは無視)、例えば1%下落すると、4兆円目減りして、それだけB/Sが棄損します。日銀の債務超過ですね。

 一般に、債券と長期金利はその裁定関係を通じて、逆の動きをします。つまり、金利が上がると、債券価格は下落する。金利が下がると債券価格は上昇する。国債は、その国の債券銘柄の代表ですから、流通価格はそのように動きます。ということで、

5.日銀が直接動かせる政策金利は公定歩合で、これは短期金利です。だから、日銀が直接、長期金利を動かせるわけではありませんが、政策として機動的に金利引き下げに動くことは容易ですが、日銀自身の行動が、長期金利上昇に影響を与える可能性がある場合、おいそれと身動きできないのではないか、という懸念はあります。なにしろ、自分のB/Sが棄損して債務超過に陥ります。自分で自分の首を絞めるようなものです。それでも構わない、のかどうなのか。黒田さんどうするんでしょうか。

※バランスシートの部分は、下記のサイトからお借りしました。
日銀資産500兆円超え~出口の損失シミュレーションを前提に対応議論を開始すべき:研究員の眼

〔参照1〕日銀は1万円札を刷るごとに、9984円儲かる

〔参照2〕国債発行利回りの30年間の推移

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