中世ナバール王国の貴公子ザビエル(Xavier)
ザビエル(Francisco de Xavier 1506-52)は、イベリア半島の付け根、ビスケー湾(大西洋岸)寄りのピレネー山脈沿いにあった、中世ナバラ王国のバスクの血をひく名門貴族出身です。
※Kingdom of Navarre - Wikipedia様よりお借りしました。

リーガ・エスパニョーラを動画でみていただくと一目瞭然ですが、地元のビルバオはバスク人主義のプロチームで、そこから想像するに、バスク人はコーカソイドの中でも比較的小柄・黒髪で浅黒い人々だったと想像されます。また、バスク語は印欧語族のロマンス語とは全く別系統の語らしく、実は系統がわかっていません。ただ、面白いことに、述語動詞が文末にくる、という、日本語と似た統語構造を持っているようです。
「 Aita-k semea maite du 」〈父は息子を愛する〉
(父は)(息子を)(愛する)
ザビエルがマラッカで出会ったアンジローから、日本人(の容姿)と日本語(の構造)のことを知った時、「これは東洋のバスクか?」と神の恩寵を感じ、渡日を熱望することは大いにあり得ます。
「 Aita-k semea maite du 」〈父は息子を愛する〉
(父は)(息子を)(愛する)
ザビエルがマラッカで出会ったアンジローから、日本人(の容姿)と日本語(の構造)のことを知った時、「これは東洋のバスクか?」と神の恩寵を感じ、渡日を熱望することは大いにあり得ます。
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