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2019年2月 5日 (火)

被造物creatures は造物主体creator を超越できない

 被造物creatures は造物主体creator を超越できません。なぜなら、造物主体creatorにとり、自己の存在様式が、彼の力能そのものだからです。

 人間は機械を作ります。しかし、機械は人間を作ることはできません。また、人間は無機物から「生命」を作り出すことにいまだ成功していません。

 ということは、人はAIシステム(計算機械)を作りますが、AIシステム(計算機械)は、生命を、ましてや人を創出することはできません。すなわち、巷間囁かれているような、シンギュラリティ Technological Singularity が来るということは、原理的にあり得ない、ということになります。

 21世紀の今日でも、特許庁には、「永久機関」の特許申請が絶えないようです。カリフォルニアのテクノ・カルト(techno-cult)たちがお経のように唱える、「シンギュラリティ」は、この現代版「永久機関」と同根の心性と見なして差し支えないでしょう。

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