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2019年4月15日 (月)

別世界の消息(承前)

 前記事に関して、一言。

 ノヴァーリスは(といってもノヴァーリスことはあまりよく知らないのですが)、現世(うつしよ)と幽世(かくりよ)のボーダーに生き、死んだ文学者でしょう。

 しかし、柳田は当初文学者を志向しながらも、結局、(社会/人文)科学者の立場(広い意味での scientist)を選び、そこに留まりながら、方法論によって異世界に気象用ラジオゾンデを下ろし探索した。ここがノヴァーリスとの違いです。その柳田の方法論は、Weber の創出した「動機の意味理解」的方法そのものと言えます。その歴史社会学の傑作が、柳田国男『明治大正史 世相篇』昭和6年(1931)です。

 以上、書きながら思いましたが、柳田国男は、 Max Weber に比肩しうる学者です。日本というフィールドに自己限定していますが、そこでなし得たことはすごいこと、であるように思えます。

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