新型肺炎の致死率
いま進行中のことなので、疫学的な正確性は求められませんが、この人類にとっての未経験の疫病の「危険度」の目安を出してみます。
致死率(case-fatality rate)とは、下記の式で求めます。
「ある病気Cの致死率」=「一定期間におけるある病気Cによる死亡者数」/「一定期間におけるある病気Cの患者数」
完璧なデータなど進行中の事態にはありません。利用するのは、「新型コロナウイルス感染症まとめ - Yahoo! JAPAN」掲載の数字です。「致死率」=「死亡者数」/「感染者数」を算出します。
[2020/02/29,10:00,厚生労働省発表のデータに基づく]
国内致死率 5/230= 2.1739 %
国外致死率 2850/82737= 3.4446 %
上掲をみると、国外より国内のほうが「安全」のようですね。
他の感染症の致死率と比較してみます。
エボラ出血熱 50-90%、
新型肺炎SARS 14-15%
季節性インフルエンザ全年齢平均 0.1%
上記のデータからは、エボラ出血熱の凶悪性、SARSの深刻性等からすれば、新型肺炎が未知の感染症であるにも関わらず、今のところ重度の危険性はないようです。季節性インフルエンザの20倍強というところでしょうか。今後のウィルス変異によっては危険性が増すことも十分あり得ますが、とりあえず我々一般市民は季節性インフルエンザ対策と同じでよさそうです。
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