僕はまだ夢をみてゐる。然し僕は失望しない。人は夢を見ることが出来る間は幸福である / I'm still dreaming. But I am not disappointed. As long as one can dream, one is happy.
詩の一節かと見紛う表題ですが、これはある人物の手紙の一文です。
その人物とは、渡邊千冬です。どのような人物かは続きの記事で種明かしします。下記が、引用典拠です。
彼れが井上雅二氏に與へた手紙に
『僕はまだ夢をみてゐる。然し僕は失望しない。人は夢を見ることが出来る間は幸福である。』と書いて居る。何の夢をみてゐるか明らかでない。併し彼れの性格は純理の指さす所に行く外はない、そして純理は明日の社會を指さしてゐる。
馬場恒吾『現代人物評論』昭和5年9月中央公論社刊、p.302「渡邊千冬論」より
※弊ブログの初期の記事で、Billy Bob Thornton を取り上げたことがあります。そこで、彼が映画科に学ぶ学生たちに「夢を持ち続けろ。金があっても夢のない人間もいる。」と語りかけていたことを思い出しました。
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