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2020年9月 2日 (水)

関口すみ子『御一新とジェンダー』2005年東京大学出版会〔1〕

関口氏とウォルソール氏がそれぞれに「告発」していることは、近代社会こそが女性を抑圧する制度を作りだしていたにもかかわらず、それ以前の社会と比較すれば良いはずだという文明開化=進歩観に基づく「常識」によって、それを「隠蔽」してきたということであり、その「常識」が(おもに男性たちによって)現在にいたるまで踏襲されてきたということである。〔本記事後段の、澤井啓一氏書評より〕

関口すみ子『御一新とジェンダー ― 荻生徂徠から教育勅語まで ―』2005年東京大学出版会

目次
凡例


第一編 「埒もなき大名の妻」から「御一新」へ

第一章 荻生徂徠の「奥」批判
第1節「奥」
第2節公家との縁組
第3節「降嫁」
第4節「妾」
第5節「正親町町子」と徂徠
第二章 「奥」への猜疑
第1節「大奥」「奥女中」への眼差し
第2節「武家の妻娘も傾城・野郎の真似をして」
第3節「町よりのぼる妾」
第三章 藩政改革とあらたな「大名の妻」
第1節あらたな「大名の妻」
第2節細井平洲と上杉鷹山の挑戦
第3節鷹山の女訓
第四章 松平定信の大奥改革
第1節定信の登場と大奥
第2節大奥老女の行方
第3節定信退陣と大奥
第五章 大奥の氾濫
第1節家斉と溶姫
第2節江戸女性文化と「強女カルト」
第3節「妖婦」
第六章 瓦解
第1節斉昭と慶喜
第2節皇妹降嫁
第七章 女の再教育
第1節幕末の「女教」のすすめ
第2節「女学校」

第二編 「文明」の国へ

第一章 「御一新」
第1節「女権」の排除
第2節「皇后」
第二章 「文明」の課題
第1節「男女同権」
第2節「一夫一婦」
第3節「女性参政の権」
第三章 制度を立てる
第1節「夫婦相和シ」(教育勅語)
第2節「賢母良妻」
結語

あとがき
事項索引
書名索引
人名索引

〔参照〕
関口 すみ子 『御一新とジェンダー ―― 荻生徂徠から教育勅語まで』 受賞者一覧・選評 サントリー学芸賞 サントリー文化財団

書評 関口すみ子著『御一新とジェンダー--荻生徂徠から教育勅語まで』,アン・ウォルソール著(菅原和子・田崎公司・高橋彩訳)『たをやめと明治維新--松尾多勢子の反伝記的生涯』PDF
澤井 啓一著
日本思想史学 (38), 204-212, 2006、日本思想史学会

私の書評は、〔2〕へ(の予定)

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