ネットフリックスという会社/ A company called Netflix
東洋経済新報社から配信されている無料記事(無料登録は必要です、本記事最下段、参照)に、ネットフリックスの話題がありました。
このネトフリやGAFAなど、いかにも米国資本主義文化の正嫡といっても良い存在ですが、所詮、石油文明の上に咲く徒花に過ぎないではないのか、という見方もしてしまいます。
ただ、Keynes もどこかで言っていましたが、人間集団のなかには一定の割合で、滅茶苦茶な活力を持つ人たちもいて、放っておくと戦争などを始めかねない。そういう人々に戦争なぞやらせるくらいなら、資本主義の経済ゲームに血道をあげてもらっていたほうが数段マシなのかも知れない、とも考えたりします。私は静謐さを好みますが、年齢に関係なく血気盛んな人々がいることも人間的事実の一部ではあるだろうと言う訳です。人間という、この複雑多様で面倒くさい生き物を皆(というより可能であれば多くの人々)、生かせる社会的仕組みを求めるべきですが、本当にそんなものがこの世にあるのだろうか、という悲観的な思いもふっと湧き出ます。
ネットフリックスは、ある意味、無茶苦茶な企業ですが、クリエイティブ・コンテンツの制作会社で面白いものを作り続けている企業なら、おそらくどこでも似た企業文化を保持しているのだろうな、という気がします。それにしても、いやはや圧倒されます。
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