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2021年12月

2021年12月31日 (金)

2022年はインフレ元年:コストインフレの半世紀へ/ 2022: The First Year of Inflation: Toward a Half Century of Cost Inflation

 2022年は、ドネラ・メドウズ(Donella H. Meadows)を主査としてローマ・クラブ・レボート『成長の限界 The Limits to Growth 』が1972年に発表されてからちょうど50周年です。50年後の眼から見ても、驚くべきことにこの報告内容はほぼ正確だった、と言えるようです。下記はその内容を象徴する有名なシミュレーションモデル図です。
〔出典は、電力自由化Q&A :「電気を選ぶ」ってどういうこと? | 電力・ガス比較サイト エネチェンジ

Limit-of-growth-graph

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過去は「anchor」である/ The past is an "anchor"

 塩沢由典氏の「カーン・ケインズ過程の微細構造」(1983年『経済学雑誌』大阪市立大)の、スラッファ経済における乗数効果の計算が、前々期、前期の変化を外挿して今期の需要量予想とするとマクロの産出量が発散してしまうのに対して、谷口・森岡方式では過去実績の数回平均を需要予想とするためマクロの産出量は収束する、という議論は、塩沢由典氏の『複雑さの帰結』(1997年NTT出版、pp.77-8)に記載されています。

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2021年12月30日 (木)

懺悔と免責/ Repentance and Immunity

 近現代日本人の「立場主義」は、人間の思考と欲望を《水路付け canalization》して、個人に組織の仮面をかぶらせることで、自己判断としての責任倫理の心理的圧迫から個人を解放し、爆発的なエネルギーを引き出しましたが、それは同時に、個人の行為から発生する《責任倫理》からの免責も意味し、普通の人々を徹頭徹尾、鉄面皮にする危険もありました。

※参照 漱石作品に見る近代日本人の《立場主義》化: 本に溺れたい

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2021年12月23日 (木)

佐野英二郎『バスラーの白い空から』1992年〔3〕

 普段、文学とは遠い生活をしている私が、この素晴らしい文章と出会う奇縁を作ってくれたのが、たまさか目にした故須賀敦子氏の素敵な書評 (毎日新聞1992/12/15、本記事下記)でした。そのころの私は日本経済新聞を長く購読していたのですが、熱心(=執拗)な毎日新聞の勧誘に根負けし、三ヶ月だけ?購読することにしたのです。そんな嫌々ながらの偶然が、それから三十年もつき合う本を私にもたらせてくれるとは「神のみぞ知る」を地で行く、でしょうか。人生の下山途中にいる証には違いありません。

 

佐野英二郎『バスラーの白い空から』1992年〔1〕: 本に溺れたい
佐野英二郎『バスラーの白い空から』1992年〔2〕: 本に溺れたい

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2021年12月20日 (月)

私のベスト3(2021年/読書)/ My Top 3 (2021 / Reading)

 初めての試みですが、今年読んだ(読了した)本のベスト3を残しておきます。ひょっとするとあとで「あ、あれが抜けていた!」というものがあるかも知れません。その時は、修正します。ご愛敬ということでご寛恕を乞います。

※ちなみに、この3点には優劣はありません。念のため。

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2021年12月15日 (水)

肉体は頭の下僕?/ Is the body a servant of the head?

 ギリシア都市国家群から、アレクサンドロスの大帝国へ、そしてローマの地中海帝国への遷移は、政治的変化だけではなく、エピステーメー(世界認知の枠組み)の遷移をも伴っています。下記の引用は、以下訳書から

リヒアルト・ハルダー『ギリシアの文化』北斗出版(1985) pp.20-21
Richard Harder, Eigenart der Griechen / Einfuerung in die Griechische Kultur, Verag Herder GmbH, 1962

 

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