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2022年9月

2022年9月30日 (金)

いじめ、紅衛兵、内務班

弊ブログ記事「日本の若者における自尊感情」に2点コメントをいだだきました。

1)http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2022/09/post-abec1c.html
2)http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2022/09/post-588573.html

 その文言中の、「意図的にいじめ被害者を辱める」から、文革時代の紅衛兵「吊し上げ」を連想しまして、そういえば、旧帝国陸軍の内務班教育も、より程度のひどい「いじめ」ではなかったか、と気付きました。内務班については、小学館日本大百科全書と国史大辞典の項目記事を挙げておきます。

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2022年9月29日 (木)

日本の若者における自尊感情/ Self-esteem among Japanese Youth(3)

(2)より

 他のMLにて、下記の情報をご教示頂きました。

中華人民共和国憲法第38条
 中華人民共和国公民の人格の尊厳は、侵されない。
 いかなる方法にせよ、公民を侮辱、誹謗または誣告陥害
 することは、これを禁止する。

 中国人においては、「面子」は Human Dignity の基本中の基本であり、人倫の原理なのかもしれません。

 かつての「文革」での三角帽子を被らせての吊し上げ、はその原則を公然と踏みにじった空前の暴挙だったため、そういったことへの公法的安全装置の意味もあるような気もします。

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2022年9月28日 (水)

日本の若者における自尊感情/ Self-esteem among Japanese Youth(2)

(1)より、(3)

 たまたま、本日見かけたネット記事に下記のようなものがありました。

中国ではありえない!?日本でまだ「当たり前」に行なわれていること - TRiP EDiTOR

 これも、社会が持つ「教育」機能と言えるでしょう。中国人が一見「自信満々」に見えてしまう理由の一端でもあります。

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日本の若者における自尊感情/ Self-esteem among Japanese Youth(1)

(2)

 下記の本に、こうあります。(pp.227-8、カラーフォントは引用者による)
『ぼくに方程式を教えてください ー少年院の数学教室』集英社新書2022年3月
高橋一雄、瀬山士郎、村尾博司共著

 入院したての彼らに共通した特徴として、自尊感情自己効力感の低さが挙げられます。
 まず、自尊感情ですが、自分のよいところも悪いところもあるがままに受け入れ、自分を大切な存在として肯定できる感情です。言い換えれば、無理なく自然に「このままでいい」と思える感情です。実際の少年たちは、前述したような虐待や貧困などの家庭の問題を背景に、果たしてこの世に生まれてきてよかったのだろうか、と常に不安が頭をよぎります。そして、絶えず足元がぐらつき、あるがままの自分を肯定できない自尊感情の低さがあるのです。
 つぎに、自己効力感ですが、他者から褒められたり、認められたり、成功体験を積んだりすることによって、「自信がある」という感情です。言い換えれば、物事に挑戦する際のやればできる感です。現実の少年たちは、学校生活においては、早々と学力面で壁にぶつかり、ダメだしを受け続ける。「どうせバカだから、努力しても無理」と投げやりになって取り組む前から諦め、自己効力感を持ちえないのです。
 しかし、本気で向き合いながら丸ごと受け止めてくれる教官とのぶつかり合いの中で、自尊感情が育ってきます。そして、規則正しい生活のもと、当り前のことをコツコツ努力して得られる小さな成功体験。それを重ねることで、学ぶ意欲が回復し、自己効力感も高めることができるのです。自立への道のりは、こうした自尊感情と自己効力感の獲得が生き直しの起点となります。

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2022年9月26日 (月)

現代日本における「貧困」ー国際比較/ Poverty in Contemporary Japan: An International Comparison

 ここ数年間、現代人は「新型コロナ感染症」の大波に翻弄され続けてきました。無論、現代日本もその例外ではありません。いま、浮上してきているのは、「貧困」の問題です。そこで、現代日本における「貧困」問題が、国際的にみてどう見えるか、統計データで確認しておくことにします。

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2022年9月19日 (月)

熱汚染の源泉としての動力社会/Powered society as a source of heat pollution

 21世紀の人類が、地球温暖化という気候変動に晒されているらしいことは、もはや否定し難い状況だと思います。地球というマクロレベルでなくとも、より分かりやすいデータがあります。
 下記です。〔ポインタを画像に重ねクリックすれば、詳細度の高いクリアな画像が別画面で出ます。〕

Max35up_p
上記の出典 気象庁 | 大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化

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2022年9月 5日 (月)

力の指輪/ Rings of Power

 9月2日は、『ホビットの冒険』(1937)や『指輪物語』(1954-55)作者、トールキン、John Ronald Reuel Tolkien,1892―1973、の命日でした。それにあわせて、テレビドラマ化権を入手済みのアマゾンがついに、「力の指輪 Rings of Power」の配信を開始しました。アマゾンの発表では、9月2日から4日までで、全世界2400万人が視聴したそうです。

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2022年9月 1日 (木)

未発の潜勢力としての「Chaos 混沌」/ "Chaos" as an unexploited potential force

荘子、ニーチェ、湯川秀樹/ Zhuangzi, Nietzsche and Yukawa Hideki: 本に溺れたい

を読んで改めて考えてみたのは以下のことです。

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