Adam Smith

2012年12月31日 (月)

佐伯啓思 vs. 猪木武徳

最近、現在の経済学を巡る問題を論じた新書が二冊相次いで出版された。一つは佐伯啓思氏(京大教授)の手になるもの。もう一つは猪木武徳氏(国際日本文化研究センター、阪大名誉教授)のものである。

そこで試しに二著の目次の対照表を作成してみる。

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2010年5月15日 (土)

マーシャル(A.Marshall)のスミス(A.Smith)批判

Alfred Marshall, Industry and Trade, 3rd ed., 1920

Appendix D: The English Mercantilists and Adam Smith (p.451)

And yet he is perhaps more responsible than anyone else for the belief, which long prevailed, that Mercantilism was a definite, unified body of doctrine; and that it worked mischief by inventing diverse shackles which hampered the natural freedom of trade.

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2009年9月22日 (火)

幕末期の「神の見えざる手」論

大国隆正は、「西洋学者のいふをきくに、西洋にてもはら天主教も、通商のこともともに、如徳亜よりおこりて、アメリカ州まで及びたるものなりとぞ。天主教は友愛を宗とす」(『古伝通解』巻三、『大国隆正全集』巻六、159-60頁)と説いているが、大国の場合、利己心は正志斎のように全否定されることはなく、生産・商売をうながすものと肯定され、しかも、利己心は競争をもたらすものではなく、百姓・商人・職人のそれぞれの利己心の発動は、意図せざる結果として、お互いが「あひたすけ・あひすくふ」となり、それが「神の智慧」であるとされる(『死後安心録』、全集五、320-21頁)。そして、キリスト教の「友愛」はまさにその「あひたすけ・あひすくふ」ことを目指しているものとしてとらえられている。
前田勉『江戸後期の思想空間』ぺりかん社(2009) 、p.365、注17   

 大国隆正(おおくにたかまさ)1792-1871(寛政4-明治4)は、徳川末期の国学者であり、明治初期の、神仏分離・廃仏毀釈を指導した福羽美静(ふくばびせい)、玉松操は彼の門人であることからして、そのイデオローグと言ってよい人物だ。ただし、当時の維新イデオローグが頭の固い狂信的な連中なのだと決めつけるなら、事を見誤る。その好例が上記である。引用部分をカラーフォントにしたのは私だが、この部分だけをみれば、古典派経済学者アダム・スミスと錯覚してしまうのではないか。

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2007年11月28日 (水)

Adam Smith による社会契約論批判 (Counter-revolution to the Social Contract Theory)

 以下、

 大道安次郎「近代自然法」、新版 社会思想史辞典 新明正道編著 創元社(1961年) 、pp.116-117

からの引用。

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2007年11月17日 (土)

Hume - Hayek conservatism の理論的欠陥 (2)

 前回は、いくらか話を急いでしまった。ここで議論を整理しよう。

 Hume→Hayek と流れる保守主義理論とは、私見では以下のようにまとめられる。

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2005年12月30日 (金)

「人間社会の自然論」Naturlehre der menschlichen Gesellschaft(改訂2006/2/12)

 この表題の件は、社会学史上のペダンティックな論点に収まらない、意外に深刻な意義を有している。

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