環境問題

2015年10月 5日 (月)

日本社会の構造転換(3)

弊ブログの「日本社会の構造転換(1960年革命)」に新しいコメントを頂いた。

日本近代の人口成長には、
①1866年から1907年まで関税自主権喪失 → 平均寿命の低下
②1921年(大正10年)に上水道の塩素殺菌開始 → 乳幼児死亡率低下
以上の2点が関連する。

簡略に回答を試みる。

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2013年3月 1日 (金)

失業の恐怖とベーシック・インカム

 かつて、思想史家の関曠野は、「である」ことと「する」ことの中間に、「演ずる」がある、と語ったことがある。一方、日本語に「役に立つ」という表現がある。簡単にいえば、社会的分業の一部を担っている、全体のうちの一部として機能しているという意味だろう。

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2012年2月21日 (火)

伊藤邦武『経済学の哲学 -19世紀経済思想とラスキン- 』中公新書(2011年)

 前回の書評記事は、少々中途半端だった。

 そこでとりあえず、総評を残しておくことにする。

 興味深い論点は幾つもある。

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2011年12月12日 (月)

経済学の第一原理 = Pure Air, Water, and Earth (John Ruskin)

 表題の言葉は、下記の書に教えられた。

伊藤邦武『経済学の哲学 -19世紀経済思想とラスキン- 』中公新書(2011年)
 p.168

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2011年5月 3日 (火)

原発はなぜ儲かるか?(20110504リンク追加)

 下記は東電のサイトにある電気料金決定のフローチャートである。

 実はこの中に、なぜ東電が原子力発電所を作りたがり、そしてその出力(つまり稼働率)を高めたがるかを解明する鍵がある。

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2011年3月21日 (月)

福島原発問題に関する優れた解説記事

 日本科学者会議(JSA)のサイトに、福島原発問題の現状と、冷却用の水注入後の見通しについて、簡にして要を得た解説記事があったのでご紹介する。特に、下記の二箇所は必読。

福島原発問題について - JSA Wiki - 日本科学者会議

<解説5>予言されていた事故シナリオ―NUREG-1150

<解説6>いくつかの懸念

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2010年12月12日 (日)

Of the Stationary State

J.S.Mill, Principles of Political Economy(1848)*、にこういう一節がある。

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2007年12月11日 (火)

「地球温暖化は商売道具」という論法

 うーむ、「地球温暖化は商売道具」っていうのは、巧妙なレトリックですね。ある種の「ホンネによるタテマエの暴露」=「イデオロギー暴露」のレトリックです。「地球温暖化」という、正誤の決着可能な事実問題を、「話者の動機」という、価値問題にすり替えるわけです。話者を道徳的に劣化することで、事実問題の「価値(重要性)」を劣化させる論法です。

 この弧状列島の知性史において、繰り返し見られるタイプのレトリック*です。よく見られるのは、国際法、あるいは、かつての国際連盟、今の国際連合といった、普遍性=原理・原則的な価値といったものを、その論者の特殊的動機によって貶めるものですが。

 相も変らず、軽率にもこの手の論法になびく輩が多いというのは、この弧状列島の住人の頭が、単に悪い(?)ということだけでなく、より深刻な知識社会学 的問題だと考えるべきでしょう。そう言うふう(=本音や動機の暴露)に問題を立てないと、思考が働かない。ある種の秀でた国力はあるが、「力とは、その使 い方が賢明な智恵に制御されて初めて本来の力となる」ということをわきまえないため、大抵は諸外国の迷惑=近所迷惑になる、というこの列島の国制史を再現 し続けることになります。

 この重要かつ深刻な知識社会学的問題は、私なりに近世国制史の具体的研究の中で、考究を試みることとします。

*「普遍」を「特殊」に引きずりおろす方法

**田中宇氏は興味深い論者ですが、国際問題の専門家ではありながら(それゆえ?)、伝統的な日本の思考法を体現している人物だと思います(それに気が付かないところも、日本的!)。採るべきところは採り、unco なところは捨てる、という処し方が賢明でしょう。

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2007年12月10日 (月)

地球温暖化の確からしさ

 よい読書ノートがあった。下記である。

読書ノート(by 増田 耕一氏)
不確かな科学、不確かな世界 / Uncertain Science ... Uncertain World (Pollack)

 詳しくは、上記をご覧戴きたい。そこから、二つだけ話題をピックアップしておこう。

 サイト筆者による書評本の結論要約。
*********************************************************
1. 20世紀に地球は温暖化したか? ... 事実上確実にYes.

2. 温暖化の原因は何か? ... 化石燃料の燃焼が主であることは非常に確か(「事実上確実」よりは少し不確か)。

3. 温暖化の結果として何が起こるか? ... 植物の生産量がふえることは確かでない(減る状況もある)。海面上昇と、激しい降水がふえることは、「非常に」ではないが比較的確か。

4. 温暖化をくいとめるために何ができるか? ... 完全にくいとめることは不可能(であることが非常に確か)だが、やわらげる方法として比較的確かなのは、エネルギー資源の節約と効率改善、更新可能エネルギー源への移行。
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 もう1点は、米国に何ゆえ、「『科学的』温暖化否定論者」がいるのか、ということ。
 文中こうある。「アメリカの大学の地質学科という石油業界関係者の多いところ」。なーるほど。アメリカは元来産油国。ロックフェラーが巨万の富を積み上げたのも石油による。保守的知性の牙城、Chicago Univ.もロックフェラーの設立だもんね。全米の大学地質学科には当然、もろもろの石油メジャーの莫大な研究資金が流れているはず。参考になりました。

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