複雑系

2022年9月 1日 (木)

未発の潜勢力としての「Chaos 混沌」/ "Chaos" as an unexploited potential force

荘子、ニーチェ、湯川秀樹/ Zhuangzi, Nietzsche and Yukawa Hideki: 本に溺れたい

を読んで改めて考えてみたのは以下のことです。

続きを読む "未発の潜勢力としての「Chaos 混沌」/ "Chaos" as an unexploited potential force"

| | コメント (0)

2022年8月29日 (月)

「具象以前」湯川秀樹(1961年1月)

 人生のもっとも大きな喜びの一つは、年来の希望が実現した時、長年の努力が実を結んだ時に得られる。私のような研究者にとっては、長い間、心の中で暖めていた着想・構想が、一つの具体的な理論体系の形にまとまった時、そしてそれから出てくる結論が実験によって確認された時に、最も大きな生きがいが感ぜられる。しかし、そういう瞬間は、私たちの長い研究生活の間に、ごくまれにしか訪れない。私たちの人生のほとんど全部は、同じようなことのくりかえし、同じ平面の上でのゆきつもどりつのために費やされてしまう。日々の努力によって、相当前進したつもりになっていても、ふりかえってみると、結局、同じ平面の上の少し離れたところにきているにすぎないことを、あまりにもしばしば発見する。一つの段階からもう一つ上の段階に飛びあがれるのは、それこそ天の羽衣がきてなでるほどに、まれなことである。

続きを読む "「具象以前」湯川秀樹(1961年1月)"

| | コメント (0)

"Before Cosmos" Yukawa Hideki (January 1961)

 One of the greatest joys in life comes when a long-held hope is realized, when years of hard work bear fruit. For a researcher such as myself, the greatest satisfaction in life is when an idea or concept that has long been in the back of my mind comes together in the form of a concrete theoretical system, and when the conclusions that emerge from that system are confirmed by experimentation. Such moments, however, occur only rarely during our long research career. Almost all of our lives are spent repeating the same thing, going back and forth on the same plane. Too often, we look back and find that we are only a little farther along the same plane, even though we think we have made considerable progress through our daily efforts. It is so rare to jump from one level to the next that it is as if a heavenly robe of feathers were to come and stroke us.

続きを読む ""Before Cosmos" Yukawa Hideki (January 1961)"

| | コメント (0)

2021年12月31日 (金)

過去は「anchor」である/ The past is an "anchor"

 塩沢由典氏の「カーン・ケインズ過程の微細構造」(1983年『経済学雑誌』大阪市立大)の、スラッファ経済における乗数効果の計算が、前々期、前期の変化を外挿して今期の需要量予想とするとマクロの産出量が発散してしまうのに対して、谷口・森岡方式では過去実績の数回平均を需要予想とするためマクロの産出量は収束する、という議論は、塩沢由典氏の『複雑さの帰結』(1997年NTT出版、pp.77-8)に記載されています。

続きを読む "過去は「anchor」である/ The past is an "anchor""

| | コメント (2)

2021年5月11日 (火)

Historical court as abduction(アブダクションとしての歴史法廷)

 The new coronavirus epidemic has been going on for more than a year now. Contrary to our initial expectation, it has continued unabated, so it cannot be called very dramatic, but we must say that it is a pandemic in the history of humanity in the 21st century.

※本記事は、私の「複雑系理論歴史学」のアウトライン Outline of "complexity theory on history ": 本に溺れたい」2020/04/13、の英語版です。
※参照 → 過去を探索する学問モデル Thinking model that explores the past: 本に溺れたい

続きを読む "Historical court as abduction(アブダクションとしての歴史法廷)"

| | コメント (0)

2021年4月 1日 (木)

混沌に目鼻をつける/ Appearance of chaos

 素晴らしい言葉に出会いました。

続きを読む "混沌に目鼻をつける/ Appearance of chaos"

| | コメント (0)

2021年2月10日 (水)

「経済複雑性」と日本の22世紀(3)/ "Economic Complexity" and Japan in 22nd Century (3)

塩沢先生、(2)へのコメントありがとうございます。

1>「構造改革」が、規制緩和さえすれば日本経済が再活性化するといった安易な考え方に一元化されてしまったことも影響しているでしょう。医薬品の開発には、すぱやい治験を可能にするなど、制度構築が欠かせませんが、そういう方面への構想力に欠けていたのではないでしようか。
2>高学歴ワーキンプアを多数生み出していても、まともな反省のないような国には明るい未来はありません。

続きを読む "「経済複雑性」と日本の22世紀(3)/ "Economic Complexity" and Japan in 22nd Century (3)"

| | コメント (1)

2021年2月 4日 (木)

「経済複雑性」と日本の22世紀(2)/ "Economic Complexity" and Japan in 22nd Century (2)

 前記事(1)に貴重なコメントを、理論経済学を革新しつつある、塩沢由典氏より戴きました。コメント欄では閲覧される機会が少ない憾みがあります。そこで、新記事中に引用させて頂くこととしました。以下です。

続きを読む "「経済複雑性」と日本の22世紀(2)/ "Economic Complexity" and Japan in 22nd Century (2)"

| | コメント (1)

2021年2月 1日 (月)

「経済複雑性」と日本の22世紀(1)/ "Economic Complexity" and Japan in 22nd Century (1)

 畏友府川氏から下記のご教示を頂きました。

1.経済複雑性指標で日本は世界一。
2.日本は輸出品の品目のバラエティーの多さ及び世界的に偏在性の高くない独自品目を生産供給している。
3.石油のみ、コーヒーのみ輸出産品という国は市場の影響を受けやすく、打たれ弱い。しかし近年、アフリカあたりでも産業が高度化し、電子機器製品の輸出を始めている。

続きを読む "「経済複雑性」と日本の22世紀(1)/ "Economic Complexity" and Japan in 22nd Century (1)"

| | コメント (1)

2020年11月10日 (火)

民主制の統治能力(1)/ Ability to govern in democracy(1)

 バイデンが北米合衆国の大統領になるとしまして、それが日本全体にとって相対的に正負どちらの国益となるか、は今のところ、私に判断材料がないのが現状です。

続きを読む "民主制の統治能力(1)/ Ability to govern in democracy(1)"

| | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

political theory / philosophy(政治哲学・政治理論) abduction(アブダクション) Adam Smith Alexis de Tocqueville Aristotle Bertrand Russell Bito Masahide (尾藤正英) Buddhism (仏教) Carl Schmitt cinema / movie Collingwood Creativity(創造性) David Hume feminism / gender(フェミニズム・ジェンダー) Football Gottfried Wilhelm Leibniz Henri Bergson Hermeneutik(解釈学) Immanuel Kant Isaiah Berlin John Maynard Keynes John Stuart Mill Jose Ortega y Gasset Jules-Henri Poincare Katherine Mansfield Kimura Bin(木村 敏) Max Weber Michel Foucault(フーコー) mimēsis (ミメーシス) Neocon(ネオコン) Otto Neurath PDF Peak oil pops pragmatism René Descartes Seki Hirono(関 曠野) Shinji Kagawa Shiozawa Yoshinori(塩沢由典) singularity(シンギュラリティ) slavery(奴隷) sports Stephen Toulmin Strange Fruit technology Thomas Hobbes Thomas Stearns Eliot Tokugawa Japan (徳川史) vulnerability(傷つきやすさ/攻撃誘発性) Watanabe Satoshi (渡辺慧) 「国家の品格」関連 お知らせ ももいろクローバーZ アニメ・コミック イスラム ハンセン病 三島由紀夫 与謝野晶子 中世 中国 中野三敏 丸山真男(Maruyama Masao) 佐藤誠三郎 備忘録 内藤湖南 加藤周一(Kato Shuichi) 古代 古典(classic) 古書記 和泉式部(Izumi Shikibu) 和辻哲郎 国制史(Verfassungsgeschichte) 土居健郎 坂本多加雄 坂野潤治 夏目漱石 大正 大震災 学習理論 安丸良夫 宮沢賢治 小西甚一 山口昌男(Yamaguchi Masao) 山県有朋 川北稔 幕末・明治維新 平井宜雄 平川新 思想史(history of ideas) 感染症/インフルエンザ 憲法 戦争 折口信夫 文化史 文学(literature) 文明史 斉藤和義 新明正道 日本 日米安保 日記・コラム・つぶやき 明治 昭和 書評・紹介(book review) 服部正也 朝鮮 末木剛博 本居宣長(Motoori Norinaga) 村上春樹 村上淳一 柳田国男 梅棹忠夫(Umesao Tadao) 森 恵 森鴎外 概念史(Begriffsgeschichte) 歴史 歴史と人口 法哲学・法理論 清少納言(Sei Shōnagon) 渡辺浩 環境問題 生活史 知識再生堂(Renqing-Reprint) 知識理論 石井紫郎 石川淳 社会契約論 社会科学方法論 禁裏/朝廷/天皇 福沢諭吉 科学哲学/科学史 米国 紫式部(Murasaki Shikibu) 統帥権 美空ひばり 羽入辰郎 自然科学 荻生徂徠(Ogyu Sorai) 複雑系 西洋 言葉 読書論 資本主義(capitalism) 赤松小三郎 身体論 近現代 速水融 進化論 選択的親和関係(Elective Affinities / Wahlverwandtschaften) 金融 金言 関良基(Seki Yoshiki) 靖国神社 鮎川信夫 麻生太郎