金融

2016年5月 4日 (水)

国債発行利回りの30年間の推移

 前回のエントリー関連で、日本の長期国債の表面利率(発行利回り)の推移が気になったので調べてみた。財務省のサイトには、国債の昭和50年度末以降表面利率の加重平均データがあったので、当方でExcel化してグラフ化した。また、流通利回りの長期統計もあったので、とりあえず10年物が発行され始めた昭和61年(1986年)からの10年物国債の推移をグラフ化してみた。それが下記。

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2016年5月 2日 (月)

エントロピーと成長経済

 自然界では、物質は必ず劣化し朽ちる。生物種の個体もその例外ではない(したがって、自己複製することで生物はそれを乗り越える)。地球の自転でさえ、潮汐力等の様々の要因による抵抗で少しづつ自転速度が遅くなっていることは、原子時計の登場以降明らかになっている。

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2016年4月10日 (日)

名誉革命=英蘭コンプレックスの出現 (Anglo-Dutch complex)

 そもそもアウクスブルグ戦争のさなか、イングランド銀行が戦費のために国債受け入れおよび発券銀行として設立され、P.ディクスン のいう「財政革命」、 J.ブルーワ のいう「財政軍事国家」の柱石となる。オランダとイングランドの同君連合(1689-1702)にともなう軍事的金融的複合体は、結果的に、 前者から後者への世界覇権のソフト・ランディングをもたらした。
岩波講座 世界歴史16 主権国家と啓蒙16-18世紀(1999年) 、p.60(近藤和彦「近世ヨーロッパ」)

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2012年12月31日 (月)

佐伯啓思 vs. 猪木武徳

最近、現在の経済学を巡る問題を論じた新書が二冊相次いで出版された。一つは佐伯啓思氏(京大教授)の手になるもの。もう一つは猪木武徳氏(国際日本文化研究センター、阪大名誉教授)のものである。

そこで試しに二著の目次の対照表を作成してみる。

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2012年10月26日 (金)

政府通貨を再検討する IMF

 中央銀行ではなく、政府が発行する通貨を政府通貨という。この手の話題を聞くと一笑に付すのはたいてい「職業的経済学者」。
 しかし、子どもでも、「政府にお金がないから、消費税10%にあげるの? それなら政府が作っちゃえばいいのに?」ぐらいはすぐに考え付く。経済に一家言あるビジネスパーソンのパパでも「そう簡単にはいかないんだよ」と応答するだろう。ところが、世界の通貨管理の元締めであるIMFはそうでもないらしい。

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2012年5月 6日 (日)

〔レジュメ〕神野直彦 『財政のしくみがわかる本』2007年 岩波ジュニア新書

 以下は、表題本への二つの感想と、ごく簡単なレジュメ。諸氏のご参考程度になれば幸甚。

〔感想Ⅰ〕第1章で、徳川期における財政に関して軽く触れている。ただその触れ方が旧態依然とした徳川像なのは困ったもの。ジュニア新書だからこそ、そこは最新の徳川経済史を踏まえて触れるべきだった。ま、この岩波ジュニア新書のシリーズに、「徳川日本のしくみがわかる本」が必要なのだろう。

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2012年4月21日 (土)

ダグラスの「A+B理論」再考(2)

ところで、社会信用論におけるBIの支給額についてなのですが、社会信用論では、
A+B > A
つまり、Bの部分が生産の総額と所得の総額とのギャップになると思うのですが、そのギャップ分は国民配当 (ベーシックインカム) として配当することが出来る、ということになるのでしょうか?
またそれは、経済指標で表すと、
A+B = 国民総生産 (GNI) の金額
だとすると、A = 国民所得 (NI) の金額
B = 減価償却・その他の費用
なので、Bの分の金額を、BIとして配当することができる、ということになるのでしょうか?

以上は、情報統合思念体: ベーシックインカムに財源は必要ありません、にkyunkyunさんがポストされている文です。これにつき、取り急ぎ、私なりに簡略にレスしてみます。

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2011年9月25日 (日)

世界金融不安とfootball

 ギリシア国債のデフォルト(債務不履行)が迫っている。そして、ギリシアの銀行は当然ギリシア国債を保有している。また、EUの銀行も、ギリシア国債を購入している。ということは、ギリシア国債のデフォルトは、EUの銀行を軒並み倒産させる可能性を持っているということだ。次は、スペイン?、ポルトガル?、イタリア?と噂されている。当然、国際金融の中心シティを有するUKも無傷ではあり得ない。

 こうしてみると、財政危機+金融危機になりそうなのは、footballの強力なプロリーグのあるとこばかり。リーガ、セリエA、プレミア、・・・。その国の金融市場が機能不全になろうというときに、そこのプロフェッショナル・スポーツ・リーグがなんとも無い、ということは無論ない。

 スター・プレーヤーの移籍にウン十億円という巨額のマネーが動くことが当たり前でなくなる日も遠くはあるまい。さしずめ、巨額のマネーをそのブランドで右から左に動かしている、Manchester City、Real Madrid、などは、その余波の直撃を受けることはかなり確実と思われる。たとえ、オイルマネーがその資金源だとしても、その莫大なオイル・マネーの投資先がEUであり、そのひとつに、football club があるのだから。プラティニがFFPを急ぐのも無理からぬことだと言えよう。

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2011年5月25日 (水)

その時、IMF専務理事は言った「ベイビー、心配しなくていいよ。私が誰だか知ってるよね?」

Strauss-Kahn allegedly responded: “No, baby. Don’t worry, you’re not going to lose your job. Please, baby, don’t worry,” Strauss-Kahn responded, according to investigators. “Don’t you know who I am? Don’t you know who I am?”*

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2010年7月 5日 (月)

ダグラスの「A+B理論」再考

kyunkyunさん、どうも。

>こんにちは。
ダグラスの経済理論について、
中村三春著 : 「モダニスト久野豊彦と新興芸術派の研究」 の中に、
次のような記述がありました。
http://repo.lib.yamagata-u.ac.jp/bitstream/123456789/6552/1/KunoToyohiko.pdf
第二編 久野豊彦とダグラス経済学
「ダグラス経済学の評価」 より~

上記、資料は以前私も、
山森亮『ベーシック・インカム入門』光文社新書(2009)(2)
に参照しました。ご指摘の部分、改めて目を通しました。そこで、図解を
してみるほうが分かりやすいと思いました。下図を見て下さい。

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