梅棹忠夫

2018年8月17日 (金)

発見法としての類比と隠喩(analogy or metaphor as heuristics)

 類比(analogy)と隠喩(metaphor)は、知的創造において有効な道具です。

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2014年2月10日 (月)

新カテゴリー「梅棹忠夫」を作成

梅棹忠夫は、その発想の豊かさ、理論的独創性において戦後日本が生み出した最も秀でた知性の一人である。

彼は元来理学博士であるが、結果的に活躍した分野は人文・社会科学系といえるだろう。アイデアの豊富さ、独創性において梅棹と双璧をなすのは、自然科学系の渡辺慧にまず指を折らなければならない。

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2014年2月 3日 (月)

梅棹忠夫「比較宗教論への方法論的おぼえがき」(1965年12月)

 このエッセイは、アブダクション( Abduction 仮説形成)の見事な模範的実例となっている。

 梅棹の発想の大胆さ、構想力の素晴らしさ、そしてそれをアイデアに終わらせず一つのまとまりに纏め上げる学者としてのパワー。脱帽です。私も見習わなくては・・・。

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2013年2月24日 (日)

人類史におけるヨーロッパの特異性(1)

 《世界史》というより、《人類史》の見地から言えば、欧州の事跡が他の地域も同じような道をたどるであろう普遍的事実、ないし他の地域が学習し模倣すべき模範的事実とは言えない。《to be》ではないことは勿論、《ought to be》でさえもない。このことは21世紀を迎えて約10年、既に明白になったといえる。

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2011年12月15日 (木)

東南アジアにおける《国学》の弱さ

・・・。ただ、わたしが気になったのは、それぞれの国における「国学」のよわさなのである。その点は、日本の場合とひどく事情がちがうのだ。日本の場合は、明治以前にすでに膨大な日本研究の伝統があった。自然科学の面でも、本草学の発達によって、動物相・植物相の研究の下地はできていたのである。人文科学の面では、もちろん歴史研究や古典文学研究はひじょうにさかんであったし、漢学・洋学にならんで、「国学」というジャンルは、はやくから確立していたのである。

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2011年6月 7日 (火)

川北稔編『知の教科書 ウォーラーステイン』講談社選書メチエ(2001年)

 以下は、

川北稔編『知の教科書 ウォーラーステイン』講談社選書メチエ(2001年)

に関する読書メモ。

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2011年1月 9日 (日)

「系譜学」から「機能学」へ(2)

 この議論には重要な先駆者がいる。梅棹忠夫である。

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2011年1月 4日 (火)

「系譜学」から「機能学」へ(1)

 これまでの「Why」を問う歴史学的思考とは、「系譜学」的なものが主流である。

 我らが Max Weber 御大の、資本主義の精神を遡及的に探求すると禁欲的プロテスタンティズムの倫理に行き着く、などが典型的だ。また、おそらく戦後日本を代表するであろう快作、関曠野『プラトンと資本主義』(1982年) で展開されている、資本主義をドライブする貨幣愛の祖型はプラトンのイデア論に遡源できる、というのも同じ思考様式と言ってよい。近年では、佐々木中が『切りとれ、あの祈る手を』(2010年) 他などで、ピエール・ル・ジャンドルを受けて喧伝する、《近代》を生み出したもろもろは12世紀に起きた教会法のローマ法による遺伝子組み換え、すなわち中世解釈者革命に端を発する、という議論の進め方も実は「系譜学」そのものである。日本政治思想史において戦後のエポックを作り出すかもしれないと出版当時学界に衝撃を与えていた、若尾政希『「太平記読み」の時代』(1999年) における、江戸の統治者イデオロギーを形成したものは儒学ではなく『太平記評判秘伝理尽鈔』である、というアプローチも「系譜学」的だろう。

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2010年5月 1日 (土)

渡辺浩『日本政治思想史 ― 十七~十九世紀』東京大学出版会(2010年)(7)

■徂徠学ヘゲモニーの歴史的帰結

 「既に我々はみなポストケインジアンたらざるを得ないのだ」と記したのは、Paul Sweezy だったか、Maurice Dobb だったのか。このところ経済学の文献にはとんとご無沙汰しているので、もはや記憶が定かではない。この伝でいけば、徳川日本の18世紀に呼吸した知識人たちにとり、「すでに誰もがポスト徂徠学派たらざるを得ない」事態が出現していた。それも全国的に。その覇権ぶりは、前出の中野三敏氏の著書や小島康敬氏の論文を見ても一端が伺える。中野氏の見取り図に従えば、それまで学芸の中心であった京から、関東にそれが移った。すわなち、列島史上初めて、学芸のヘゲモニーが箱根を越えたことになる。これが帰結の第一。

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2010年1月25日 (月)

歴史における発生と定着、あるいはモデルと模倣

われわれは初発の出来事を決して繰り返すことはできない。この出来事は自分が何をしているのか分かっていない人々によって行われたのであって、この無自覚性こそが出来事の紛れもない本質であった。
アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』岩波書店(2000年) 、第3章産業社会、p.32

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