夏目漱石

2012年1月14日 (土)

日本社会の構造転換(1960年革命)

 1945年の意味、という記事で先進資本主義国において共通する社会構造の不可逆的な変化を指摘した。分配構造が第二次世界大戦を境に急激に変わったしまったのだ。では、その記事で引用した網野善彦の注意はその指摘に尽くされるのだろか。

 実はそうでもない。下記の図は、

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2010年11月30日 (火)

川北稔『イギリス近代史講義』講談社現代新書(2010年)〔その2〕

■「ハリー・ポッター」とジェントルマン的価値観

 少しわき道にそれる。映画「ハリー・ポッター」はいわゆるファンタジーである。その非現実的な世界を舞台とすることで、少年・少女たちの冒険活劇を通じた成長を描く。

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2008年12月25日 (木)

与謝野晶子「何故の出兵か」(1918年)

 私は遺憾ながら或程度の軍備保存はやむをえないことだと思います。国内の秩序を衛(まも)るために巡査の必要があるように、国際の平和と通商上の利権とを自衛するために国家としては軍備を或程度まで必要とします。

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2008年12月14日 (日)

漱石、第一次世界大戦、トライチケ(Treitschke)

 個人の場合でも唯喧嘩に強いのは自慢にならない。徒(〔いたず〕)らに他(ひと)を傷(あや)める丈である。国と国とも同じ事(こと)で、単に勝つ見込があるからと云つて、妄(〔みだ〕)りに干戈(〔かんか〕)を動かされては近所が迷惑する丈である。文明を破壊する以外に何の効果もない。勝つたものは勝つた後(あと)で、其損害を償ふ以上の貢献を、大きな文明に対してしなければならない筈である。少なくとも其心掛がなくてはならない筈である。自分は今の独乙にそれ丈の事(こと)を仕終せる精神と実力があるか何(ど)うかを危(あや)ぶまざるを得ないのである。するとトライチケの主張は独乙統一前には生存上有効でもあり必要でもあり合理(り)的でもあつて、今の独乙には無効で不必要で不合理なものかも知れないといふ事(こと)に帰着する。
夏目漱石 点頭録 1916年(青空文庫)より

 上記の舌鋒鋭い漱石の軍国主義批判は、日本で刊行されている漱石の評論集には未収録で、韓国で発刊された漱石評論集に収められているとの由。下記、参照。

漱石雑談: 漱石の「自己本位」

 諸氏も、漱石全集が面倒なら、上記の青空文庫で、文明評論家漱石に耳を傾けるべきだろう。

※ついでに、下記も参照。
学問をして人間が上等にならぬ位なら、初めから無学でいる方がよし(漱石)

トライチケ(Treitschke)に関してはこちらも参照。
権力起源論としての「社会契約説」に対する二つの批判(1)

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2008年11月17日 (月)

学問をして人間が上等にならぬ位なら、初めから無学でいる方がよし(漱石)

 漱石先生からガツンと一発、頭を殴られた気分。漱石の体内にほとばしる、江戸の思想的遺産=儒家(朱子学)的理想主義を痛感する。

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2006年11月29日 (水)

「こころ」は、heart か、mind か?

 漱石の小説「こころ」。あまりにも有名な作品だが、不思議なことに、文中、〈こころ〉なる言葉は一度も出てこない。「そんな馬鹿な!?」とお考えの方は、青空文庫からでも、テキストを全文DLして、ワードあたりに読み込んで、検索をかけてみて戴きたい。うーん、理由はよくわからんが、漱石がタイトルとして使うということは、この小説の核心部分と推測可能だが、はて・・・。

 では、〈こころ〉は英語でなんと言うべきか?

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2005年12月26日 (月)

Ecole normale superieure

 仏文学者、河盛好蔵がフランス留学中、友人のエコール・ノルマルの学生を下宿に呼んだら、下宿の娘がそれを聞いて朝から「ノルマリアンが来る! ノルマリアンが来る!」と大騒ぎしていたそうな。さすがは、エコール・ノルマル・シュペリゥール。

 戦前日本の高等師範学校のイメージ(夏目漱石『坊っちゃん』風*)で考えちゃぁダメですね。

最敬礼m(_ _)m。**

河盛好蔵
フランス語盛衰記 - 私の履歴書 -
日本経済新聞社
1991.8(品切れです。図書館でどうぞ。)
4-532-16026-X

* 無論、イメージ。登場人物の「坊っちゃん」は東京物理学校出身。
** 他blog投稿の自分のコメントを使いました。すみません。ちょっと、疲れてネタを考えるパワーが欠乏しているので。

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2005年5月10日 (火)

阿部 昭『短編小説礼讃』(岩波新書1986)

「リズール(liseur)としての阿部昭」
 私の文学への開眼は2冊の本に拠っている。三島由紀夫『文章読本』と阿部昭『短編小説礼讃』である。両者ともウン十年前に読んだものだが、今人生の半ばにあって共感著しいのは阿部のほうだ。彼こそは、三島が自認し、他者にも志あらば目指せとアジった、リズール(liseur)=精読者そのものだと思う。

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2005年5月 9日 (月)

三島由紀夫『文章読本』

 この本を読んですでに30年近い歳月が過ぎてしまいましたが、いまだにこの本のさまざまな言葉やイメージが忘れられないでいます。でも、文学好きの高校の同級生とこの三島について話したとき、彼が「なんでこの本には、漱石や荷風が出てこないんだ?」と言ったときの軽いショックほうが事件として脳裏に焼きついてます。夜空の星座のように、日本と世界の文学を位置づけて見せているはずの三島の手腕に、なんでそんな片手落ち(あ、サベツ語か?)があるのか。いまだに腑に落ちないので、満点で星五つなら、星四つです。

  三島由紀夫『文章読本』中公文庫(1973)

〔註〕下記を含めた、「三島由紀夫」カテゴリーも参照戴ければ幸甚。
《文章密度反比例の法則》


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