平川新 (Hirakawa, Arata)

2019年5月26日 (日)

江戸人の「本居信仰」(1)

 言葉/message には送り手と受け手がいます。

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2019年5月13日 (月)

市川裕『ユダヤ人とユダヤ教』岩波新書(2019年1月)

 本書を読了しました。第一に思ったことは、よくこの容量(全189頁)で、これだけの内容を盛り込んだな、というものです。

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2019年4月 7日 (日)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔補遺〕

 以下、amazonレビュー版です。同工異曲ですが、ご参考になれば幸甚。

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2019年4月 1日 (月)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔4/結〕

〔3〕での議論はこうでした。

化石資源(石炭)を燃料とする熱機関が搭載された陸上輸送手段(鉄道)が登場する19世紀半ばまでは、海上輸送(船舶)が陸上輸送(人力、畜力)より圧倒的にエネルギー効率が高かった。だから、帆船(商船および軍艦)のテクノロジーを飛躍的に発達させた近代西洋が世界を支配できた。

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2019年3月25日 (月)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018年4月)〔3〕

 〔2〕 で述べたことは以下のことです。
「戦場が home か away か、陸戦か海戦か、という側面からみると、16世紀から17世紀にかけて、日本列島の全体あるいは一部が、イスパニア王国を含むヨーロッパ勢に占領(あるいは植民地化)されなかったことが、列島の近世統一権力が軍事的に世界最強だったことを必ずしも意味しない。」

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2019年3月15日 (金)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔2〕

〔1〕において、本書の記述不足を二つ挙げました。

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2019年3月 8日 (金)

平川 新『戦国日本と大航海時代』中公新書(2018/04)〔1〕

 話題の書、と言ってよいでしょう。初版が2018年4月25日、手許にある版が2018年9月20日4版となっています。なぜそんなに売れているのかと言えば、帯に踊っている「日本はなぜ『世界最強』のスペインの植民地にならなかったのか」という惹句が効いています。
詳細目次は、本記事の最下段をご覧ください。

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2010年2月22日 (月)

坂野潤治+大野健一『明治維新 1858-1881』講談社現代新書(2010年)

 本書は三つのパーツに分かれます。第1部 明治維新の柔構造、第2部 改革諸藩を比較する、第3部 江戸社会――飛躍への準備、の三部構成です。

 

 第1部は、坂野氏の最近の持論(←『日本憲政史』『未完の明治維新』
など)を書き直したもので、坂野氏のよい読者なら、用語などに変更はありますが、それほど目新しいものはありません。本記事最後の詳細目次を見ればある程度内容も推測できるでしょう。

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2009年11月14日 (土)

「会読」を巡って

 「会読」なる語をご存知だろうか。一冊の本を数人で輪読しながら、その内容や関連することにつき議論するという学習形式のことである。現在も、大学等のゼミや市民相互の自主的な勉強会などでも使われているメソッドである。

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2009年8月 3日 (月)

列島におけるデモクラシーの出現

「第二は、1866(慶応2)年、第二次長州征伐とともに未曾有の米価高騰の事態となり、いわゆる世直し状況下に突入する問題である。この場合、在地での豪農商層による爆発阻止の必死の調整努力がうまく機能しなかった地帯において世直し一揆が展開したのであるが、一揆が展開した地帯にしろ、展開するにいたらなかっ地域たにしろ、内包していた問題(民衆の下からの恐るべき圧力)は同一であり、全国の豪農商層は、この段階で、幕府の国内統治能力に見切りをつけたと、筆者は考えている。」 宮地正人「総論」、維新変革と日本、シリーズ日本近現代史1、岩波書店(1993年)、P.12

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