山口昌男(Yamaguchim, Masao)

2022年9月 5日 (月)

力の指輪/ Rings of Power

 9月2日は、『ホビットの冒険』(1937)や『指輪物語』(1954-55)作者、トールキン、John Ronald Reuel Tolkien,1892―1973、の命日でした。それにあわせて、テレビドラマ化権を入手済みのアマゾンがついに、「力の指輪 Rings of Power」の配信を開始しました。アマゾンの発表では、9月2日から4日までで、全世界2400万人が視聴したそうです。

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2022年7月18日 (月)

攻撃誘発性としての vulnerability/ vulnerability as an attack provocation(PS 20230825)

 生身の人間は、誰も傷つきやすい(vulnerable)ものです。素肌を何かちょっとした硬いものに引っかけるだけで、肌は切り裂かれ、場合によっては鮮血が出ます。小さな子どもは、活発であればあるほど家に戻るころには、膝小僧や肘の一つか二つは、擦り剥いて帰宅します。また、昨今のように、雨のせいで寒暖の変化が激しいと、薄着で外出すると、鼻水が出たり、クシャミをしだしたりしてしまいます。

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2022年6月 9日 (木)

木村敏『時間と自己』1982年中公新書「あとがき」

 以下は、木村 敏『時間と自己』1982年中公新書の「あとがき」です。彼の学問の成立、その知的探求の「舞台裏」が、木村自身の手により、簡潔、そして何より率直に書かれていて、一種の感銘を受けます。そこで弊ブログにも再掲したいと思いupすることにしました。

彼の著書は既に数か国語で訳され出版されています。

 しかし、不思議なことに、英訳版はどうも皆無のようです。そこで、本記事の英語版(supported by DeepL)も別途upします。英訳が出る小さな手懸りになれば宜しいのですが。

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2019年11月14日 (木)

コール(G.D.H.Cole)への、ある回想

 言葉は、人から発せられますが、一旦発せられると、当の人物とは別の運命を辿ります。以下はその一例。

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2018年1月 3日 (水)

山口昌男と二人の王

 この1973年の夏私はイギリス社会人類学協会(ASA)創立十周年記念大会の後もオックスフォードのウォートン・カレッジに止宿して、読書、本蒐め、ディアギレフ関係の資料集め(モシュレアム美術館)に行って、暇があるとバムブリー通りの社会人類学研究所で、オックスフォード人類学の創始者マレットの寄贈になるマレット蔵書などの本を読んでいた。

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2013年6月 1日 (土)

山口昌男のこと

全く気がつかなかったが山口昌男が亡くなっていた。今年の3月10日(日)のこと。

 

山口昌男のページ

 

 山口昌男は一度直(じか)に見たことがある。あれはいつのことだったろうか。東京神田の神保町。白山通りと内堀通りが交差し、都営新宿線と都営三田線が交わる地下鉄の駅「神保町」。その真上に、「岩波
ブックセンター信山社」という書店があった(今もあるだろう)。岩波書店の書籍は何でも置いてあるという書店だった。その2階がフリースペースか何かになっていて、話題の学者のトーク・ライブなんぞがよく催されていた。

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2007年7月 2日 (月)

「孫の手」は、美女の手

 人間に関することで、renqing の関心をひかないものはない、はずの renqing にして知りませんでしたぁ。この世はどこでどうつながっているのか、計りしれない、とは、かの山口昌男が漏らした言葉(危うく、“故”という接頭語を使うところだった^-^;)。無論、renqing もhalf-truthだもんね。あたりまえだ。

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