アニメ・コミック

2013年6月 4日 (火)

日本語は animate な言語 ?

 故加藤周一が『日本文化のかくれた形』岩波現代文庫(2004) で日本文化の特徴として、絵巻物を挙げていた。また、『日本その心とかたち』スタジオジブリ(2005) では、高畑勲との対談で、絵巻物とアニメの関連を指摘していた。

 英語の動詞 animate は、語源的に「息を吹き込む」=「生気を与える」を意味している。

 これとひょっとすると深く関連するかもしれない性質が日本語にあることを指摘する記事が下記である。

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2007年8月18日 (土)

映画「アズールとアスマール Azur et Asmar」(2006年)

 素晴しいアニメーション。とにかく美しい。緻密な絵柄も美しいし、動きも滑らかかつ繊細。音楽もイスラム風とヨーロッパ風が混交して心地よい。

 この日本語吹き替え版がまたよい。特に、クラプー(香川照之)の、イスラム世界を毒づきながら、それでもなおこの地を愛してるダメ西欧人が秀逸。また、その天才ぶりを包み込む天真爛漫なシャムスサバ姫(岩崎響)が愛らしい。

Synopsis_05_2

 絵のタッチが、私の遠い記憶の中にある、東映動画「安寿と厨子王丸」(1961年)を思い起こさせる。いま、「安寿と厨子王丸」の製作会社の解説を読むと、全編動く大和絵だという。だとすると、このイスラムのミニチュアール(細密画)を意識しているであろうフランス映画と、その絵画性において同調していることも頷ける。

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2007年2月 5日 (月)

「ゲド戦記」と人類学

 この見出しの所以は、「ゲド戦記」の著者にある。名を、ル=グウィン(Ursula Kroeber Le Guin、1929-)という。ミドルネームに注意して欲しい。そう、彼女は、米国の文化人類学者の大立者、 A. L. クローバーの娘なのである。また、母セオドーラ Theodora Kroeber は作家で《イシ――北米最後の野生インディアン》の著者でもある。

 なんつっても、本当は、1969年のSF小説「闇の左手The Left Hand of Darkness」というのが出世作で、代表作らしく、この作品で1970年にヒューゴー賞を得ているのだそうだ。米国SF界の女王らしいのだが、ここらへんには、とんと土地勘が働かないrenqingなので、ご存知のかたご助言を。

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2006年12月31日 (日)

奇妙な果実、あるいは、ワクワク(2)

 手塚治虫「メトロポリス」、R.スコット「ブレードランナー」、F.ラング「メトロポリス」。これらに共通しているものはなにか。それは、女性型ロボットと人間男性との恋愛である。

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奇妙な果実、あるいは、ワクワク

「ボルヘスは書いていないが、私はさらに、この系列に属する植物の怪異として、中世のペルシア詩人の作品によってヨーロッパに伝えられた、支那海の果てにあるというワクワク島の伝説をも付け加えなければならないと思う。
 ワクワク島では、イチジクに似た植物の果実から、羊ではなくて、人間の若い娘が生じるのである。果実が熟すると、娘は完全な肉体を備えて、髪の毛で枝からぶら下がり、やがて熟し切ると、「ワクワク」という悲しげな叫び声をあげながら、枝から落ちて死んでしまう。哀切な童話的な幻想にみちた伝説と言ってよいだろう。
 私はイランに旅行したとき、薔薇の花の咲き乱れたイスパハンのホテルの中庭で、西瓜のように大きな、中身が黄色くて甘いメロンを食べたが、残念ながら、メロンの中から羊は飛び出してこなかった。」
『澁澤龍彦全集』河出書房新社(1994年)、第16巻所収、「幻想博物誌」中、「羊の物語」より

 この物語から一篇のアニメ映画が作れそうだ。挑戦する作家がいるとよいのだが。手塚治虫原作の『メトロポリス』(2001年)に登場するティマの記憶が不思議に甦る。

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2006年11月12日 (日)

美しき“青 azur”の、フランス・アニメ

 現役の外務大臣が、NPT体制への挑戦を口にして憚られない程、どうしようもなく、混迷を深めている現代日本へ、ヨーロッパから絶えず新鮮な空気を送り続けている、「ね式(世界の読み方)」さん。

 そこで、素晴しいアニメーションを紹介してくれています。

この映画は観るべし、Azur et Azmar

 私が勝手に連想したのは一つの絵と、あるエッセイ。

 絵のほうは、これ↓。

今村紫紅 「熱国之巻」

 エッセイのほうはこれ↓。

佐野英二郎『バスラーの白い空から』青土社(2004年)

 このフランス・アニメ。日本に来るといいなぁ。

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2006年11月 2日 (木)

思い出したことども(2)

 ついでに、ということで続編を。

 amazon.co.jp で、最所フミ『英語類義語活用辞典』の書評で、要するに「古い」という批判があった。

例えば、rogueという言葉。これは、最所の辞典では、「愛嬌じみた『わるもの』の意に今では多く用いられる」とある。だが、Bushが北朝鮮を「ならず者国家」(a rogue state)と名指しているのを見ると、「愛嬌じみた『わるもの』」では既にズレが生じているのではないか、というのだ。

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2006年6月10日 (土)

米連邦最高裁、違憲判決「暴力的ゲームの販売禁止は言論の自由に反する」

 少々、旧聞に属する話題を一つ。

 

日本ではどうなるだろうか。少し、不安。

日本語記事は下記。

暴力的ゲームの販売禁止は言論の自由に反する--米地裁がミシガン州法に違憲判決

英文記事は下記。

Judge nixes Michigan law aimed at 'violent' games

米連邦最高裁、判決文(PDFファイル)は下記へ。

ORDER GRANTING PLAINTIFFS’ MOTION FOR SUMMARY JUDGMENT,
DENYING DEFENDANTS’ MOTION FOR SUMMARY JUDGMENT,
AND PERMANENTLY ENJOINING THE ACT AS UNCONSTITUTIONAL

リンクが途中で切れる危険性もあるので、下記に日本語記事をそのまま貼り付け。

貼り付け開始
**********************************************************
 米連邦判事が、暴力的なビデオゲームの販売を禁じたミシガン州法に対し違憲判決を下した。米国ではこれまでも、言論の自由に関する同様の法律に対する違憲判決が相次いでいた。

 米地裁のGeorge Caram Steeh判事は米国時間3月31日、「未成年者に悪影響を与える」ような暴力的なビデオゲームの販売を違法とするミシガン州法に対する違憲判決を下した。同判事は判決の理由として、その種のエンターテインメントは合衆国憲法修正第1条の表現の自由を定めた条項で保護されているためと指摘した。

 Steeh判事は判決の中で、「ビデオゲームは、合衆国憲法修正第1条で保護されている創造的表現の一種である」とし、さらに「ビデオゲームは、映画やテレビ番組と同様の独創的な芸術作品、グラフィックス、音楽、ストーリー、キャラクターを包含している。そして、映画とテレビ番組はどちらも、保護された言論の自由とみなされている」と語った。
 今回の判決( PDFファイル )は、 暴力的ゲームの販売禁止 に向けた運動を各州で開始した政治家や反ゲーム活動家たちにとって新たな挫折となった。というのも、ここ2、3年の間に、第7、第8巡回控訴裁判所およびワシントン、イリノイ、カリフォルニアの各州の連邦判事が相次いで、そのような法律に対する違憲判決を下しているからだ。

 「(暴力的ゲームの反対派は)敗訴し続けており、彼らはほとんどの場合控訴すらしない。このような状況が続く限り、事態に変化はないだろう」と語るのは Jenner and Block法律事務所のパートナーであるPaul Smith氏だ。同氏は、ミシガン州法に関する裁判で、 Entertainment Software Association と Video Software Dealers Association の2つの団体の代理人を務めている。

 司法が(暴力的ビデオゲームの販売を禁じる法律に対して)懐疑的である1つの理由として、ビデオゲームの中の擬似的暴力と現実の暴力行為との関連性が学術研究で証明されていない点が挙げられる(最高裁の判例では、暴力的ゲームの販売を禁じる法律を合憲とするには、擬似的暴力と「切迫した違法行為」との間に関連性があることが必要とされている)。

 アイオア州立大学の心理学教授 Craig Anderson 氏はミシガン州に代わり、擬似的暴力は、それに繰り返しさらされることにより「自動化」する可能性があると証言した。

 しかしSteeh判事は、17ページに及ぶ意見書の中で次のように述べている。「Anderson教授はこのように主張しているが、同教授の研究結果は、暴力的ビデオゲームと積極的行為との間の関連性の存在を全く証明していない。同教授の試験では、ある人物が(暴力的な)ビデオゲームをプレイしたことにより、攻撃的な気分になったり、あるいは平均的水準の暴力がいくらかエスカレートしたのではなく、実際に暴力行為に及んだことを証明できていない」

 しかし、ビデオゲームを標的としたより多くの法の制定を支持する政治家らは、より説得力のある研究結果を出すと彼らが期待する研究者たちに、多額の研究資金を提供しようと努めてきた。3月に、民主党上院議員のJoseph Lieberman氏(コネチカット州選出)、Hillary Clinton氏(ニューヨーク州選出)、Dick Durbin氏(イリノイ州選出)の3人は、ある上院委員会を説得し、「電子メディアの使用の影響」と題した広範囲の研究を承認させた。

 2005年には、Rockstar Gamesの「Grand Theft Auto: San Andreas」に組み込まれている露骨な性表現が話題になったが、このニュースも政治家らが(ビデオゲームに対して) 不満を述べる きっかけとなった(Take-Two Interactive の子会社であるRockstarは、女性とのセックスのシミュレーションを可能にする「Hot Coffee」と呼ばれる改造は、「大幅な技術的改造や(ゲームの)リバースエンジニアリング」を行ったハッカーたちの仕業だと 主張 した)。

 米下院は2005年7月に、Grand Theft Autoに関する調査を求める決議案を355対21で可決した。また上院にも同様の案が提出された。
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貼り付け終了

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2006年5月 1日 (月)

ビリー・ボブ・ソーントン自らを語る

 深夜、某国営放送にチャンネルをひねると、「アクターズ・スタジオ・インタビュー」っていう番組に鉢合せする事がたまにある。4月28日(金)深 夜がそうだった。出演していたのは、あまり俳優という風貌には見えない中年男。名を、ビリー・ボブ・ソーントン(BILLY BOB THORNTON)というらしい。私の知らない人物だったので、もう消そうかとも思ったのだが、なんとも形容のしにくい笑顔が気になり、なぜか見続けてし まった。

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2005年10月17日 (月)

みんなのうた ベストヒット・コレクション

◎『みんなのうた ベストヒット・コレクション
  DVD 東芝EMI|TOBF-5372 2005年3月

を視聴しましたので、感想など。

予想に違わず、なかなかのクオリティです。

収録曲を掲載します。

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