文化・芸術

2007年8月14日 (火)

日本サッカー、ゴール欠乏症の根源

 前回、日本人選手のテクニックで、松井大輔の言葉を引いた。再びイタリア人からも指摘されているので、引用しておこう。

「いかに自分で考え、解決できるか」 
「ACミランジュニアキャンプ ジャパン2007」リポート

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――日本の子どもたちの長所と短所を挙げていただけますか

ファビオ 例えば、こんなシーンをよく見掛けます。相手を抜いて、完ぺきに抜いたのに、もう一回抜いて、さらにもう一回抜いて、その後もう一回抜こうとする。イタリアの子どもだったら、相手を抜いたらすぐにゴールを意識するのですが……。つまり、日本の子どもは技術はあるのに、試合に勝つためではなくて、テクニックを磨くために練習をしている傾向があるのでは。
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2007年3月19日 (月)

鎌倉紀行(1)-掃苔録篇-

 さて、掃苔録とはなにか。大辞林 第二版(三省堂)によれば、

そうたい さう― 【掃苔】
〔墓石の苔(こけ)を掃き清める意〕墓参り。特に、盂蘭盆(うらぼん)の墓参をいう。墓掃除。[季]秋。

 つまり、文人墨客など、知名人の墓めぐりである。

 私が訪れたのは、北鎌倉、東慶寺。詳細はこのリンクを辿って戴きたい。私が実際に確認できたのは、以下である。

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2007年3月10日 (土)

和辻哲郎「日本古来の伝統と明治維新の歪曲について」(2)

 このやうな武将の城、武備によつて権力を誇示する城が、突如として皇居とされ、それが続いてゐる間に、何時の間にか皇居が「宮城」に変質して行つた。・・・。

・・・。京都御所の担つている意味、即ちあくまでも「武備」を持たない、最高のみやびの場所としての内裏の意味は、あまり教へられなかつた。・・・。

・・・。さうゆふ傾向は当時一般の民衆の間にもしみ込んでゐたらしく、この時代の社寺の縁起物語などにはいろいろな形でそれが現はれてゐる。その一つの例として三島明神の縁起を物語る「みしま」をあげることが出来るであらう。この物語のなかに、「四国より民どもあまた、七さいしよ詣でに都へ上りたるが、内裏を拝みまゐらせて、田舎の物語にせんとて」御所の垣外へやつてくる箇所がある。ちやうどその時に、みかどの寵愛を受けてゐる玉王が、前裁の花を見て遊んでゐたのであるが、その姿を垣外から感嘆して眺めてゐた人たちの中の一人が、突然あの上葛を知つてゐると言ひ出し、垣外で声高く議論をはじめた。玉王は築地の側でそれを立ち聞きして、自分が鷲にさらはれて伊豫から阿波へ持つて来られた子であるといふことを初めて知るのである。この描写によると、内裏は垣外から中の見えるやうな、また築地の中にゐて外の往来で話してゐることの聞き取れるやうな、簡素なものであるが、しかしそれにもかかわらず、そこは「拝む」に価する場所であつたのである。

講座現代倫理第十一巻、筑摩書房、昭和34年、所収、p.236

〔参照〕
和辻哲郎の明治維新批判
和辻哲郎「日本古来の伝統と明治維新の歪曲について」(1)

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2007年3月 5日 (月)

反骨一代 絵師喜多川歌麿

 3/4(日)、21:00-21:49、NHK総合テレビで、「歌麿 紫の謎」なる番組が放映された。番組の内容そのものについては、リンクをたどって戴ければよいだろう。

 番組中、印象的なことが幾つかあった。

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2007年2月 5日 (月)

「愛」の新自由主義

 いつも卓抜な文を書かれる足踏堂さんから、ちょいと刺激を受けて書いてみた。

 フランスの初期社会主義者に、シャルル・フーリエ(Francois Marie Charles Fourier、1772-1837)という破天荒な思想家≒妄想家がいる。この破天荒な著者にこれまた破天荒な著書がある。といっても、仏語版しかないから、内容に立ち入ることが出来ない。

 と思っていたら、昨年、日本語訳が出ていた。↓

シャルル・フーリエ『愛の新世界 』作品社 (2006年)

 中公「世界の名著」所収の、「産業的協同社会的新世界」でも面白すぎるのだから(なにしろ「愛の手形交換所」なんてものもあったな)、今、己の不明を恥じ、早速、地元の図書館に購入希望を書いておこう。シュールレアリストたちだけにフーリエを独占させておくには、面白すぎるのだ。

 なお、「めかけ」の語源については、《おかま》と鎌倉景政を参照。

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2006年11月12日 (日)

美しき“青 azur”の、フランス・アニメ

 現役の外務大臣が、NPT体制への挑戦を口にして憚られない程、どうしようもなく、混迷を深めている現代日本へ、ヨーロッパから絶えず新鮮な空気を送り続けている、「ね式(世界の読み方)」さん。

 そこで、素晴しいアニメーションを紹介してくれています。

この映画は観るべし、Azur et Azmar

 私が勝手に連想したのは一つの絵と、あるエッセイ。

 絵のほうは、これ↓。

今村紫紅 「熱国之巻」

 エッセイのほうはこれ↓。

佐野英二郎『バスラーの白い空から』青土社(2004年)

 このフランス・アニメ。日本に来るといいなぁ。

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