音楽

2007年6月30日 (土)

海ゆかば(2)

**************
 また、三田演説会で福沢が「今は競争世界なり、ゆえ理非にも何にも構うことはない」、「遠慮に及ばぬ、〔支那の土地を〕サッサと取って」しまえ、と公言したことを『演説集誌』第二号で知った吉岡弘毅は、次のように批判した(『六合雑誌』1882年8月30日)。

 これ堂々たる我日本帝国をして強盗国に変ぜしめんと謀る者なり。是(かく)の如き不義不正なる外交政略は、決して我帝国の実利を増加する者にあらず。ただに実利を増加せざるのみならず、いたずらに怨を四隣に結び、憎を万国に受け、不可救(すくうべからざる)の災禍を招来に遺さんこと必せり。

続きを読む "海ゆかば(2)"

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2007年4月25日 (水)

一青窈の唄う「逢いたくて逢いたくて」

 なんだか知らんが、たまたま4月24日(火)の午前2時前後に30分間やっていた音楽番組をNHKで見た。

 「SONGS」とかいう番組で、出演していたのは一青窈。

 もともと、「もらい泣き」に惹かれて、デビューアルバムなんかを聞いたこともあったのだが、最近は年末の紅白歌合戦での「ハナミズキ」を聞いて以来。

 特によかったのは、「江戸ポルカ~昭和歌謡メドレー」。そのなかでも、園まりの大ヒット作をカバーした「逢いたくて逢いたくて」(1966年、岩谷時子作詞・宮川泰作曲)。この一青窈という、歌がうまくて不思議な歌手に、不思議なほどはまっていたし、本人も実に楽しそうに演じていた。

 一青窈の魅力爆発。この手の音楽番組として出色の出来だな。

 あまりに気に入ったので、一青窈の昭和歌謡カバーアルバムがあるかな、とamazon.co.jpを探ったのだが、残念ながらなし。一青窈の音楽プロデュースをされている方がいるなら、是非、これだけを集めたアルバムを出して下さい。よろしくお願いします。
m(_ _)m

 唄われた全曲を以下に掲げよう。

1.もらい泣き
2.大家(ダージャー)
3.江戸ポルカ~昭和歌謡メドレー
  ①恋の奴隷
  ②恋のフーガ
  ③恋の季節
  ④逢いたくて逢いたくて
  ⑤江戸ポルカ
4.ハナミズキ

*昭和歌謡メドレーの曲名は、「時代の寵児」で、知ることができました。ありがとうございました。

**下記も参照いただければ幸甚。

一青窈の唄う「逢いたくて逢いたくて(2)

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2007年3月20日 (火)

海ゆかば(1)

    海行かば 水漬(みづ)く屍(かばね)
    山行かば 草生(くさむ)す屍
    大君(おおきみ)の 辺(へ)にこそ死なめ
    かへりみはせじ
    (長閑(のど)には死なじ)

  詞は万葉集巻十八「賀陸奥国出金詔書歌」(国歌大観番号4094番。新編国歌大観番号4119番。大伴家持作)から。

 1937年に作曲された信時潔の作品である。ただし、注目すべきは、彼の実父、大阪北教会の牧師であった吉岡弘毅のこと。この続きは、次回へ。

 一度、聞いて見たい方は、↓へ。 

軍艦、海ゆかば、昭和維新の歌

下記も参照されたし。

海ゆかば(2)

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2007年1月22日 (月)

モーツァルト vs. 美空ひばり(3)

 スポーツを中心としたコメンテーター、ジャーナリストとして活躍している玉木正之氏のサイトに、美空ひばりを論じた記事があった。深く共感したので、ご紹介しておこう。

ひばりの川流れ

 美空ひばりの天才を論じて余すところがない。やはり、美空ひばりは素晴しい。

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2007年1月12日 (金)

モーツァルト vs. 美空ひばり(2)

 つらつらと考えるに、モーツァルトと美空ひばりには共通点がある。

 それは、モーツァルトなら父レオポルトが、美空ひばりなら母喜美枝が、己の子の天才を世に認めさせるため、ドサ回り、つまり地方巡業をさせた点だ。

 モーツァルトは6歳(1762年)から、なんと10歳(1766年)まで、ミュンヘン、ウィーン、ドイツ各地、ベルギー、パリ、ロンドン、オランダ、パリ、スイス、と、4年間も「巡業」に明け暮れていた。美空ひばりは、8歳(1945年)から、11歳(1948年)までの3年間、売り出すことを目的に、各劇団に所属し、その巡業に同行する。

 何のことはない、モーツァルトも美空ひばりも、ステージ・パパ & ママが本人たちにくっついて、各地で必死に売り込んでいるわけだ。ま、それは後年、実を結ぶことになるのだが。

〔註〕前回記事へのコメントで、かぐら川さんが重要な指摘をしてくれている。
>(日本の音楽界は、軍楽隊というメディアによって西洋音楽を吸収した時代の「しっぽ」が、この「通俗曲」という言葉に残っていることを忘れて、「精神性」に走ってはいけないと考えるのです。)
 これは、旧日本軍が、軍の外側世界の民間のことを「地方」と言い習わしていたことと相等だろう。日本の近代文化への「軍隊」からの刻印は意外に根深いといわねばならない。

〔註〕下記も参照されたし。
モーツァルト vs. 美空ひばり

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2007年1月 9日 (火)

エルビスの歌う、未練恋歌

 エルビスが、切々と、綿々と、離れて行ってしまった恋人を後悔しながら思う歌がある。日本で言えば、ド演歌の類。こういうド演歌を嫌うのは、日本でも米国でも同じで、インテリ系統の snob な連中。この手の御仁は、エルビスが涙を浮かべてこの曲を歌い、美空ひばりが「悲しい酒」をホロリと歌えば歌うほど嫌悪するのだ。かくいう私もそうだった、と白状しよう。しかし、「悲しい」時は、「悲しい」と素直に歌えばよいのだ。

Always on My Mind (by Elvis Presley)
(words & music by Wayne Thompson - Mark James - Johnny Christopher)

Maybe I didn't treat you
Quite as good as I should have
Maybe I didn't love you
Quite as often as I could have
Little things I should have said and done
I just never took the time

You were always on my mind
You were always on my mind

Tell me, tell me that your sweet love hasn't died
Give me, give me one more chance
To keep you satisfied, satisfied

Maybe I didn't hold you
All those lonely, lonely times
And I guess I never told you
I'm so happy that you're mine
If I make you feel second best
Girl, I'm sorry I was blind

You were always on my mind
You were always on my mind

Tell me, tell me that your sweet love hasn't died
Give me, give me one more chance
To keep you satisfied, satisfied

Little things I should have said and done
I just never took the time
You were always on my mind
You are always on my mind
You are always on my mind

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2007年1月 4日 (木)

モーツァルト vs. 美空ひばり

 テレビ朝日で、毎週日曜日の午前中に「題名のない音楽会」という長寿番組がある。故作曲家黛敏郎が長く司会を務めていた。これに、元気な頃の美空ひばりが出演し、オペラのアリアを歌ったことがある。この放送を自宅で収録したビデオを「自分の宝物の一つだ」と公言していたのが黛の盟友で、指揮者の故岩城宏之だった。100個もの楽器で演奏される複雑なオーケストラの中で、主旋律を奏でるピッコロをその耳で聞き分け、しっかりメロディに乗って歌う美空ひばりに感嘆して、岩城は黛にこう語ったという。

「クラシック音楽の世界で、天才といえばただ1人、モーツァルトしかいない事になっているんだが、僕は美空ひばりをそこに加えたい。」

 他にも、岩城にはこんな発言がある。

「世界で偉大な歌手を上げるとすれば、フィッシャー=ディースカウと美空ひばりである。」

「音程の正確さと歌のうまさではあらゆるジャンルで美空ひばりは世界でベスト3に入る。」

 岩城の歌手美空ひばりへの入れ込みよう、その評価の高さが偲ばれる。ま、これには多少割引すべき点がないとは言えない。岩城は1932年生まれ、美空ひばりは1937年生まれの5歳違いで同世代に属する。岩城が指揮デビューしたの翌年の1957年に、美空ひばりは紅白歌合戦に、何人ものベテラン歌手を抑えて弱冠二十歳にして紅組トリを務めあげ、既に日本歌謡界で最も重要な歌手であることを示していた。まだ修行中の岩城が、当時最高のアイドルであり、完成された歌手としての美空ひばりの才能に、音楽家としてある種の心地よい敗北感を持たされたとしても仕方あるまい。

 ただ、それを割り引いても、国際的にも評価の高い優れた日本人クラッシック音楽家からも、こういった最高の言葉を引き出す美空ひばりの歌手としての才能は、日本のポピュラーミュージックシーンで不世出のものと断言してよいだろう。

 実は、私もよくあるようにガキの頃は、クラシックやポピュラーでも洋楽は素晴しく、ドメスティックなものは価値が下がる、と愚かな偏見に凝り固まっていた。バカ丸出し。しかし、先の岩城の逸話を知り、確かに自分の耳で確かめてみんことには何も分からん、と、一時期、美空ひばりの主演する時代劇ミュージカル映画を何本かビデオで立て続けに見たことがある。そして、私の想像をはるかに超え、邦楽、洋楽を問わず、あらゆるポピュラージャンルの音楽を、やすやすと自由自在に歌い、踊るティーンエージャーの娘が疑いようもなくそこに存在した。モーツァルトと比肩できるかどうか、モーツァルトなんてあまり聞いたこともないのだからわかりようもないが、これを天才と言わずに何を天才というべきだろう、というのが私の正直な感想である。

 最近でも、ビールのCMに、「いやに いい歌が流れるなぁ。いったい誰だぁ?」と調べてみれば、美空ひばりだった。前半部を聞いたときは、いったい誰か想像がつかず、後半部を聞いて、ひばりかな?、と疑って調べた次第。↓がそう。

美空ひばりが歌う、キリンビール「キリンブラウマイスター」のCM曲は?(掲載日:2006/11/28)

 己を highbrow と自己規定する御仁に評判が悪い点では、米国におけるエルビス・プレスリーと似た状況があるような気もするので、別の機会に、ひばり vs. エルビスも、論じてみよう。

〔註〕下記も参照されたし。
モーツァルト vs. 美空ひばり(2)

エルビスの歌う、未練恋歌

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2006年11月 6日 (月)

I Only Want To Be With You

 ボストンの、とある法律事務所と、その事務所を通じて法・裁判と関わる人々の人間模様を、主人公の恋愛ドジぶりを絡めて描いたコメディドラマ、「アリー・My・ラブ」(原題 'Ally McBeal')。そこに、劇中歌としてオールディーズが Vonda Shepard  によって歌われる。その中の、お気に入り1曲が下記だ。

I Only Want To Be With You
(Ivor Raymonde / Mike Hawker)

I don't know what it is that makes me love you so
I only know I never want to let you go
'Cause you've started something
Oh, can't you see?
That ever since we met
You've had a hold on me
It happens to be true
I only want to be with you

It doesn't matter where you go or what you do
I want to spend each moment of the day with you
Oh, look what has happened with just one kiss
I never knew that I could be in love like this
It's crazy but it's true
I only want to be with you

You stopped and smiled at me
And asked if I'd care to dance
I fell into your open arms
And I didn't stand a chance
Now listen honey
I just want to be beside you everywhere
As long as we're together, honey, I don't care
'Cause you've started something
Oh, can't you see?
That ever since we met
You've had a hold on me
No matter what you do
I only want to be with you

Oh, oh, you stopped and you smiled at me
And asked if I'd care to dance
I fell into your open arms
And I didn't stand a chance
Now hear me tell you
I just want to be beside you everywhere
As long as we're together, honey, I don't care
'Cause you've started something
Oh, can't you see?
That ever since we met
You've had a hold on me
No matter what you do
I only want to be with you
I said no matter, no matter what you do
I only want to be with you

 私が知っていたこの曲は、かつて BAY CITY ROLLERS  という、アイドル少年バンドが歌っていて、単にガチャガチャしていただけの印象だった(BCRファンの方、ごめんなさい、彼らにはそれ以上の価値があります)。しかし、Vonda Shepard がピアノの弾き語りでしっとりバラードで歌うと、これが切々と胸にくるんですなぁ。そのストレートで素直な歌詞が。

 で、BAY CITY ROLLERS のオリジナルと思っていたら違っていて、もともと、 Dusty Springfield っていうスコットランド出身の女性歌手が歌っていたのね。どうりで、タータンチェックのBCRがカバーしていた訳だ。

 そんでもって、ネットで調べていたら、BBCのサイト*で本人の歌のさわりが聞けた。声が意外に野太くていい声なので、ありゃ?と思ったら、後に有名なの白人ソウル歌手になっていた。それなら納得。さらに驚いたとともに嬉しいことに、〈あの〉Annie Lennox が、The Eurythmics の前身ともいうべき The Tourists 時代に歌っていた。これも、同じサイトで聞ける。やはり音楽センスいいなぁ~。必聴(カッコよすぎるゾ!)。そして、Annie Lennox もご明察の通り、スコットランド出身。また今回初めて知ったが、彼女はロイヤルアカデミー出身のフルーティストでもあった。あの知的で、メタリックな反骨ぶりは、スコッッティッシュ×クラシックの訓練、の賜なのだろうか?

*"I Only Want To Be With You" Dusty Springfield

もう一つ、BBCに Dusty Springfield 関連のサイトを発見したので参考までに。
"Love the 1960s" Dusty Springfield

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2006年4月10日 (月)

あるオマージュ

 日曜日、ごくたまに、昼下がり車を運転していると、TOKYO FMの「山下達郎のサンデーソングブック」を聞いたりする。

 たまたま、その聞いた中に、1961年の作品、GENE PITNEYの‘EVERY BREATH I TAKE’、というのがあった。

 そのとき、「あれ?、The Police (or Sting) の‘Every Breath You Take’(1982)と同じじゃん。」と気づいた。

 で、いつもの癖で(-_-;、調べてみたら、詞がよう似ておるわけ。これは明らかに、作者の Sting から GENE PITNEY へのオマージュ(hommage 敬意、英語で言うrespect)だと直観した。

 別に山下達郎が触れていたわけでもないし、私が知らないだけで、POPSの世界では常識に属することなのかも知れない。が、一応、MY 発見のなので、記事にしてみたのね。

 ご関心を持たれた向きは、

Gene Pitney Every Breath I Take Lyrics*

Every Breath You Take

を見比べね。

*歌詞のリンクを探していたら、文字通りオマージュだって、思いっきりこのサイトに書いてありました。(^^;

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2006年4月 5日 (水)

THE BLUEHEARTS 「TRAIN-TRAIN」

弱い者達が夕暮れ
さらに弱い者をたたく
その音が響きわたれば
ブルースは加速していく

「TRAIN-TRAIN」より
(words & music by 真島昌利
 song by THE BLUEHEARTS)

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2006年3月29日 (水)

井手麻理子の歌う「Hello,my friend」

 ユーミンのカバーアルバムを探しながら、レンタルショップをうろうろしていて手にしたのが、下記。

Dear Yuming~荒井由実/松任谷由実カバー・コレクション~(1999年)
SRCL-4649

曲目リスト
1.COBALT HOUR(NOKKO)
2.あの日に帰りたい(森高千里)
3.静かなまぼろし(m-flo)
4.情熱に届かない~Don’t Let Me Go(松崎ナオ)
5.DOWNTOWN BOY(露崎春女)
6.スラバヤ通りの妹へ(大江千里)
7.Hello,my friend(井手麻理子)
8.翳りゆく部屋(椎名林檎)
9.恋人がサンタクロース(奥居香)
10.A HAPPY NEW YEAR(ゴスペラーズ)

 で、私としては、歌い手としてのユーミンはあまり感心しない。蝦蟇(がま)蛙が自動車にひかれてしまったような声は、少なくとも私の趣味ではない。

 ただ、そのポップス作家としての才能は傑出していると思う。だから、よい歌い手のカバーをたくさん聞きたいわけ。ハイファイセットの歌うユーミン・シリーズもよいが、このトリビュート・アルバムもなかなかの出来。それぞれの歌い手に合わせて、面白い編曲を施していて意欲的。

 なかでも気に入ったのが、井手麻理子の歌う「Hello,my friend」。季節がめぐると、別れた相手を思い出し、グッときてしまう。その切なさが、かすれ気味のしっかりした声にはまってる。必聴。

※nifty側の不手際で、昨晩中まったく管理画面にアクセスできませんでした。ということで、ミッドナイト配信にアクセスして戴いた方々ごめんなさい。

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2006年3月17日 (金)

ERIC CARMEN, 'SUNRISE '

 これは、1975年に発表された、彼のソロデビュー作品だ。収録曲は下記。

   1. Sunrise
   2. That's Rock 'N Roll
   3. Never Gonna Fall In Love Again
   4. All By Myself
   5. Last Night
   6. My Girl
   7. Great Expectations
   8. Everything
   9. No Hard Feelings
  10. On Broadway

 この中の、 4. All By Myself は、1990年代、カナダのCELINE DIONによってカバーされ世界的にヒットしていることはご存知の方もいるだろう。ERIC CARMEN再評価の機運をもたらした。

 で、私とこのアルバムの機縁は何か。90年代、セイコーの時計のラジオCM。転校生の女の子をテーマして、立原道造のソネットなどを語りながら、主人公の男の子の目の前に突然現れ、そして突然去っていくショートストーリーを、熱く、ほろ苦い、掌編ドラマに仕立てていた。そのバックの曲に使われていたのが、  3. Never Gonna Fall In Love Again。この曲を聴くたびに、一篇の見事な恋愛小説を思い出す。どうしても聞きたくて、探し、ついにこのアルバムのCD化されたものを購入したというわけだ。Sweet begin, bitter end な恋を思い出したい方はどうぞ。

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2006年3月 4日 (土)

鄧麗君、宋詞を歌う

 古来、中国では、「漢文,唐詩,宋詞,元曲」と言慣わしてきた。つまり、漢朝ならば文、唐朝ならば詩、宋朝ならば詞、元ならば曲が、それぞれの時代を代表する文芸だと。
 唐詩は、厳格に韻律を守り、内容も風雅や感情を格調高く謳い上げる韻文。宋詞は、日本語の「歌詞」という語彙を見ればすぐわかるように、実際に楽器の調べに乗って歌手が唄うもので、題材もいわば日常の近辺にある“俗”なるものを、韻律にこだわらず自由に綴ったものだ。宋時代の流行歌の歌詞である。

 その一千年前の流行歌の歌詞を、アジアの歌姫、鄧麗君(テレサ・テン)が再び甦らせたものが↓のアルバムである。原盤は1983年、香港で作成され、その年の中国での賞を総なめしている。

鄧麗君(テレサ・テン)「淡淡幽情」1995年
トラック
1     獨上西樓
2     但願人長久
3     幾多愁
4     芳草無情
5     清夜悠悠
6     有誰知我此時情
7     臙脂涙
8     萬葉千聲
9     人約黄昏後
10     相看涙眼
11     欲説還休
12     思君
アルバム情報
発売元:ニュートーラス  /  発売日: 1995年7月26日  /  盤種: CDアルバム  /  レコードNo: TACL-2400  /  価格(税込): 3059円

 CDジャーナル誌の作品評↓が、このアルバムの持つ価値を論じて余すところがない。

「・・・、カラオケ・ファンおなじみのテレサとはまるで異なる、彼女の「本領」が発揮された作品だ。・・・。テレサ・テンという歌手が日本では実にゆがんだ評価をされているとわかる。」

 御一聴あれ。

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2006年2月25日 (土)

天下の悪法、「電気用品安全法」に反対する

 この記事は、私のミッドナイト定期配信(笑い=_=v)とは別の、エクストロオーディナリィ記事です。miyau さんの記事に刺激されて、私も微力ながら話題を盛り上げようかと。

 この法律の実態は、中古電気製品の流通を根絶やしにし、消費者が新品の電気製品を買うようにして、家電、電機メーカーの売り上げを増やしてやろうという、環境に厳しい、資源浪費を助長して喜ぶ、経済産業省の有り難い企みです。

 まずは、坂本龍一、高中正義、松武秀樹、椎名和夫、たちが反対署名を集めているので、下記の日本シンセサイザー・プログラマー協会のサイトに飛んで、概要をご覧の上、署名にご協力ください。

電気用品安全法(PSE法)に対する署名

 もう少し情報収集をされたい方は、下記のサイトへ飛んで、ご自分で考えてみてください。

1)「気刊くろみつタイムス」さんの記事

悪法 電気用品安全法

悪法 電気用品安全法 その2

悪法 電気用品安全法 その3

2)「そぞろ日記」さんの記事

PSE法に見る「新自由主義の影」-PSE法に対する署名にご協力お願いいたします

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2006年2月22日 (水)

平原綾香の歌う「桜坂」

 少し前になるが、某国営放送で平原綾香のワンマンショーが深夜あった。他人の曲をいろいろカバーしていたが、いいような、そうでもないような、判断に苦しむ歌い手、という印象を再び深くした。

 ただ、その中で、一つ、福山雅治の「桜坂」のカバーしたものは、よかった。もう一度聞いてみたい気にさせる(曲がよかっただけ?)。他の歌は、あまりパッとしない感じだ。売れている歌手なのだろうが。

 原因は、どの曲を歌っても、一本調子なところにありそうだ。「月のワルツ」でブレイクした諫山実生と比べてみればよく分かる。某国営放送の《みんなの歌》のDVDに同時に収録されている、諫山の歌う「恋花火」は、「月のワルツ」の歌いっぷりと全く異なり、これが同一人物とはにわかに信じられない。私なら、歌い手としての天分は諌山に軍配を挙げる。

 もっとも、現代のテクノロジーは、腕っこきのレコーディング・エンジニアを、錬金術師の域にまで押し上げる力を与えるようなので、ライブで聴いてみないと本当のところはわからないが。その点、平原綾香にはフェアではないかもしれない。

 何を歌っても一本調子の彼女が売れるのは、クラッシックの替え歌を歌ったこと、現役音大生で音楽一家といったような経歴ゆえだろう。つまり、snobbishな支持。某数学者の天才バカ本が売れるのと似ているかも知れない。それにしても、自分のとこのオリンピックテーマ曲を歌ってるからって、某国営放送も大掛かりな提灯番組をつくるものだ。ご苦労さん、といいたいが、受信料の無駄遣いっていう気もする。

 最近の記事で疲れたので、気分転換。お後がよろしいようで。m(_ _)m

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2006年1月16日 (月)

クレズマーとシャガール

 これも某MLで教えて戴きました。

 クレズマーとユダヤ系ロシア人画家シャガールは深い因縁があるようです。

 下記は、そのシャガールにちなんだクレズマーのバンドです。演奏のさわりが聞けます。右のボタンを押し、音が出てくるまで少し待っててください。

Chagall Klezmer Band

 あと、シャガールが描いたクレズマー楽師の絵がモスクワにトレチャコフ美術館に所蔵されているようですね。↓

Klezmerfest: The Klezmer Conservatory Band

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2006年1月15日 (日)

Finnegan's Wake(アイルランドの陽気な酔っ払い歌)

 またしても、某MLで教えていただきました。

 James Joyce (1882-1941)の、Finnegan's Wake、ですが、この題名は、アイルランドに伝わる陽気な酔っ払い歌にちなんだものなんだそうです。百読は一聴に如かず。まずは、試聴してみてください。

Brobdingnagian Bards

上記サイトの、

Tolkien (The Hobbit and The Lord of the Rings)
The Orange and The Green
Old Dun Cow
Exclamations

の次に、

Finnegan's Wake

があります。まさに、
A hilarious Irish drinking song(陽気なアイルランドの酔っ払いの歌)、
ですね。思わず笑ってしまいます。

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2006年1月14日 (土)

「クレズマー」、東欧のユダヤ人放浪楽士の音楽

 某MLでご教示戴きました。百読は一聴に如かず。まずは、耳を傾けてみて下さい。ポータルから、DEUTSCH か、ENGLISH をクリックし、少し待っていると聞こえます。

MAJIMAZ

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2006年1月12日 (木)

南佳孝はかっこいい(2)

 早速、続きを。南佳孝はコンセプトを明確にしたアルバムもあります。彼は映画好き。監督もやりたい(やった?)らしい。ということで、お気に入りの映画をテーマにしたオムニバス・アルバムが下記。お奨めは、「避暑地の出来事」。よかった頃のハリウッドの、甘く、そして痛い、青春ドラマの空気が横溢しています。CDは廃盤ですが、ネットから、曲ごとに購入できます。

LAST PICTURE SHOW
トラック
1     ダイナー
2     ミーン・ストリート
3     ジョンとメリー
4     ラスト・ショー
5     突然、炎のごとく
6     大人は判ってくれない
7     フラミンゴ・キッド
8     理由なき反抗
9     水の中のナイフ
10     シュガーランド・エキスプレス
11     華麗なるギャツビー
12     スケアクロウ
13     避暑地の出来事
アルバム情報
発売元:ソニーレコード  /  発売日: 1986年2月26日  /  盤種: CDアルバム  /  レコードNo: 32DH-352  /  廃盤

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2006年1月10日 (火)

南佳孝はかっこいい(1)*

 南佳孝はかっこいい。クールだ。おしゃれ。私自身、かっこよくも、クールでも、おしゃれでもないので、ないものにあこがれるわけね。一押しは、「プールサイド」。映画の一場面のような、大人の恋の駆け引きが歌われてヴェリィィィ・グッド。また、他の歌い手に提供した楽曲を歌い直しているのもなかなかの味。曲名の後ろの()書きが提供された歌手名。いい味なのは、石川セリ(井上陽水の奥さん)の「Midnight Love Call」。レゲェのリズムに乗って、石川セリの歌う、粘りつくようなR&B歌謡のパルサー級重力圏から巧みに離脱して、南国の吹き抜ける風となっている。廃盤のようなので、中古CD屋さんで見つけてください。見つけたら、迷わず買うこと。多分、高くもないと思います。後悔させませんよ。「なんだこれ!?」と憤慨された方はご一報を。説得を試みます。

アルバムタイトル 『大航海図鑑』
トラック
1     Monroe Walk(郷ひろみ)
2     素敵なパメラ
3     プールサイド
4     日付変更線
5     Midnight Love Call(石川セリ)
6     スタンダード・ナンバー(薬師丸ひろ子)
7     雪のクリスマス・カード
8     Prom Night
9     Scotch And Rain
10     真夜中の虹
11     Paradiso
12     Girl
13     スローなブギにしてくれ
14     ブルースでも歌って
アルバム情報
発売元:ソニーレコード  /  発売日: 1990年12月12日  レコードNo: CSCL-1597
廃盤。

*このところ結構お疲れ気味なので、趣味に走る話題にしました。(2)はいつになるか不明ですが。

**** 南佳孝オフィシャルサイト

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2005年12月21日 (水)

小泉‘親分’および谷垣‘子分’に捧げるBeatlesの歌

「07年国会提出、改めて意欲=消費税上げで-谷垣財務相」

 谷垣禎一財務相は19日夕、2006年度予算案に関する省議を開いた後の記者会見で、07年の通常国会に消費税率引き上げ法案を提出するとした持論について、「骨太の方針や(衆院選時の)わが党のマニフェスト(政権公約)を一番すらっと解釈すると、以前に申し上げたことになる」と述べ、持論の実現に改めて意欲を示した。 
(時事通信) - 12月19日23時1分更新

Taxman

Let me tell you how it will be
There's one for you, nineteen for me
'Cause I'm the taxman, yeah, I'm the taxman.
Should five per cent appear too small
Be thankful I don't take it all
'Cause I'm the taxman, yeah I'm the taxman.
If you drive a car, I'll tax the street,
If you try to sit, I'll tax your seat.
If you get too cold I'll tax the heat,
If you take a walk, I'll tax your feet.
Don't ask me what I want it for
If you don't want to pay some more
'Cause I'm the taxman, yeah, I'm the taxman.
Now my advice for those who die
Declare the pennies on your eyes
'Cause I'm the taxman, yeah, I'm the taxman
And you're working for no one but me.

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2005年12月17日 (土)

私が好きなのは《竹内まりや》だ (^-^;

 足踏堂さん、ご指摘ありがとうございます。常日頃、自分の雑駁さを懸念してはいるのですが、根がテキトーなため、自己チェックも雑駁になってしまい、基本的なところで、大失態を仕出かしてしまいました。確かに、CDのジャケットにも、「MARIYA TAKEUCHI」とありますものね。

 大きな間違いのため、新しい記事でそれを公表せねばならない。しかし、他人のケアレスミスの反省文を読まされた日には、読まされた方の貴重な時間を無駄にすることになる。ということで、《竹内まりや》のお題で、とりあえずコンテンツのあるものを書くことにする。本当は、先の記事で積年の悶々がある程度昇華されたので、彼女を主題にした記事を書くことなど考えてなかったのだが。

 佐藤健さんも触れておられるが、私も、竹内まりやが山下達郎と《結婚》、という話を聞いたとき、クラッと立ち眩みを起こし、次の瞬間、谷崎潤一郎の『蓼喰ふ虫』という書名を思い起こしたことをここに告白せずばなるまい。

 私は山下達郎も好きだ。って、あの~、男、だし、蓼(たで。これ辛いんです。だから虫は喰わないはずなのね。)なのでルッキングには何の関心もないが、その音楽センス、アレンジャーとしての力量には正直敬意を払うわけだ。声は良いとは言えるが、私の好きな声質ではない。事実、私の蔵CDに、山下達郎のは「Merodies」しかない。ま、これも、「クリスマス イブ」と「高気圧ガール」目当てで買ったものだ。ただし、「あしおと」は良かった。昔、岩波ホールで観た「伽耶子のために*」で重なる1シーンがある。

 なぜか知らぬが、彼がDJをするFMラジオ番組を耳することが多かった。NHK-FMでやっていたり、東京FMで日曜日にやっていたり。そこでの彼の音楽についての膨大な知識と趣味、考え方、どれもそのセンスの良さが光る。ある日の西田佐知子の「コーヒー・ルンバ」の選曲とその解説は秀逸だった。達郎がカバーし、CMで使われた、イタリア民謡「Amapola(アマポーラ)」は、カバー曲の傑作といってよい。なんでか知らぬが、手元にあるのは、ナナ・ムスクーリによるカバーなのだが。

 でだ。繰り返すと、私は竹内まりやが好き。山下達郎も好き。しかし、竹内まりやと山下達郎の結婚は、No thank you. この矛盾は決してあうふ・へーべんされんだろうなぁ。ただ、お互いがお互いのアルバムに、コーラスで入っているようなことろを聞くと、仕方ないか、という諦めの境地にもなる訳だ。

 私は、竹内まりやのアルバムは『Quiet Life』以降、持っていない。何故か自分でもわからん。このアルバムには、日本テレビの「火曜サスペンス劇場」主題歌の「告白」が収められている。ある日、たまたまつけたテレビで聞いたので購入した。

 その一つ前の、『REQUEST』の「駅」あたりから、詞にしっかりドラマが組み込まれるようになり、『Quiet Life』の、「マンハッタン・キス」や「告白」などで一つのピークに達する。ただね、後者2作は、明らかに〈不倫〉の歌なんだよねぇ。そこら辺が、少し引っかかって、多分、竹内まりやから遠ざかったのかも知れない。

*小栗康平「伽や子のために」(1984)。〈や〉は、「にんべん」に「耶」。この知られざる名作については、いつか映画の話題をまとめるときに書こうと思う。

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2005年12月16日 (金)

私は《竹内まりあ》が好きだ

 って、いまさら人妻に横恋慕しても仕方がないので、いわゆるファンの一人なのです。曲の作り手としての才能もなかなかものだし、あの鼻にかかったアルトの声も魅力的。

 私が大学何年生だぁ?、確か二年の時か、学園祭に来て、「セプテンバ~♪」とか、「不思議なぁ~、ピーチパ~イ♪」とか、歌ってましたな。あれが私の青春だったんだろうか?、と今でもピンとこない。ま、それはともかく、初期のヒット曲は、彼女がアイドル路線で売り出していたこともあり、他の作家から提供されたものを歌っていた。「SEPTEMBER」は、作詞 松本隆、作曲 林哲司、「不思議なピーチパイ」は、作詞 安井かずみ、作曲 加藤和彦。

 一方で、竹内まりあには音楽作家としての才能もあった。その後、アイドルへ提供した曲が随分あることもそれを証するものの一つだ。その中に、河合奈保子の「けんかをやめて」(1982)がある。

 ま、かわいい、悪気のない歌、といってしまえばそれまでだが、その詞を聴くたびに、なんというか都合のよさがどーも引っかかる。

  ちがうタイプの人を
  好きになってしまう
  そんな乙女心 よくあるでしょう

 うーん、そんなによくあるものなのか。それにしてもそんなにあっさりと認めちゃってよいものなのだろうか。乙女心なんてついぞ理解できない私などは、はたと困るのだ。また、

  ボーイフレンドの数
  競う仲間達に
  自慢したかったの ただそれだけなの

 うーーん、ただそれだけなの、って、そんなに簡単に立ち直らないでもらいたい、と切に願う私。

  いつか本当の愛が わかる日がくるまで
  そっとしておいてね 大人になるから

 ここまでくると、温厚な私も我慢の限界で、「おい、いいかげんにせ~よぉ」と、ブチッと額に青筋をたてたくなるのである。

 かわいい歌なのであるが、聞いているうちに、いつも最後は「そりゃぁ、ないでしょ?」と、スピーカに向かってぶつぶつ言う、私なのであった。

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かまやつひろし「どうにかなるさ」とそっくりのカントリーの名曲

 深夜、車で家路を急いでいた。別に待つ者もいないのだから急ぐ必要もないのだが、そこはそれ、「あ~ぁ、遅くなっちまったよぉ」などと大声で喚(わめ)きつつ、己の塒(ねぐら)に向かうときは、ひとは急ぐ心理になるものなのだ。

 こういうときは、CDを聞くか、ラジオと相場が決まっている。とりあえず某国営放送ラジオにあわせた。するとなにやらにぎやかな唄が流れてくる。歌詞の内容は失恋ばかりなのに、曲調は妙に明るい。深夜時間帯に放送する「カントリー・クラシックス」とか言う番組で、その賑やかな曲とはカントリー & ウェスタン、だったわけだ。

 その日の特集は、ハンク・ウィリアムスだった。なんて言ってもこの私が知るわけがない。何曲か聴いた事があるようなないような、といった調子で聞いていると、「グッバイジョー~♪」と流れてきた。おお、これなら私でも知っている、あのカーペンターズのヒット曲「ジャンバラヤ」ではないか。そうか、あれはこの曲のカバーだったのね、などと暢気に独り言を吐きながら感心していると、なにやら聞いたことがある曲。しかしよく似てはいるが、私の知っている曲とはやはり異なる。

 曲が終わり、女性アナウンサーが、「ハンク・ウィリアムスの淋しき口笛でした。いえ、どうして私は間違えるんでしょう。淋しき汽笛、"Lonesome Whistle"でした。」、と慌てて訂正していた。ま、そうだろう。題名だけなら、美空ひばりが唄っていた「悲しき口笛」と勘違いしそうだもんね。

 で、私がこの Hank Williams "Lonesome Whistle"(1951)とかなり似ていると思ったのは、かまやつひろし "どうにかなるさ"(1970)だった。部分が似ているというより、曲の結構が良く似ているのだ。Hank Williamsのは、カラッと明るい長調、、かまやつひろしのは自己韜晦と哀調がない交ぜになっていて短調と感じるが、とにかく似ている。いわゆるパクリ?とも考えたが、はっきり言って、ま、そうかもね。皆様もご自分の耳で確かめてください。

追記 某国営ラジオさん、念のため、確認しようとそちらのサイトに行ったら、「バンク・ウィリアムス集」とありましたよ。ハンクとバンクじゃ、全然違うのでHPに上げるときは、校正をよろしくお願いしますね。

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2005年12月12日 (月)

奇妙な果実( Strange Fruit)

 前記事の関連で、奇妙な果実( Strange Fruit)について調べて意外だったのは、この詞の作者がユダヤ系白人だったことだ。この左翼系の教員が労働組合の雑誌に公表したのがこの詞である。

 とここまで書いて、パワーが切れかかっているので、次回以降に続編を書くことにする。一応、wikipedia の、Strange Fruit   の記事を紹介しておくが、ショッキングな写真が掲載されているので、気の弱い方はご覧にならないほうがよいと思います。

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ニーナ・シモンズは、ニーナ・シモン(Nina Simone)

 ゆきがかりがあり、ニーナ・シモンズなる歌手が、ビリー・ホリデイの唄で有名な“Strange Fruit”を歌ったのかどうか調べた。ところが、なかなか「ニーナ・シモンズ」のキー・ワードでは検索に引っかかってこない。私は、調べものをするとき、まず 全文検索の google でダブル・クォーテーションを使って、ページ上にある語句を調べに行く。

 ところが、どうひっくり返しても、感想的な文章で2,3ヒットするだけで、資料的なものが全く見つからない。で、そういうときは、元の英文で検索にかけるのだが、欧文名をカタカナにしてあると、元を復元するのは結構難しい。人名などはカタカナ表記が同じでも、綴りが全く異なることがよくあるからだ。

 で、もう一度、「ニーナ・シモンズ」で調べなおすと、あるページに、Good feeling を唄っている、とあった。これこれ、ということで、いくつかキーワードを組み合わせて、検索エンジンだけでなく、amazon などのCDデータベースなども検索した結果、「ニーナ・シモンズ」ではなく、「ニーナ・シモン(Nina Simone)」であることがわかった。

 なぜ、《シモン》が、《シモンズ》になってしまったのか。彼女のアルバムタイトルの一つ、“Nina Simone's Finest Hour”を、誰かが読み間違えて、《ニーナ・シモンズ》と読んでしまったのが、若干、流通してしまったらしい。あるサイトで、このアルバムをジャケット写真付でサイドバーに紹介してあったのを、そのサイトの作者はちゃんと《シモン》と読んでいたのに、コメント氏が読み間違えた、というのが真相だと思われる。blog の情報流通力を垣間見る機会となった。

 http://en.wikipedia.org/wiki/Nina_Simone によれば、《ニーナ》は、彼女のボーイ・フレンドから付けられた、スペイン語の“ちっちゃな女の子”から。《シモン》は、フランスの女優シモーヌ・シニョレにちなんだものだそうだ。こういう芸名の付けられると、類推からスペルを当てるのは至難の技だ。

 ただ、肝心の“Strange Fruit”をニーナ・シモンが唄ったのか否かは、決定できなかった。彼女も黒人歌手だから、カバーを中心にしたアルバムを虱潰(しらみつぶ)しで調べれば確定できると思うが、そこまでは出来なかった(面倒だから)。

 余禄として様々な感想を読むと、是非聞いてみたいと思う。機会があればこの blog にも書こう。

〔註〕下記も参照されたし。
奇妙な果実( Strange Fruit )

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2005年10月17日 (月)

みんなのうた ベストヒット・コレクション

◎『みんなのうた ベストヒット・コレクション
  DVD 東芝EMI|TOBF-5372 2005年3月

を視聴しましたので、感想など。

予想に違わず、なかなかのクオリティです。

収録曲を掲載します。
1.スノウドロップ / 林明日香
2.月のワルツ / 諫山実生(いさやまみお)  ☆☆☆☆☆
3.永遠にともに / コブクロ         ☆☆☆☆
4.悠久の杜 / KOKIA              ☆☆☆☆☆
5.りんごのうた / 椎名林檎         ☆☆☆☆☆
6.フルサト / NOKKO&GO
7.金のまきば / 大貫妙子
8.菜種時雨 ~natane shigure~ / 辛島美登里
9.恋花火 / 諫山実生
10.夏恋花 / 綺羅
11.青い童話 / 千秋             ☆☆☆☆☆
12.ひよこぶたのテーマPART2。 / Cocco
13.むし'98 / GO!GO!7188
14.花になる / 夏川りみ
15.遠い空 / 三浦和人         ※声は透明感があって結構いいです。
16.反省のうた / サムシング・エルス
17.さとうきび畑 / 森山良子
18.メッセージ・ソング / ピチカート・ファイヴ
19.夢でも逢えるかな / 山下久美子
20.太陽の子どもたち / 小野リサ・松原典子
21.メトロポリタン美術館 / 大貫妙子

星は、私の好みでつけました。(^^;
21曲中、5曲しかレーティングしてませんが、
他が悪いっていうわけではなく、特にお気に入りを
選び出しただけです。

なんといっても良いのは、

曲名:  月のワルツ
アニメ: いしづかあつこ
      (彼女のHP http://www.geocities.jp/a_axo_o/index.html )
曲・歌: 諫山実生
詞:   湯川れい子

ですね。

中心のモチーフは、『不思議の国のアリス』で、オープニングとエンディングあたりは、米映画『ダークシティ』みたい。不思議な絵柄。怪しい雰囲気で、大人の
ためのアリス、でしょうか。ほんの数分ですが一つの作品に仕上がっています。

永遠にともに / コブクロ、は既に有名ですよね。いい曲です。映像は普通。

悠久の杜 / KOKIA 、は映像はどうってことないですが、歌は抜群にいいです。特に、この KOKIAっていう歌い手さん、いい声してますねぇ。必聴です。

りんごのうた / 椎名林檎、これはまあ有名な林檎さんです。不思議な歌詞、怪しげで強烈な歌、そして妙にぴったりのアニメ。いいですよ。私、怪しいのが好きなんです。私の好みからすると月のワルツ、と甲乙つけ難いです、はい。

青い童話 / 千秋、これは、歌も映像もオーケーです。この歌い手さんは聴いたことなかったのですが、なかなかの力量です。一聴の価値あり。

個人的には、ピチカート・ファイヴ*と山下久美子に期待していたのですが、悪くはないにしてもあまりパッとしませんでした。

も少し古い「みんなのうた」の曲も企画して戴けると、嬉しいのですが、NHKさん。

*前言、撤回。アニメとともに聞き直すと、私の好きな野宮真貴のポップな声が、しみじみとして、少し重い内容の歌詞を、カラっと軽快に歌い上げているのが素敵。身につまされ、グッときました。(T_T

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2005年10月13日 (木)

菅生浩『巣立つ日まで』ポプラ社(1974)

《この本にまつわる事》
 1970年代から80年代初めにかけ、「少年ドラマシリーズ」という名の、中学生、高校生を主人公とした短期連続ドラマがシリーズとして、NHKで放送されていたことをご存知だろうか。現在、ちょうど40歳代に当たる方々が中高校生の頃である。菅生浩のこの本はその中の「巣立つ日まで」(1976)の原作となったものである。

 このテレビドラマ、そしてその主題歌自体がよい出来で印象深く、私の記憶に長く残っていた。ある時、雑誌の特集(『東京おとなクラブ』)で、このドラマの製作サイドのことを知った。原作があることもその時知ったのだが、ドラマと原作がかなり違うとキャプションがあり、それが頭の片隅に残っていたのだろう、郊外のうらぶれた古書店でたまたま見かけた背表紙に『巣立つ日まで』とあり、ハッと手に取ったのがこの本である。

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2005年10月10日 (月)

ちょっと感心した話(2)

ミセス・ベッカムと、《なに》したかもしれない、色男は、
Robbie Williams(ロビー・ウィリアムス:30歳)
でした。また、南米のラジオ番組とはアルゼンチンでした。
より詳しい情報は下記↓をご覧下さい。

ロビー・ウィリアムスがスパイスガールズ4人と寝たことを告白
山本通信

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2005年9月20日 (火)

ちょっと感心した話(1)

 一昨日の昼下がり、某FM局のポップスのチャート番組をたまたま耳にしたときの話。その番組の男性DJが一つのクイズを視聴者に出していた。南米チリ(だったかな?)のラジオ放送局でのインタビューで、イギリス・ポップス界名うての色男(既に名前失念!)が自分の手柄話、つまり誰それと寝た、とか言っていて、それが「俺はスパイス・ガールズのX人と寝た。」という代物だった。で、そのX人を当てるクイズを視聴者に出した訳だ。

 件(くだん)のDJは、三つの選択肢を示していた。3人、4人、5人の三択。その視聴者(男性)は、うーん、と迷って答えを出せないでいる。私は何気に聞きながら、「馬鹿な問題だなあ、5人に決まってるじゃん。」と心の中でつぶやいた。何故なら、女を落とすことに生きがいを感じる男なら、スパイス・ガールズ5人全員を何とかしようとするだろうし、それが成功すればこそ自慢話になるからである。DJがせっつくと、男性視聴者はついに「4人」と答えた。どうも単なる勘のようなのだが、それが正解でCD券3万円也を手にして喜んでいた。

 私は自分の予想がまんまと外れて意外というか心外だったが、ちょっと考え直してみて、それが実に見事な捻(ひね)りの効いているセリフだということに気がついた。他の車から見られた様じゃないが、色男アーティストの言葉のセンスに感心して車を運転しながら勝手に一人で頷いていた。

 というのも、スパイス・ガールズ5人の中に、実は、ビクトリア・ベッカム、つまり、英国サッカー界の貴公子(古いか?)デビッド・ベッカム夫人がいる。だからこそ、この話題は面白い。ビクトリアがいくらショー・ビジネス界の人間だとしても、既に夫人であり、ラジオのような公開のメディアで、昔付き合った男に公然と話をされることは体面を傷つけられる事になる。そのとき、例え、本当は5人全員と寝たとしても、「4人」と答えることで、ベッカム夫人に「私じゃない」と逃げ道を与え、なおかつ、彼女がその4人にはいっているのかどうか、聞くものに穿鑿(せんさく)させることに成功するわけだ。

 うーむ、私の数少ない誇りは言葉に対する感覚だ、と内心自惚れていたのだが、まだまだ修行が足りないな。

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2005年5月 3日 (火)

J-POP「M」について

 プリンセス・プリンセスの「M」という曲。「いつも一緒に~♪、い~たか~た♪」ってやつです。
 奥井香織作曲で私も好きなのですが、これ、スキーター・ディヴィス作の1962年のC&Wヒット "End of the World" (日本ではブレンダ・リーの歌で有名)のパクリではないでしょうか。アレンジが違うので、別の曲に聞こえますが「M」を遅くすると、実はそっくりさん、に聞こえます。
 皆さん、一度ご確認あれ。

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