文学

2020年6月17日 (水)

悲しみは《こころ》を解き放つ/ It is sadness to release the bound heart.

「他ひとに愛想を盡かした私は、自分にも愛想を盡かして動けなくなつたのです。」夏目漱石『こころ』復刻版p.422、「先生と遺書」より

続きを読む "悲しみは《こころ》を解き放つ/ It is sadness to release the bound heart."

| | コメント (0)

2020年5月10日 (日)

国語として、あるいは政治としての「文学」/ Literature as a national language or politics

 昔、三島由紀夫が小説とは「理性の酩酊」だと書いていました。

三島由紀夫『文章読本』1959年(中公文庫1995年、p.57)の泉鏡花評。カテゴリー「三島由紀夫: 本に溺れたい」をご参照。

続きを読む "国語として、あるいは政治としての「文学」/ Literature as a national language or politics"

| | コメント (0)

2020年5月 3日 (日)

村上春樹を買う/Buy Haruki Murakami

村上春樹『猫を棄てる ― 父親について語るとき』文藝春秋2020/04/25刊、102頁

 ずっと前に、古本屋でしばらく働いていたことがある。だから、商品として村上春樹を買ったり、売ったりした。

続きを読む "村上春樹を買う/Buy Haruki Murakami"

| | コメント (0)

2020年2月10日 (月)

黒井千次『春の道標』小学館(P+D BOOKS 2017年9月5日)

 新潮文庫版が品切れのままで残念に思っていたのですが、知らぬ間に復刊されていました。それを祝して、amazonレビューを書きましたので、ご参考までに弊ブログにもポストしておきます。

続きを読む "黒井千次『春の道標』小学館(P+D BOOKS 2017年9月5日)"

| | コメント (0)

2020年1月 8日 (水)

漱石『こころ』はゲイ小説である(追記2020/06/19)

 憤激される方はいらっしゃるかも知れませんが、この小説文中の章句を見ればそれ以外に解釈の仕様がない、と私には思われます。

続きを読む "漱石『こころ』はゲイ小説である(追記2020/06/19)"

| | コメント (0)

2020年1月 3日 (金)

漱石文学のマーケット

 私は、以前の記事

私がこの小説を読むのに難儀した最大の理由は、漱石の描写する「ああでもない」「こうでもない」という内省的、倫理的な彷徨に辟易したからです。《「男」の腐ったの》みたいな、グチグチした心の呟き。これが私には肌が合いませんでした。

と書きました。しかし、ある知友の示唆で少し思い直しました。そこで軽くリサーチした結果が下記です。

続きを読む "漱石文学のマーケット"

| | コメント (0)

2020年1月 2日 (木)

夏目漱石『こころ』1914年岩波書店〔補遺〕

 漱石の『こころ』は、結局のところ、作品として私の「こころ」を打つことはありませんでした。それにも関わらず、忘れがたい章句があります。

続きを読む "夏目漱石『こころ』1914年岩波書店〔補遺〕"

| | コメント (0)

2020年1月 1日 (水)

高校国語の教材におけるジェンダー問題

 どなたも、夏目漱石「こころ」、森鴎外の「舞姫」、中島敦「山月記」の、いずれかを高校国語の教科書で読まされた経験があるかと思います。私は、鴎外の「舞姫」でした。文庫も買っちゃいました。

続きを読む "高校国語の教材におけるジェンダー問題"

| | コメント (0)

2019年12月31日 (火)

夏目漱石『こころ』1914年岩波書店

 ふとした気まぐれで、漱石の『こころ』を読みました。恥ずかしながら、初めての『こころ』体験です。

続きを読む "夏目漱石『こころ』1914年岩波書店"

| | コメント (0)

2019年12月 8日 (日)

かつて神様は日本語を廃せ、と告げられた〔2〕

〔1〕より。

 少なくとも、下記の小論における志賀の愚かさは、来年(2020年)の小学校・英語授業を開始する文部科学省と同水準の愚劣さだと考えます。

志賀直哉「國語問題」『改造』27(4), p.94-97 (1946年4月号)
志賀直哉「國語問題」『志賀直哉全集』第7巻. 東京 : 岩波書店, 1974, p.339-343

続きを読む "かつて神様は日本語を廃せ、と告げられた〔2〕"

| | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

abduction(アブダクション) Adam Smith Aristotle Bertrand Russell Carl Schmitt cinema Collingwood David Hume feminism / gender(フェミニズム・ジェンダー) Football Gottfried Wilhelm Leibniz Henri Bergson Hermeneutik(解釈学) Immanuel Kant Isaiah Berlin John Stuart Mill Jose Ortega y Gasset Jules-Henri Poincare Katherine Mansfield Max Weber Neocon(ネオコン) PDF Peak oil pops pragmatism René Descartes Shinji Kagawa singularity(シンギュラリティ) sports Stephen Toulmin Strange Fruit Thomas Hobbes 「国家の品格」関連 お知らせ ももいろクローバーZ イスラム ハンセン病 ミメーシス 三島由紀夫 与謝野晶子 中世 中国 中野三敏 仏教 佐藤誠三郎 備忘録 古代 古典(classic) 古書記 和辻哲郎 国制史 土居健郎 坂本多加雄 坂野潤治 塩沢由典(Shiozawa Yoshinori) 夏目漱石 大正 大震災 奴隷(slavery) 学習理論 安丸良夫 宮沢賢治 尾藤正英 山県有朋 川北稔 幕末・明治維新 平川新 徳川史 思想史 感染症/インフルエンザ 憲法 戦争 折口信夫 政治哲学・政治理論 文化史 文学 斉藤和義 新明正道 日本 日米安保 日記・コラム・つぶやき 明治 昭和 書評・紹介 服部正也 朝鮮 本居宣長 村上春樹 村上淳一 柳田国男 梅棹忠夫 森 恵 歴史 歴史と人口 法哲学・法理論 渡辺慧 渡辺浩 環境問題 生活史 知識再生堂(Renqing-Reprint) 知識理論 石井紫郎 石川淳 社会契約論 社会科学方法論 禁裏/朝廷/天皇 福沢諭吉 科学哲学/科学史 米国 統帥権 美空ひばり 羽入辰郎 自然科学 複雑系 西洋 言葉 読書論 資本主義(capitalism) 赤松小三郎 近現代 速水融 進化論 金融 金言 関曠野 靖国神社 鮎川信夫 麻生太郎