日本

2017年4月19日 (水)

尼将軍の檄

 時は承久三年(1221)五月十四日、京で逼塞させられ、虎視眈々と機会を窺っていた上皇、後鳥羽院は、ついに鎌倉への反攻の挙兵に出た。翌日には、北条義時追討の宣旨・院宣を発する。

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2017年3月 3日 (金)

国民詩人って誰?

昔、評論家のS氏が「日本には国民文学、国民詩人と称すべきものがいない。」と、私的な会合で弁じていた。

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2016年6月16日 (木)

日本人のミメーシス力としての「ハッチポッチステーション」

日本人の模倣力については、石川淳『文学大概』の「江戸人の発想法について」(1943年)において、江戸人は思想を分析するのではなく、俗化する操作と して「やつし」=「俳諧化」を好む、ということを述べていることが関連する。隋唐文化の「やつし」が奈良朝、欧米近代文化の「やつし」が明治文明開化だ。 日本文明のミメーシス的特性だろう。

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2016年4月 9日 (土)

夢窓疎石 一代のプロデューサー

 この時代、幕府と結びついて国教的な位置に立ったのが臨済宗の禅であった。

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2016年4月 8日 (金)

最澄の一乗・三乗論争

一乗・三乗論争というのは、法相宗は、声聞・縁覚・菩薩という修業者の三つの種類(三乗)に応じた悟りの別があるという三乗説に立ち、それに対して、天台宗はすべての人は同じく仏になることができるという一乗説(一乗思想)に立つことによる。

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2016年3月30日 (水)

本地垂迹

神仏習合の諸相
1.神は迷える存在であり、仏の救済を必要とするという考え方。
2.神が仏教を守護するという考え方。
3.仏教の影響下に新しい神が考えられるようになる場合。
4.神は実は仏が衆生救済のために姿を変えて現れたものだという考え方。
末木文美士『日本宗教史』2006年岩波新書 、P.39~40

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2014年3月31日 (月)

東京帝国、その支配の起源(1)

「東京帝国-地方植民地」構造の歴史的起源は、意外に新しい日付を持っているのではないか。それは、財務省(財政=所得循環)、日銀(金融=資金循環)と関連する。

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2013年4月 3日 (水)

World University Rankings 2012-2013

毎年、世界大学ランキングというものが発表される。評価ポイントが science , technology 中心、欧米の大学が結果的に有利になる、という問題は孕んでいるが、これも一つのデータとして考慮する要はある。

日本の大学のランキング入りは以下の五つ。旧帝大系が並んだ。ま、こんなものか。

27位 東大
54位 京大
128位 東工大
137位 東北大
147位 阪大

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2011年2月 7日 (月)

17世紀末儒家のゴッドファーザー、木下順庵

 徳川前期から中期にかけて、注目すべきキーパーソンがいる。木下順庵(1621~98)である。

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支配からマネジメントへ ― 啓蒙の系譜(綱吉・白石・吉宗) ―〔徳川史③〕

 第五代将軍徳川綱吉は、列島史上初めて、それまで統治者の支配の客体でしかなかった民に、「徳」(儒教的な)を求めた君主である。それは17世紀末の人口3000万人がもたらす複雑化した国家(秩序紊乱)を、人民の「徳化」で秩序回復させようとした試みであった。忠孝札(1681年)、服忌令ぶっきりょう(1684年)、生類憐みの令(1687年)、捨子禁止令(1690年)、人身売買禁止令(1699年)、といった一連の法令のベースにあるのは、《啓蒙》なのである。京儒・木下順庵を侍講としてスカウトしたのも、綱吉の学問好きからでたものだが、この人事は後世に深甚な影響を与えることになる(これは別稿とする)。

 第六代将軍の家宣の下、侍講新井白石(木下順庵の高弟)の政治「正徳の治」は実質的に綱吉の衣鉢を継ぐものだった。しかし事態の進行はそれ以上のものであり、時代は統治のテクノロジー化、すなわち「社会工学 Social Engineering」を求めていた。そこに登場するのが、不世出の啓蒙専制君主、第八代将軍吉宗の「法治国家」構想であり、荻生徂徠の儒学の「政治算術 political arithmetic 」化(=社会工学化)であった。


〔参照2〕私の徳川史素描が一応完結している。ご笑覧頂ければ幸甚。
刀狩りはPKOである〔徳川史①〕
平和の配当 徳川前期のベビーブームと社会の複雑化〔徳川史②〕
支配からマネジメントへ ― 啓蒙の系譜(綱吉・白石・吉宗) ―〔徳川史③〕
徳川社会の自己調整 田沼ペレストロイカから寛政「紀律化」革命へ〔徳川史④〕
「ものいう人々」の登場 大衆社会としての化政期〔徳川史⑤〕
「世界史」との遭遇〔徳川史⑥〕
公儀から公議へ〔徳川史⑦〕
瓢箪から駒 誰も知らなかった「明治維新」〔徳川史 結〕

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