日本

2017年6月24日 (土)

慶長三年のGDP

 国力を数量(数値)化し、それを国力増進の糧にしようとするのは、主権国家が並存、競合、角逐していた近世西欧人の特徴的思考法だ。代表例が政治算術(political arithmetic)と呼ばれた一群の人々、ペティやグラントといった17世紀人である。

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2017年6月17日 (土)

空海と辰砂(=水銀)〔1〕

玉川の水
高野山の上にある。この水は毒があり呑めない〔小さな流水である〕。傍らに石碑を立てて毒のあることを示す。
〔風雅〕忘れても汲みやしつらん旅人の高野の奥の玉川の水(弘法大師)
和漢三才図会〈13〉 (東洋文庫)、巻76、紀伊、P.267

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2017年5月29日 (月)

「朕の新儀は未来の先例」

 表題は、今から七百年前の帝王の言である(後醍醐天皇)。一瞬「未来を予言する最良の方法は、未来を作ってしまうことだ」をつい想起してしまう。

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2017年5月19日 (金)

鎌倉時代に「鎌倉《幕府》」は存在しない

 「江戸《幕府》」や「徳川《幕府》」なる語彙が当事者たちの自称ではないことは勿論、当時の第三者からの呼称でもなく、徳川19世紀中頃における政治的意図が込められたものであったことは、弊blogでも幾度か記事化した。すると当然、「鎌倉《幕府》」なる語彙を使った鎌倉時代人たちも皆無であろうと容易に推測できる。以下はそれに関連する evidence の二例。

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2017年4月19日 (水)

尼将軍の檄

 時は承久三年(1221)五月十四日、京で逼塞させられ、虎視眈々と機会を窺っていた上皇、後鳥羽院は、ついに鎌倉への反攻の挙兵に出た。翌日には、北条義時追討の宣旨・院宣を発する。

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2017年3月 3日 (金)

国民詩人って誰?

昔、評論家のS氏が「日本には国民文学、国民詩人と称すべきものがいない。」と、私的な会合で弁じていた。

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2016年6月16日 (木)

日本人のミメーシス力としての「ハッチポッチステーション」

日本人の模倣力については、石川淳『文学大概』の「江戸人の発想法について」(1943年)において、江戸人は思想を分析するのではなく、俗化する操作と して「やつし」=「俳諧化」を好む、ということを述べていることが関連する。隋唐文化の「やつし」が奈良朝、欧米近代文化の「やつし」が明治文明開化だ。 日本文明のミメーシス的特性だろう。

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2016年4月 9日 (土)

夢窓疎石 一代のプロデューサー

 この時代、幕府と結びついて国教的な位置に立ったのが臨済宗の禅であった。

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2016年4月 8日 (金)

最澄の一乗・三乗論争

一乗・三乗論争というのは、法相宗は、声聞・縁覚・菩薩という修業者の三つの種類(三乗)に応じた悟りの別があるという三乗説に立ち、それに対して、天台宗はすべての人は同じく仏になることができるという一乗説(一乗思想)に立つことによる。

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2016年3月30日 (水)

本地垂迹

神仏習合の諸相
1.神は迷える存在であり、仏の救済を必要とするという考え方。
2.神が仏教を守護するという考え方。
3.仏教の影響下に新しい神が考えられるようになる場合。
4.神は実は仏が衆生救済のために姿を変えて現れたものだという考え方。
末木文美士『日本宗教史』2006年岩波新書 、P.39~40

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