近現代(modernity)

2023年1月25日 (水)

「孤人 solitude」の 殻(shell) としての「家 das Haus」

「近代」は、前近代における、いろいろな事情やシガラミ、《法》、むき出しの《力》の中で生きていた「人々」を、あらたに《権利》という法概念に基づいてその紐帯を断ち切ることを通じて、「個々」の「人」として析出しました。私たちは、名も無き「人々」から、固有の名を持つ「個人」にめでたく転生したのです。「自由」を獲得した訳です。

続きを読む "「孤人 solitude」の 殻(shell) としての「家 das Haus」"

| | コメント (0)

2023年1月 4日 (水)

徂徠、カーライル、そしてニーチェ/ Ogyu Sorai, Carlyle, & Nietzsche

 この三者に共通するのは、凡庸さへの嫌悪であり、英雄・超人への嗜好です。前者はロマンティシズムと共鳴し、後者は反デモクラシーに相即します。

 儒家思想の荻生徂徠とromanticism がどう結びつくのかと訝しむ方もいらっしゃるでしょうが、徂徠の愛弟子の服部南郭(1683―1759)は、徂徠Schuleの詩文派リーダーかつ優れた漢詩人で、日野龍夫によれば、

続きを読む "徂徠、カーライル、そしてニーチェ/ Ogyu Sorai, Carlyle, & Nietzsche"

| | コメント (3)

2022年12月25日 (日)

Proof of Origin for "Modernity"

If we look back on the history of modernity, there is no doubt that the era of modernity in which all mankind is now living was created by Westerners as a platform. Non-Westerners are living a modern life on that platform, using various formats created by Westerners. This is a reality and a fact that we have no choice but to do so, whether we like it or not, good or bad. Universities, institutions of higher education (one of the platforms), and the academic and other resources that are researched and produced there on a daily basis are no exception.

続きを読む "Proof of Origin for "Modernity""

| | コメント (0)

「Modernity」の原産地証明

  Modernity の歴史を回顧するならば、いま全人類が暮らしている Modernity という時代は、欧米人が、その platform を作ったことは疑いようがありません。非欧米人はその platform の上で、欧米人が創出した様々な format を利用して、modern な生活を営んでいます。これは、好き嫌い or 善い悪い、に関わらず、そうせざるを得ない現実であり事実です。大学という高等教育機関(platformのひとつ)やそこで日々研究され、生産されている学術等の resources もその例外ではありません。

続きを読む "「Modernity」の原産地証明"

| | コメント (0)

2022年10月30日 (日)

The future as an imitation of the Paradise

 Liang Shuming(梁漱溟), a 20th-century neo-Confucianist who spent his youth as a Buddhist and then, as an adult, became a Confucianist under the Shi Dao, said that the biggest difference between the two is that "Buddhists say that life is painful and hard, while Confucians say that life is fun and enjoyable.

続きを読む "The future as an imitation of the Paradise"

| | コメント (0)

2022年10月10日 (月)

Arrogant Modernity

   The "best" or "optimum" exists in this "world," and humans can obtain it. Isn't this the "Arrogant Modernity"?

続きを読む "Arrogant Modernity"

| | コメント (0)

2022年9月26日 (月)

現代日本における「貧困」ー国際比較/ Poverty in Contemporary Japan: An International Comparison

 ここ数年間、現代人は「新型コロナ感染症」の大波に翻弄され続けてきました。無論、現代日本もその例外ではありません。いま、浮上してきているのは、「貧困」の問題です。そこで、現代日本における「貧困」問題が、国際的にみてどう見えるか、統計データで確認しておくことにします。

続きを読む "現代日本における「貧困」ー国際比較/ Poverty in Contemporary Japan: An International Comparison"

| | コメント (0)

2022年4月29日 (金)

【ロシア・米英戦争】としての、《ロシア・ウクライナ紛争》

 弊ブログ最新記事にコメントを頂いております。私の応答に関して、広く閲覧して頂き、ご批判を浴びたいと思いましたので、コメントへの応答ではなく、弊記事とさせて頂きました。下記です。

続きを読む "【ロシア・米英戦争】としての、《ロシア・ウクライナ紛争》"

| | コメント (2)

2022年3月20日 (日)

国家による「生」の選別=優生保護法

キャンペーン ・ 【緊急署名】今度こそ! #優生保護法裁判東京高裁判決に上告しないでください ・ Change.org
  【3月21日署名期限です。3月22日国会提出します】

 以下をお読み頂き、納得、共感、憤慨、して頂けたなら、ご署名(オンライン)をお願い申し上げます。
本ブログ主 renqing こと、上田悟司

参照1 強制不妊手術への賠償判決、国は上告を断念せよ - 前田哲兵|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

参照2 国は上告せず早期解決を! 東京高裁でも優生保護法強制不妊手術に賠償判決 - 藤木和子|論座 - 朝日新聞社の言論サイト


 これまで本ブログで、ハンセン病療養所に残された「胎児標本」に関する記事を三つ掲載しています。

厚生労働省に二度殺される赤ちゃんたち: 本に溺れたい
1葉の写真: 本に溺れたい
「ハンセン病療養所における胎児等標本に関する要望書」に賛同のお願い: 本に溺れたい

 この闇から闇へ「処理」された赤ちゃんたちのような国家犯罪は、明治から続いた「癩(らい)」者への蔑視からきたもので、一部の閉じた世界での悪業だと私は思っていました。

 ところが、人工中絶を合法化する法律だと私が思い込んでいた「優生保護法」(1948年~1996年)は、1907年「癩予防ニ関スル件」から「らい予防法」の1996年廃止まで百年続いたハンセン病者への悪業と全く同質で、国家による「赤ちゃん」の選別を合法化するものだったのです。己の不明を恥じるばかり。なにしろ、この法律の第一条以下に威風堂々とこう記されていたのです。

続きを読む "国家による「生」の選別=優生保護法"

| | コメント (0)

2022年3月18日 (金)

ロシア人における20世紀とはなにか?/ What is the 20th century for Russians?

 亀山郁夫(Kameyama Ikuo, ロシア文学者)はこう言います。「20世紀のロシアという地域に幸せな時代はほとんどなかったように思います。(It seems to me that there were few happy times in the 20th century in the region of Russia.)」註1

続きを読む "ロシア人における20世紀とはなにか?/ What is the 20th century for Russians?"

| | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

political theory / philosophy(政治哲学・政治理論) abduction(アブダクション) Adam Smith Alexis de Tocqueville Aristotle Bertrand Russell Bito Masahide (尾藤正英) Buddhism (仏教) Carl Schmitt cinema / movie Collingwood, Robin G. Creativity(創造性) David Hume feminism / gender(フェミニズム・ジェンダー) Football Friedrich Nietzsche Gottfried Wilhelm Leibniz Henri Bergson Hermeneutik(解釈学) Immanuel Kant Isaiah Berlin John Maynard Keynes John Stuart Mill Jose Ortega y Gasset Jules-Henri Poincare Katherine Mansfield Kimura Bin(木村 敏) Max Weber Michel Foucault(フーコー) mimēsis (ミメーシス) Neocon(ネオコン) Otto Neurath PDF Peak oil pops pragmatism René Descartes Seki Hirono(関 曠野) Shinji Kagawa Shiozawa Yoshinori(塩沢由典) singularity(シンギュラリティ) slavery(奴隷) sports Stephen Toulmin Strange Fruit Takefusa Kubo(久保建英) technology Thomas Hobbes Thomas Stearns Eliot Tokugawa Japan (徳川史) vulnerability(傷つきやすさ/攻撃誘発性) Watanabe Satoshi (渡辺慧) 「国家の品格」関連 お知らせ ももいろクローバーZ アニメ・コミック イスラム ハンセン病 三島由紀夫 与謝野晶子 中世 中国 中村真一郎(Nakamura Shinichiro) 中野三敏 丸山真男(Maruyama Masao) 佐藤誠三郎 備忘録 内藤湖南 加藤周一(Kato Shuichi) 古代 古典(classic) 古書記 和泉式部(Izumi Shikibu) 和辻哲郎 国制史(Verfassungsgeschichte) 土居健郎 坂本多加雄 坂野潤治 夏目漱石 大正 大震災 学習理論 安丸良夫 宮沢賢治 小西甚一 山口昌男(Yamaguchi Masao) 山県有朋 川北稔 幕末・明治維新 平井宜雄 平川新 思想史(history of ideas) 感染症/インフルエンザ 憲法 戦争 折口信夫 文化史 文学(literature) 文明史 斉藤和義 新明正道 日本 日米安保 日記・コラム・つぶやき 明治 昭和 書評・紹介(book review) 服部正也 朝鮮 末木剛博 本居宣長(Motoori Norinaga) 村上春樹 村上淳一 柳田国男 梅棹忠夫(Umesao Tadao) 森 恵 森鴎外 概念史(Begriffsgeschichte) 歴史 歴史と人口 法哲学・法理論 清少納言(Sei Shōnagon) 渡辺浩 湯川秀樹(Yukawa Hideki) 環境問題 生活史 知識再生堂(Renqing-Reprint) 知識理論 石井紫郎 石川淳 社会契約論 社会科学方法論 禁裏/朝廷/天皇 福沢諭吉 科学哲学/科学史 米国 紫式部(Murasaki Shikibu) 統帥権 美空ひばり 羽入辰郎 自然科学 荻生徂徠(Ogyu Sorai) 複雑系(complex system) 西洋 言葉 読書論 資本主義(capitalism) 赤松小三郎 身体論 近現代(modernity) 速水融 進化論(evolutionary system) 選択的親和関係(Elective Affinities / Wahlverwandtschaften) 金融 金言 関良基(Seki Yoshiki) 靖国神社 鮎川信夫 麻生太郎