書評・紹介(book review)

2022年8月31日 (水)

"The Creativity of Scientists" by Yukawa Hideki (May 1964)

◆Persistence is a necessary condition (pp.339-41)

 (omission) In short, learning itself is an obsession. In short, studying itself is an obsession. All people who aspire to study must have had that kind of obsession, but how strong that obsession is and how obsessive it is differs from scholar to scholar. However, how strong or how vindictive they were does not necessarily mean that they would succeed. There are people who do not succeed no matter how vindictive they are. (omission) Being vindictive is certainly a necessary condition. But it is also certainly not a sufficient condition.

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「科学者の創造性」湯川秀樹(1964年5月)

・必要条件である執念深さ(pp.339-41)

 (中略) 要するに学問することそれ自体が執念です。執念深く、つまり、なにか執念にとりつかれてやっている。いやしくも学に志す人はみんな、それだけの執念をもっておったに違いないのでありますが、その執念がどのくらい強いか、どのくらい執念深いか、これは学者によって違う。しかし、執念深いから成功するとはかぎらない。いくら執念深くても成功しない人もありますね。(中略) 執念深いということは確かに必要条件だと思います。しかし、十分条件でないことも確かです。

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2022年8月29日 (月)

「具象以前」湯川秀樹(1961年1月)

 人生のもっとも大きな喜びの一つは、年来の希望が実現した時、長年の努力が実を結んだ時に得られる。私のような研究者にとっては、長い間、心の中で暖めていた着想・構想が、一つの具体的な理論体系の形にまとまった時、そしてそれから出てくる結論が実験によって確認された時に、最も大きな生きがいが感ぜられる。しかし、そういう瞬間は、私たちの長い研究生活の間に、ごくまれにしか訪れない。私たちの人生のほとんど全部は、同じようなことのくりかえし、同じ平面の上でのゆきつもどりつのために費やされてしまう。日々の努力によって、相当前進したつもりになっていても、ふりかえってみると、結局、同じ平面の上の少し離れたところにきているにすぎないことを、あまりにもしばしば発見する。一つの段階からもう一つ上の段階に飛びあがれるのは、それこそ天の羽衣がきてなでるほどに、まれなことである。

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"Before Cosmos" Yukawa Hideki (January 1961)

 One of the greatest joys in life comes when a long-held hope is realized, when years of hard work bear fruit. For a researcher such as myself, the greatest satisfaction in life is when an idea or concept that has long been in the back of my mind comes together in the form of a concrete theoretical system, and when the conclusions that emerge from that system are confirmed by experimentation. Such moments, however, occur only rarely during our long research career. Almost all of our lives are spent repeating the same thing, going back and forth on the same plane. Too often, we look back and find that we are only a little farther along the same plane, even though we think we have made considerable progress through our daily efforts. It is so rare to jump from one level to the next that it is as if a heavenly robe of feathers were to come and stroke us.

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2022年7月 5日 (火)

心は必ず事に触れて来たる/ The mind is always in motion, inspired by things

 人のこころ(心)は、もの/ことのもたらす触発への応答としてそのたびに現前する。こころとは、みなも(水面)に投ぜられた石によって生起し、時とともに消失する波紋である、と言えるかもしれない。

徒然草(1317年?~1331年?)第百五十七段 筆をとれば物書かれ

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2022年6月26日 (日)

菊池寛「私の日常道徳」大正十五年一月(1926年)

 これは、『ちくま日本文学027 菊池寛 1888-1948』ちくま文庫(2008年)pp.449-51、にあります、菊池寛三十八歳の処世訓です。作家というより、成功する実業家(businessperson)のもの、といった感がありますし、意外にも方法的人間なのだ、と思い直しました。デカルトの『方法序説』を少し彷彿とした、とまで云うと大袈裟でしょうか。下記です。

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2022年6月 9日 (木)

Bin Kimura, Time and Self, 1982, Chuko Shinsho, "Afterword".

 The following is an afterword to "Time and the Self" by Bin Kimura, published by Chuko Shinsho in 1982. I am impressed by the concise and frank description by Kimura himself of the formation of his scholarship and the "behind-the-scenes" of his intellectual pursuits. We decided to republish it on our blog.

His books have already been translated and published in several languages.

 Strangely, however, there seems to be no English translation available. Therefore, an English version of this article (supported by DeepL) will be uploaded separately. I hope this will be a small clue that an English translation will be published.


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木村敏『時間と自己』1982年中公新書「あとがき」

 以下は、木村 敏『時間と自己』1982年中公新書の「あとがき」です。彼の学問の成立、その知的探求の「舞台裏」が、木村自身の手により、簡潔、そして何より率直に書かれていて、一種の感銘を受けます。そこで弊ブログにも再掲したいと思いupすることにしました。

彼の著書は既に数か国語で訳され出版されています。

 しかし、不思議なことに、英訳版はどうも皆無のようです。そこで、本記事の英語版(supported by DeepL)も別途upします。英訳が出る小さな手懸りになれば宜しいのですが。

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2022年6月 3日 (金)

我们生态危机的历史根源 / Lynn White, jr. 1967.

 以下是半个世纪前(1967年)林恩-怀特先生发表的不朽论文《我们生态危机的历史根源》的全文。

 不幸的是,这篇论文已经被遗忘了。它在互联网上有一个PDF文件〔ダウンロード - lynnwhiterootsofcrisis.pdf〕,但我怀疑很多读者会费力去搜索它。然而,我决定将这篇文章发布在我的博客上,因为我认为将文章的文本放在互联网上会更好,使那些对环境危机感兴趣的人在搜索关键词时更容易找到它。但是,如果版权人要求删除该文章,我们会遵从其要求。

※原文为英文,但日文和中文的翻译将使用DeepL,并作为本文的单独文章发布。
※cf. 这篇论文被收录在.
LYNN WHITE, JR. Dynamo and Virgin Reconsidaered: Essays in the Dynamism of Western Culture, 1968, Massachusetts, The MIT Press
Index
リン・ホワイト(青木靖三訳)『機械と神―生態学的危機の歴史的根源』1999(1972)年、みすず書房

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エコロジー危機の歴史的根源/リン・ホワイト・ジュニア 1967年

 以下は、半世紀前(1967年)に発表されたリン・ホワイトJr.の記念碑的論文「The Historical Roots of Our Ecological Crisis」の本文である。

 この論文は、残念ながらすでに忘れ去られている。インターネット上でPDFファイル〔ダウンロード - lynnwhiterootsofcrisis.pdf 〕として公開されているが、わざわざ検索する読者は多くないだろう。しかし、環境危機に関心を持つ人がキーワードで検索したときに見つけやすくするためには、インターネット上に記事の本文があった方が良いと考え、ブログに掲載することにしました。ただし、著作権者から記事の削除依頼があった場合は、それに応じます。

※原文は英語ですが、日本語(本記事)と中国語はDeepLで翻訳し、別の記事として掲載します。
※本論文の原論文(英文)、日本語訳は、それぞれ下記に収録されています。
LYNN WHITE, JR. Dynamo and Virgin Reconsidaered: Essays in the Dynamism of Western Culture, 1968, Massachusetts, The MIT Press
Index
リン・ホワイト(青木靖三訳)『機械と神―生態学的危機の歴史的根源』1999(1972)年、みすず書房

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