東アジア

2019年3月 1日 (金)

福澤諭吉 「脱亜論」 時事新報(明治一八年三月一六日)

 昨今、日韓関係がいろいろギクシャクしています。そいういう時、ブログ主がすぐ思い出すのは、福澤諭吉が、明治18(1885)年3月に書いた『時事新報』社説、「脱亜論」です。

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2017年11月24日 (金)

文字無き世界(3/結)

 弥生時代から古墳時代、ヤマト王権への変遷は、プリミティブな無文字社会に、漢文でいうところの《文明(暗いところを文字という光が照らし出す)》が浸透する過程そのものです。これは列島の文明史上最大のドラマと言ってよいと思います。

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2016年3月18日 (金)

対馬と琉球、その近世日本における国際関係

 このうち、対馬を介した朝鮮と日本の関係は、ほぼ対等な国家間の外交と言ってよいものであった。近世を通じて、前後十二回、朝鮮から使節が訪れ、その際には、朝鮮国王と日本大君(徳川将軍)との間に、対等な書式の国書が交わされたのである。(続く)

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2011年12月15日 (木)

東南アジアにおける《国学》の弱さ

・・・。ただ、わたしが気になったのは、それぞれの国における「国学」のよわさなのである。その点は、日本の場合とひどく事情がちがうのだ。日本の場合は、明治以前にすでに膨大な日本研究の伝統があった。自然科学の面でも、本草学の発達によって、動物相・植物相の研究の下地はできていたのである。人文科学の面では、もちろん歴史研究や古典文学研究はひじょうにさかんであったし、漢学・洋学にならんで、「国学」というジャンルは、はやくから確立していたのである。漢学にあたるものは、タイ、ビルマにもある。仏教の坊さんたちによるバーリ経典の研究はそれであろう。洋学はもちろんある。しかし、国学がよわいのである。     梅棹忠夫「タイからネパールまで―学問・芸術・宗教」(1962年)、梅棹忠夫『文明の生態史観』中公文庫(1998年) 所収、pp.280-281

 日本・中国・韓国における、比較《国学》研究といったものがあるのか寡聞にして知らない。少なくとも東アジア思想史において、かなり重要な分野だろうと思う。ご存知の向きは教示戴ければ幸甚。それにしても、梅棹忠夫という学者の発想力には唸らされる。

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2007年9月 7日 (金)

古典古代の西洋と東洋(2)

前回記事で足踏堂氏からコメントを戴いた。そのおかげで1点氷解した疑問があるので、忘れないうちに記しておくことにする。氏のコメントへの応答についてはまたおいおいということでご諒解戴きたい

 さて、今、私は 1冊の優れた思想史の本を読んでいる最中。そして、つくづく思うのだ。過去、この列島に繰り広げられてきた優れた精神活動のどれ一つとっても、海峡の向こう側、大陸文明の影響下にないものはない、と。それへの受容も反発も含め、中国大陸および朝鮮半島の精神活動は、巨大なる「他者」なのだ、と。

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2007年9月 4日 (火)

古典古代の西洋と東洋

 ベルリンの壁崩壊後、ヨーロッパで、共通の歴史教科書を作る動きがあり、すでに生み出されている。それ(下記)を見ると、案の定、ヨーロッパの古典古代としてギリシア、ローマが記されている。

 しかし、近代ヨーロッパの資本主義、ないしビジネス文明を主に形成してきたのは、アルプス以北のプロテスタント的文化であり、それは地中海文明に属する古代ギリシア・ローマとは明確に異なる。それにも関わらず、「我らが偉大なる古典」とされる。

 その一方で、日本はその黎明期から圧倒的な中国文明の影響下にあった。だが、中国の古代古典文明を「我らが偉大なる古典」として、そのまま素直に受け入れられない部分がある。

 それはなぜか。二つの理由が考えられるだろう。

1)古代ギリシア・ローマは、すでに文明として滅んでいること。それに対して、現在地球上で、古代文明の後裔で唯一、中国は健在であること。

2)言語的に、古代ギリシア・ローマは印欧語族に属すが、中国語と日本語はその言語系統を別にすること。

 というところで、次回に。

ヨーロッパの歴史 (Histoire de l'Europe)
欧州共通教科書
フレデリック・ドルーシュ総合編集
木村尚三郎監修、花上克己訳
東京書籍(1994年)

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2007年7月17日 (火)

中国人は「漢文」を読めるか(2)

F.Nakajimaさん、まつもとさん、どうも。

 F.Nakajimaさんが引いてくれたサイトでもわかりますように、現代中国語を解するだけでは、「漢文」を読解するのは困難だと思われます。

 かつて旧知の中国人留学生に、「中国人は漢文がダイレクトに読めていいねぇ。」と言ったら、「中国人が皆、古文(つまり、四書五経や唐宋八家文のような古典)を読めるわけがない。」と、笑われてしまったことがあります。「古文の原テキストは、句読点もなにもない、ただ漢字だけが延々と書かれているもの(白文)で、文をどこで切るかで、意味が全く逆になったりする。これを読むために、古来、多くの学者が解読を試みてきた(これを経学 ケイガク という)のだから、何の古典教養もない人間が、中国人というだけで読めるわけがない。日本には訓読法があるので、日本語訳と解釈を同時に処理できるから、初心者には逆にハードルは低いかもしれないが。」というのですな。

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2007年7月15日 (日)

中国人は「漢文」を読めるか(1)〔参照サイト追加2011/01/19〕

 知人から概略、以下のような質問を受けた。

質問1.現代中国人は、いわゆる日本人が高校で習うような「漢文」を、中国語として無理なく読めるのか。

質問2.高校漢文などで習う「漢文訓読法」は、外国語の古典として「漢文」を読む際には意味があるのか。

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2007年7月 1日 (日)

追いかけて、「桐一葉」

 碧梧桐から、「桐一葉」が気になりまして、ついつい調べちゃいました(-_-;。以下はその成果*。

 関連する出典を、時代順に箇条書きしました。

1)『淮南子』(紀元前2世紀)、「巻十六 説山訓」

見一葉落
而知歳之將暮
睹瓶中之冰
而知天下之寒
以近論遠

一葉落つるを見て、
歳の将(まさ)に暮れんとするを知り、
瓶中(へいちゅう)の氷を賭(み)て
天下の寒きを知る。
近きを以て遠きを論ずるなり。

淮南子(中文)

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2007年6月30日 (土)

海ゆかば(2)

**************
 また、三田演説会で福沢が「今は競争世界なり、ゆえ理非にも何にも構うことはない」、「遠慮に及ばぬ、〔支那の土地を〕サッサと取って」しまえ、と公言したことを『演説集誌』第二号で知った吉岡弘毅は、次のように批判した(『六合雑誌』1882年8月30日)。

 これ堂々たる我日本帝国をして強盗国に変ぜしめんと謀る者なり。是(かく)の如き不義不正なる外交政略は、決して我帝国の実利を増加する者にあらず。ただに実利を増加せざるのみならず、いたずらに怨を四隣に結び、憎を万国に受け、不可救(すくうべからざる)の災禍を招来に遺さんこと必せり。

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