下人価格論
中世末期(戦国末期)から、徳川前半にかけて、農業経営の小規模化、いわゆる小農自立化が進んだ、というのが日本経済史学の定説である。
特に、速水スクールでは、それが日本社会の「経済社会化」という大きな動きのひとつの位相という位置づけである。
さて、近年明らかにされつつある、戦国期の奴隷狩りの実態を勘案すると、ここに奴隷(=下人)価格論を付け加えてもよさそうだ、というのが私のアイデアである。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
中世末期(戦国末期)から、徳川前半にかけて、農業経営の小規模化、いわゆる小農自立化が進んだ、というのが日本経済史学の定説である。
特に、速水スクールでは、それが日本社会の「経済社会化」という大きな動きのひとつの位相という位置づけである。
さて、近年明らかにされつつある、戦国期の奴隷狩りの実態を勘案すると、ここに奴隷(=下人)価格論を付け加えてもよさそうだ、というのが私のアイデアである。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
理性的ということのなかには、好悪を超えて、事実を尊重する態度が含まれる。さしずめ、下記の番組内容などが典型的なことがらと言えよう。日本テレビ、2008年4月6日(日)夜放送済み。
兵士たちが記録した 南京大虐殺
「彼が探り当てたのは、兵士が最前線で綴った「陣中日記」。そこには日本軍が中国人捕虜一万数千人から二万人を一挙に虐殺したことが記されていた。」
*下記も参照
「美しい国」を目指す日本の、「美しくない」記憶
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
この朝鮮半島で行われた奴隷狩り戦争の際、大嶋忠泰の主(あるじ)、島津義弘が略取してきた朝鮮人陶工たちの宛がわれた地が、苗代川である。そこに明治大帝の御世、生を享けた少年、朴茂德。彼こそが、日米開戦時および敗戦時の外務大臣、東郷茂徳その人である。
数奇な歴史のめぐり合わせと言うべきだろうか。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「こんど、家来の角右衛門が日本へ帰るので、テルマとカクセイをお土産に届けさせた。無事に着いただろうか。そのうちコカクセイ一人は娘にやってほしい。私も戦場で十一歳の子どもを手に入れ(求め)て召し使っているが、ひどい病気もちで困っている。いずれ娘にもテルマを一人、手に入れ(求め)て贈ろう。また拾左衛門尉殿にも下女にでもできそうな子を一人、手に入れ(取り)て、次のお土産にしよう。ただ、いまは加徳カドクという島の暮らしで、食べるのがやっとだから、そのうち手の者をやって、手に入れたら(取り候わば)送りたい・・・。」
藤木久志『新版 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り 』朝日選書(2005年)、pp.62-63
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
世界の大思想9 ホッブズ リヴァイアサン(国家論)水田洋・田中浩訳
河出書房新社、1980年(新装版第3版)、p.85上段、より
第十三章人類の至福と悲惨にかんするかれらの自然状態について
「こうして次のことが明らかとなる。すなわち、人びとは、すべての人を威圧しておく共通の力をもたずに生活しているあいだは、かれらは戦争と呼ばれる状態にあるのであり、そして、かかる戦争は、各人の各人にたいする戦争なのである。」
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
藤原惺窩(1561 - 1619)、林羅山(1583 - 1657)、山崎闇斎(1618 - 1682)。さて、この徳川思想史初期のビッグネームたちの共通点は何か。
1)いずれも牢人(惺窩は没落貴族)の子弟であること。
2)いずれも人生の活路を求めて禅寺へ出され、そこで朱子学と出会い、思想的な開眼をしていったこと。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
国際貢献という名で、米国の片棒を担いでいると、戦地帰還自衛隊員や退役自衛隊員が続々とこう↓なるんだろう。
それは「テロとの闘い」以外のところで、国内の治安が本質的危機に晒されるということなのだ。
「国内にテロリストがいる」と叫ぶ、そこの unco 。お前こそが列島の平和を乱す張本人だ。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
すでに、読ませる他所様のblog記事(下記↓参照)が幾つもあるのだから、今更、私が書かなくともよさそうなもんだが、やはり自blogにも記録として遺しておきたい。
死者(特に戦死者)への鎮魂という行為がもしあるとすれば、一つのあり方だと思う。
********************************************************
死んだ男(鮎川信夫)
たとえば霧や
あらゆる階段の跫音のなかから、
遺言執行人が、ぼんやりと姿を現す。
――これがすべての始まりである。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「・・・。
シリア国境もほとんど同じくらい混雑していたが、ずっとリラックスした雰囲気だった。人々は車の外に出てストレッチしていた。お互いに気づいて手を振ったり、悲惨な話や噂話を車の窓越しにやりとりしている人もいた。なにより重要なのは、私たちはみんな平等だということだった。スンニもシーアも、アラブ人もクルド人も・・・シリア国境要員の前では私たちはみな平等だった。
私たちはだれもが難民だった―金持ちも貧乏人も。難民はみな同じように見えた。どの顔にも独特の表情があった。悲しみの混ざった、不安を帯びた安堵の表情。どの顔もほとんど同じように見えた。
国境を越えてから数分の間、心は極限に達した。安堵と悲しみがいちどきにどっと押し寄せて私を圧倒した・・・たった数キロ、たぶん20分くらい離れただけで、こんなにもはっきりと生と死が分かれるとは。
だれひとり見ることも触れることもできない国境が、車両爆弾や民兵や殺し屋集団と・・・平和と安全の間に横たわっているなんて。今も信じるのがむずかしい。ここでこの文を書きながら、どうして爆発音が聞こえてこないのかしらとふと思ってしまう。
飛行機が頭上を通過する時に窓がガタガタいわないのが不思議だ。黒装束の武装集団が今にもドアを破って入ってきて私たちの命を奪うのではという思いからなんとか抜け出そうとしているところだ。道路封鎖や早期警戒機[レーダーを取り付けた軍用機]やムクタダの肖像画などなどがない街路に目を慣らそうとしている。
車でほんのちょっと行った先には 、こういったものすべてがあるというのに。
午前0時6分 リバー
(翻訳:いとうみよし) 」
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
碧梧桐から、「桐一葉」が気になりまして、ついつい調べちゃいました(-_-;。以下はその成果*。
関連する出典を、時代順に箇条書きしました。
1)『淮南子』(紀元前2世紀)、「巻十六 説山訓」
見一葉落
而知歳之將暮
睹瓶中之冰
而知天下之寒
以近論遠
一葉落つるを見て、
歳の将(まさ)に暮れんとするを知り、
瓶中(へいちゅう)の氷を賭(み)て
天下の寒きを知る。
近きを以て遠きを論ずるなり。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
2005年8月から、ブッシュ米大統領のテキサス州クロフォードの自宅農場前に座り込みし、米軍のイラク撤退を掲げ、抗議運動を続けてきたシンディ・シーハンさんが活動からの引退を表明した。↓参照。
<反戦の母>シーハンさん引退宣言 米国の政治状況批判
5月30日11時26分配信 毎日新聞
市井の誠実な、しかし非凡な勇気を持つ、一人の女性の、触れれば血が吹き出るような言葉を読んで戴きたい。
原文 "Good Riddance Attention Whore" By CindySheehan
(再掲されたものだが、ソースになったサイトより読みやすいので)
翻訳 さようなら、アメリカ。 シンディ・シーハーン「引退」メッセージ全文
(どすのメッキー氏による訳。訳者が題を変えてある。あまりの言葉のため。ただ、これは彼女が最後に投げつけた毒なのであるから、彼女の気持を忖度するならあえて訳出すべきだったろう。訳中の言葉を使えば「厄介払い 目立つ売春婦」。)
ひとつとても重要で、かつ印象的な文を引いておこう。今の米国で、国論が極めて変更しにくいのは、この党派性のためだと改めて感じた。日本の政治状況も同じ。同様の構図にはまり込んでいるということなのだろう。
I guess no one paid attention to me when I said that the issue of peace and people dying for no reason is not a matter of "right or left", but "right and wrong.
「平和と人間の理不尽な死に関する問題は、『右か左か』ではなく、『善か悪か』の問題です」と私は言いましたが、誰も耳を傾けてくれなかったと思います。
*下記の、宮沢賢治の言葉は、戦闘というものが、結局、殺人そのものなのだ、ということを示してあまりある。参照されたし。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
「もちろん、その壁は誰をも保護などしない。 私は時々、ヨーロッパで強制収容所が始まる時もこんなだったのではないかと思う。ナチ政府はおそらくこう言っただろう「いいかい、私たちはこの小さな壁でユダヤ人たちを保護しようとしているだけなんだよ。これで、誰もこの特別地域に入って彼らに危害を加えることはできなくなるだろう!」と。 しかし、それはまた、そこから出られなくなるということでもある。」
「壁が崩壊する前のベルリンや現在のパレスチナのように、今こそアメリカにとっては、物理的に分割して征服する時になった。このようにして、彼らは、「シーア派地区」からスンニ派を、「スンニ派地区」からシーア派を追い出し続けることができるというわけだ。 」
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
この問題で、ネットからアクセスできる政府発表、公文書、一次資料、他参考サイト等を以下にまとめてみた。
1)政府発表
①朝鮮半島出身者のいわゆる従軍慰安婦問題に関する加藤内閣官房長官発表
(平成4年7月6日)
②慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話
(平成5年8月4日)
③「いわゆる従軍慰安婦問題について」内閣官房内閣外政審議室
(平成5年8月4日)
2)デジタル記念館慰安婦問題とアジア女性基金 慰安婦関連歴史資料
3)他
・慰安婦・慰安所に関してオンラインで閲覧できる一次史料(追記あり)(Apes! Not Monkeys! はてな別館)
・従軍慰安婦問題──何が問題なのか(モジモジ君の日記。みたいな。)
・従軍慰安婦に向けての強制連行(激高老人のぶろぐ)
・いわゆる「従軍慰安婦」問題について(タカマサのきまぐれ時評)
| 固定リンク | コメント (6) | トラックバック (3)
「ああ、マヂエル様、どうか憎むことのできない敵を殺さないでいいように早くこの世界がなりますように、そのためならば、わたくしのからだなどは、何べん引き裂かれてもかまいません。」
宮沢賢治「烏の北斗七星」(1924年)
賢治の、腹の底から絞りだす静かな慟哭。これがまことの仏教者か。今、この瞬間、混乱のバグダッドに、そして他の戦闘地帯に、心の中で同じ言葉を叫んでいる数多くの若者がいよう。戦闘で敵を殺すことの耐え難い痛みと辛さを、これほど直裁に強く訴えかける文学を私は他に知らない。この作品が一人でも多くの方たちに読まれることを望む。
*私は下記記事でこの作品を知った。不明を恥じるばかりである。
王敏「賢治ー時空を超えて語りかける」
**下記も参照されたし。
宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
「・・・、カトリック者は日曜日の労働を戒律で禁じられているので、ルロイ修道士が代表となって監督官に、「日曜日は休ませてほしい。その埋め合わせは、ほかの曜日にきっとする。」と申し入れた。すると監督官は、「大日本帝国の七曜表は月月火水木金金。この国には土曜も日曜もありゃせんのだ。」としかりつけ、見せしめに、ルロイ修道士の左の人さし指を木づちで思い切りたたきつぶしたのだ。」
井上ひさし「握手」より
P.M.アベが(たぶん)思い浮かべるたびに感涙に咽んでいるであろう明治の御世。その80年間の帰結がこれだ。そして、「美しい国」を目指す日本の、「美しくない」記憶、も。
大日本帝国のパワーエリートたちはいまだ、大日本帝国「臣民」に敗戦の責任をなんらとっていない。「なぜ負けたのか」の説明責任もないし、国防に責任を持っているにもかかわらず、非戦闘員がうけた甚大なる被害に、なんら賠償もしていない。
「ニュルンベルグ裁判でナチの指導者が外国勢力に責任をとらされるのは、かれらがドイツ国民に責任を負うこととは別のことなのである。」
アルフレッド・シュッツ『現象学的社会学の応用』御茶の水書房(1980)、p.281
こんなふざけたことがまかり通っているマジックの元凶には、「明治維新神話」がある。いったい、日本の人文系の学者は、この半世紀なにをしていたのだろうか。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
「ところで、週末になるとホテルの酒場の様子は一変した。平日の夜は、スウェーデン人技師とぼくとが殆ど毎晩同じような話を繰り返しているだけで、あとはひっそり静まり返っている酒場は、土曜の夜には泥酔者たちで大荒れとなった。それは、回教の戒律がもっと厳格な南の方で、油田の開発に従事している欧州や米国からの人々が、強い酒に酔うために、大挙して北上してくるからであった。
その中の何人かの人びととは次第に顔馴染になってゆくのであるが、彼らの中には、明らかに大戦中どこかの遠い荒い海に、長い間出ていたような匂を持ち続けている人たちがいた。
あの、あお黒く光る鋼鉄の機械油のにおいを、ぼくらは相互のどこかに探り当てながらも、しかしながら、そこから先には踏み入らなかった。お互いに、浅くしか眠ることが出来なかった夜々のことを、おたがいの不運な時代のことを、ぼくらはまだ打ち明けることが出来なかった。」
佐野英二郎『バスラーの白い空から』青土社(2004年)、p.65-6
この小さな宝石のようなエッセイ集は、たとえどこから読み始めても、美しい言葉と出会えることの喜びを私たちに思い起こさせてくれる。上の文には、戦争やいくさ、などという言葉はひとことも顔を見せていないが、それであるからいっそう、軍艦に己の命運を託さざるを得なかった若者たちの、それも敵味方であったかもしれないかつての若者たちの、永久に塞がることのない傷口の存在を、私たちに静かに告げる。「言葉の力」をもう一度信じてもよい、と思わせるものがここにはある。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
ある時、老婦人とそのお孫さんのことで話す機会があった。
私 「お孫さんは活発なお子さんでいいですねぇ。魚釣りなんかも好きでよろしんじゃないですか。」
老婦人 「いやね、私は孫がそういう殺生するのは嫌なんですよ。私はね、自分の親からそう言われて育ったんでね。漁師が魚を釣るのはいい。仕事だからね。だけど、自分一人の楽しみで殺生するのは、どうも嫌でね、やめてもらいたいんだ、ほんとはね。でも、母親が別に止めないんでね。」
ここに見られるのは、仏教の十悪とされる殺生の戒めである。西洋の自然法にも通じるところの、誰にでも普通にありうる、無益な殺生はしないという倫理感、道義感だろう。細々とながら、日本人の倫理感を支えてきた仏教の在りし日の姿を垣間見る機会となった。
ただ、話の流れが、嫁姑問題に行きそうな雲行きだったので、話の向きを変えるため、
私 「そういえば、剣道もやってらっしゃいますよね。結構強いみたいですよ。」
老婦人 「それもね、頭をあの竹刀っていうので叩くでしょ。頭が悪くなりゃしないか、と心配なんだけど、母親が勧めるんで。」
あれ、まずい。ますます話が嫁姑問題へ行っちまう。私がここが潮時と、適当に話を切り上げ退散することとしたのは言うまでもない。
明治軍事独裁政権が行った施策でも、神仏分離、廃仏毀釈、ほど、近代日本人を immoral にしたものはないだろう。仏教、ないし寺院が徳川政権下でどれほど支配の末端組織として機能し、そのため腐敗したため、庶民の反感を買っていたとしても、この列島に千年もの間、この世には、王法と異なる仏法というものがあることを教え、王も含めて全ての人間が守らねばならない法があることを庶民に知らしめていたのは、紛れもなく仏教である。これを徹底的に破砕、破却したのは、明治の権力亡者どもなのだ。近代日本人が兵として一歩この列島を離れたとき、また異なる国の人間とぎりぎりの関係を持たざるを得なくなったとき、普通の人間が想像を絶する野蛮性を示したのは、この明治の《文革》が大きく影響していたという疑いが私には拭えない。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (2)
昨日、18:10から放送してた「NHK海外ネットワーク 裁判なしに無期限拘束・米のテロ容疑者収容所・高まる批判」をたまたま見た。
むむ、なんという・・・。《自由と民主主義を守るため》が聞いてあきれる。以前から話には知っていたが、これでは、かつてのわが大日本帝国や、《自由民主党》政府の下の、法務省(Ministry of Justice、正義省!?)・入国管理局の外国人取り扱い、軍事独裁政権下の人権抑圧と同じじゃないか。ま、コイズミやアベなら、「よくやってくれているなァ。」と、わが事のように深く頷くだろうが。
たとえ、キューバにあるグアンタナモ米海軍基地が、米国本国外であり、米国の法律が適用されないとしても(昨年、6/29に米最高裁でそれ自体が違法との判断が出ている)、法律以前の法、「人道に対する罪」すなわち、自然法は存在するのだ。“故”大日本帝国政府および帝国陸海軍は、「人道に対する罪」=自然法で裁かれた。それなら、全く何の根拠もなく、人を拘束し、収容所にぶち込み、あまつさえ拷問までしている米国政府も、たとえ実定法下になくとも、「人道に対する罪」=自然法によって裁かれるべきである。
関連リンク
1)無実の罪で収容されていた人たちを映画化
映画「グアンタナモ、僕達が見た真実」
2)経緯、内実に関する情報は、アムネスティ日本のサイトへ。
グアンタナモにNO! *米国大統領に抗議メールが送れます。
3)グアンタナモ基地の歴史的経緯、地理に関する情報は下記を参照。
敵国の中に堂々と居座る米軍基地 グアンタナモ湾 アメリカ領
*グアンタナモ基地の位置を確認するには下記の地図がわかりやすい。
キューバ・グアンタナモベイ海軍基地 -”敵国”の中の軍事基地
4)関連ニュース・リンク
<グアンタナモ基地>対テロ戦争の拘束者収容開始から5年
1月12日12時4分配信 毎日新聞
「 米国によるグアンタナモ米軍基地への対テロ戦争の拘束者の収容開始から5年に合わせ11日、ワシントンなど世界20カ国以上の都市で収容所の閉鎖と公正な裁判を求める抗議行動があった。息子をイラク戦争で亡くした米国の「反戦の母」として知られるシンディ・シーハンさんらはグアンタナモ基地周辺で閉鎖を求めた。」
最終更新:1月12日12時4分
毎日新聞
潘事務総長が就任後初の会見
1月13日8時32分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
「 また、テロ容疑者への人権侵害が指摘されるキューバのグアンタナモ米軍収容施設について「閉鎖されるべきだ」と明言。来週ワシントンで行われるブッシュ大統領との会談で、この問題が直接話し合われる可能性も出ている。」(ニューヨーク 長戸雅子)
最終更新:1月13日8時32分
フジサンケイ ビジネスアイ
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
イラクは、内戦という分水嶺の向こう側へ勢いよく転がりだしてしまった。↓
-----------------------------------------------
シーア派民兵、報復開始 イラク、内戦転落の恐れ
【カイロ25日共同】イラクの首都バグダッドで24日、イスラム教シーア派の反米指導者サドル師が率いる民兵組織「マハディ軍」とみられる勢力が、スンニ派住民6人に灯油をかけて焼き殺したほか、スンニ派のモスク(礼拝所)などを焼き打ちし、少なくとも計約30人以上が死亡した。AP通信などが報じた。23日にシーア派住民ら200人以上が死亡した、過去最悪の規模の連続テロに対する報復が広がり始めたもようだ。
宗派対立による治安の混迷がさらに深まり、事実上の内戦に転落する恐れが強まった。カジ国連事務総長特別代表は「統制の利かない暴力の応酬によって、イラクの社会構造や将来の平和への期待が脅かされている」と警告した。
警察によると、バグダッドでは24日、金曜礼拝を終えモスクを後にしたスンニ派住民が、マハディ軍兵士らに襲撃され、6人が死亡。スンニ派地区では、ロケット弾や自動小銃で武装したマハディ軍兵士らが、モスク4カ所や民家を攻撃し火を放った。シーア派地区のサドルシティーでは、付近のスンニ派地区にロケット弾を発射した場所を、駐留米軍のヘリが空爆した。
サドル師派の連邦議員らは、今月末に予定されるブッシュ米大統領との会談をマリキ首相が中止しなければ、議会活動を停止すると表明。マリキ政権に大きな打撃となるのは必至だ。
------------------------------------------------------
内戦と動き出した歯車は、既に米国の思惑を超えだしてしまっている。↓
------------------------------------------------------
イラク 分裂すでに独り歩き 各派、米軍と「別の論理」
【カイロ=村上大介】米国のラムズフェルド国防長官の辞任によって、ブッシュ政権の対イラク政策がいかに変化しようと、泥沼化したイラクの治安情勢の改善に大きな影響を与える可能性は少ない。宗派抗争を軸としたイラク分裂に向けた動きはすでに米軍の存在とは別次元の論理で表面化しており、米国が打てる手は限られている。
イラクのイスラム教スンニ派政治勢力からは、「米国が正気に戻りつつあることを示すものだ」(イラク国民対話のムトラク党首)などと、ラムズフェルド氏辞任を歓迎する声が上がった。同党首は戦後の政治プロセスに参加し、スンニ派反米武装勢力とは一線を画しているが、ブッシュ政権の政策に対する反感は、フセイン政権崩壊で片隅に追いやられたスンニ派に広く共通する。
一方、戦争を契機に主役に躍り出た多数派のシーア派の反応は微妙だ。シーア派主導のイラク政府報道官は「内政問題だ。われわれは政府に対応しているのであり、個人ではない。(米国の)戦術に変化はあっても戦略は変わらないだろう」と述べるに留まった。
マリキ首相は、米軍からイラク治安部隊への早期の権限移譲を訴えているが、同政権の治安維持能力は依然として脆弱(ぜいじゃく)であり、米軍の駐留なしには政権の存続自体が危うくなる。要求の背景に、米軍の後ろ盾で治安組織をシーア派に有利な形で固めてしまいたいという思惑があるのは明らかだ。
こうした中、議会の穏健スンニ派政治勢力は8日、宗派抗争による無差別殺人の中心にいるとされるシーア派民兵の解体にマリキ政権が真剣に取り組んでいないとして、「このままでは政治プロセスを捨て、武器を取らざるを得ない」と脅しに近い声明を発表、戦後の政治プロセスも曲がり角にさしかかっている。
宗派抗争に手を染めていない北部のクルド人勢力は、91年の湾岸戦争後、すでに独自の政府を持つ自治区を確立しており、イラク中・南部が内戦状態になれば、ためらいなく独立に向けた動きを速めるだろう。
10月の宗派抗争の犠牲者は首都バグダッドを中心に1300人近くにのぼった。スンニ派武装勢力や国際テロ組織アルカーイダ系のイスラム過激派も活動を弱めておらず、10月の米兵の死者は戦後3度目の100人を超えた。
米軍がシーア派を押さえにかかれば、同派内でもっとも強力な民兵を擁する反米強硬派のサドル師派との正面対立に向かいかねない。米軍は、シーア、スンニ両派の争いに下手に介入しようとすると、双方から銃口を向けられる立場にある。
しかし、米軍が早期にイラクから撤退すれば、イラクに潜在してきた宗派・民族間の確執に対する重しは完全に消える。一方、状況が好転する見通しがないまま駐留を続ければ、すでに2800人を超えた米兵の死者は増え続けることになる。
◇
≪共和党・次期大統領有力候補 マケイン上院議員≫
■「イラクで勝利なお可能」
「反乱を打ち砕き、宗派対立に政治的解決をもたらすのに不可欠な一定の治安を確保するのに十分な米兵力がイラクにあるのかどうか、ゲーツ次期国防長官と話したい。従軍中の州兵、予備役の重い負担を軽減する目的も込めて、陸軍と海兵隊を増強することが緊急に必要かも協議したい。イラクでの勝利はなお達成し得る。米国が混乱から逃げ出すことは想像しがたい。米国民がイラク戦争で厭戦気分になろうとも、勝つためになすべきことをやることが兵士の早期帰還につながる」(議員のホームページに掲載された8日の声明)
≪民主党外交委員長有力候補 バイデン上院議員≫
■「各派自治で包括的解決」
「われわれは新しい目でイラクをとらえ、進路変更にも真剣だというメッセージを米、イラク両国民と世界に送る必要があり、(長官辞任は)2つとも果たした。スンニ派、シーア派、クルド人に自治を営める余裕を与えることでイラクという国を維持し、石油収入を分け合い、周辺国を関与させるという包括的な政治解決がわれわれに残された唯一のチャンスだ。国益を損なわず、混乱をめぐり独裁者と取引もせず、責任を果たしてイラクを去ることができる唯一の方法だと信じる」(議員のホームページに掲載された8日の声明) ◇
■米国の対イラク政策の経過
2001・9・11 米中枢同時テロ発生
03・3・20 米英がイラク攻撃開始
4・9 バグダッド制圧、フセイン政権崩壊
5・1 ブッシュ大統領、大規模戦闘終結を宣言
7・13 イラク人による暫定統治機関「統治評議会」発足
12・13 米軍がフセイン元大統領を拘束
04・6・28 イラク暫定政府に主権を移譲、連合軍暫定当局は解散
11・2 米大統領選でブッシュ氏再選
05・1・20 ブッシュ大統領2期目スタート
1・30 イラク国民議会選挙
4・28 移行政府発足
10・15 憲法草案についての国民投票
12・15 憲法に基づく国民議会選挙、シーア派会派が第一党
06・6・8 米軍、ザルカウィ容疑者死亡と発表
10・30 治安悪化、10月の米兵死者100人に達す
11・5 フセイン元大統領に死刑判決
7 米中間選挙、民主党躍進
8 ラムズフェルド国防長官辞任発表
(産経新聞) - 11月10日8時0分更新
----------------------------------------------------------------
そして、米国にとり、イラクへの軍事行動期間は、日米戦を超えた。↓
*「イラク、事実上の内戦へ」で既にお知らせしたが、米国防総省が上院へ提出したイラク報告書のPDFのネット上の在り処を再掲しておこう。
Measuring Stability andSecurity in Iraq, August 2006
Report to Congress In accordance with the Department of Defense Appropriations Act 2006 (Section 9010)
このReportでは、p.33 (pdfでは、33/66)の、‘Concerns of Civil War’(内戦への懸念)を参照されたし。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (1)
北朝鮮の、日本に対する安全保障上の脅威は、そのポンコツのミサイルや失敗した核実験による、ありもしない軍事上の脅威などではない。北が国家として崩壊する際に、まともに影響を受ける、地続きの国、中国・韓国の混乱が問題なのだ。
単純に、国家主義者たちの好きな経済力の指標の中の日本の対外輸出額でみると、国別ではまだ辛うじて米国が一位だが、地域別でみると、中国+台湾+香港+韓国、への輸出額は、米国一国の2倍である(2006年度通商白書参照)。で、この四カ国は、北朝鮮の国家崩壊で最もダメージを受ける国々なのである。また、日本海への北朝鮮からの大量のボートピープルの出現(日本政府は見殺しにするかも?)、北朝鮮から大量の通常兵器拡散・流出の可能性、等がすぐさま考えられる。
つまり、北の安保上の脅威とは、偏執的右翼マスコミや、頭の少し緩い与党幹部の言う「北が攻撃したら、危ないでしょ?」などということではなくて、北の国家崩壊の脅威なのである。
例えて言えば、自分の住んでいる隣にオンボロの化学工場があって、いつ爆発やら大火災が起きるか分からん、という危険に、「なら、自衛のための武器を準備しよう。バズーカ砲あたりなら安心できる。」と叫んでいるのが、この連中なのである。
で、中国、韓国が、自国の安全保障上のため自衛権の行使、もしくは人道上の名目で、軍事介入する可能性は否定できない。これが表題にいう「第二次朝鮮戦争」だ。
ただし、万が一、日本軍(=自衛隊)が北朝鮮の軍と一戦を交えるのなら、自分や自分の倅(せがれ)たちを真っ先に最前線に送ってね、安倍ちゃん。そこには、あなたの言う「美しい日本」のための「美しい死」が待っているから。そのときは、倅(せがれ)たちに、美しく呼びかけてください。「靖国で待ってる!!」。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
タイトルを少々変更して、昨日の記事「北朝鮮の核実験、に一言(1)」の続きです。
まず、この核実験が失敗した可能性に言及した記事を紹介する。
核実験は失敗か 谷内外務次官が指摘
産経新聞(10/15 20:48)
<北朝鮮核実験>「あったの」「なかったの」依然未確認
(毎日新聞) - 10月15日9時20分更新
依然放射線検出なし=文部科学省の測定
(毎日新聞) - 10月15日19時8分更新
技術的に核実験ではない可能性、専門家が主張
(YONHAP NEWS) - 10月14日10時9分更新
そして、それが何の犠牲の上に成立しているか、の記事。
<北朝鮮>一般市民困窮にあえぐ 石炭、食糧は極限状態
(毎日新聞) - 10月15日13時32分更新
核実験費用、最大910億円=韓国紙
(時事通信) - 10月13日17時1分更新
このことは、近い将来の北朝鮮の国家としての崩壊を我々に示唆する。
「北朝鮮崩壊」韓国で研究再開 8年ぶり民間会議
(産経新聞) - 10月2日8時0分更新
この記事の最後に目を引く部分があるので、それだけは再掲する。
「 軍事対応では、白承周・国防研究院対北政策室長が「各国が自衛権の範囲、もしくは人道の名目で介入する可能性」を指摘する一方、韓国が単独で事態に対応した場合は中国の反発を招く心配があると述べた。」
つまり、北の体制崩壊に対して、「自衛権の範囲内で」、韓国、中国が(同時に、もしくは共同して)北に軍事介入する可能性があるわけだ。中韓による平和維持軍司令部が作られるかも知れない。
これが国家理性からする冷徹な現実認識だろう。
その一方で、日本の政治家の「現実的」とは以下のようなことらしい。
「核保有、議論はあっていい」…中川・自民政調会長
(読売新聞) - 10月15日21時8分更新
これはリアル・ポリティクスから最も遠い、保守政治家が一度は「声に出して言いたい」火遊びに過ぎない。
早速、ロイターが外電を世界中に打っている。
Japan should debate going nuclear: ruling party MP
(Reuters) Sun Oct 15, 2006 8:57am ET170
馬鹿丸だし。こんな国に、拒否権を持つ国連安保理理事国になってもらいたいなぞと、どの国が考えるのか? 自ら作った《幻のリアリティ》の住人である点では、北朝鮮と五十歩百歩だ。
以下の記事も考えると、小泉=安倍=外務省の面子丸つぶれだろう。
国連事務総長に潘基文氏=北東アジア初、北の核など課題-総会
(時事通信) - 10月14日7時0分更新
「日本国」の国家崩壊も近い。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
この件は冷静に考えればあまりおおげさに評価しなくともよい、と思う。
なぜなら、以下の諸点が考えられるからだ。
1)元来、核分裂という現象は自然界では起こりにくい。だから、核分裂実験というのも技術的には高度なものに属する。しがたって、本当に満足すべき、核実験ができたのかどうか検証する必要がある。
2)そして、その難しい核分裂反応を爆弾化して、ミサイル弾頭に装着する、というのは、さらに技術的に高度なことである。
3)新たな制裁を呼び寄せる「核実験」を、密かにやらず、発表する、というのは、少なくとも、対世界に対しては、クレージーとしかいいようがない。つまり、この「核実験」は、北朝鮮お得意の瀬戸際外交というより、国内向けと考えられる節が多々ある。
以上から、私は、北朝鮮が、国内向けに見せるために核実験を起こしたが、失敗だったと見る。では、なぜそんなアホなことをしなければならないのか。それはまた次回に。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
はじめにお詫びを。前回の(1)のドイツ語リンクが間違っていました。リンクを辿られて変だな、と思われた方、ごめんなさい。10/1付けで、訂正してあります。
さて、教皇の講演を読んですぐに気が付くことがある。それは「理性 Vernunft, reason」という言葉の多さである。試みに、ドイツ語版、英語版、日本語版をそれぞれ、ワードに落として、検索機能で出現回数をカウントしてみた結果が以下である。
「理性 Vernunft, reason」
ドイツ語版 45 回
英語版 44 回
日本語版 52 回
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
気になっていたが、私がたまに伺うブログでも取り上げられつつあるので、検討のための第一次資料の所在をご紹介しておこう。私自身の所感は次回以降に。
教皇ベネディクト十六世のレーゲンスブルク大学での講演
信仰、理性、大学――回顧と考察 (2006.09.12)
1)日本語訳(by カトリック中央協議会)
2)ドイツ語原文*
3)英語訳
参照ブログ
1)教皇のことば・4(by Fixing a Hole さん)
関連記事を丹念に拾ってあり、非常にありがたい。初回記事~3も参照。
2)信仰と理性(by かわうそ亭 さん)
率直に、ご自分の所感を述べられている。
3)クリップ、ベネディクト16世の“神学”トーク、仏語版(by ね式(世界の読み方)ブログさん)
こちらを忘れていました。失礼。
*リンクを間違えていました。10/1訂正しました。参照して戴いた方々、ごめんなさい。
参照
教皇ベネディクト十六世のレーゲンスブルク大学での講演 信仰、理性、大学――回顧と考察 (2006.09.12) (2)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
米国国防総省が9月1日、議会への報告で、内戦への懸念を表明している。
「イラク内戦」の恐れ警告=宗派抗争激化、部隊削減困難に-米国防総省*
で、これを受けて、ブッシュは以下のように弁明にこれ努めている。
米大統領演説 対テロ「戦時」印象付け
しかし、そもそも関係者からはいくらも批判はあった。
そのうえ、身内からも、↓こういう証言は既になされていた。
制服組は、すでに8月3日の上院軍事委員会公聴会で証言していたわけだ。その公聴会には当然、ラムズフェルド国防長官らも出席していたわけで、自分の証言のさい、弁明に大童(おおわらわ)だったことは無論だ。それにしても、制服組の派遣軍責任者による内戦証言を、苦虫を噛み潰した顔で聞いていたであろうラムズフェルドの顔を想像することは、バグダッドの悲惨な現実を考えると不謹慎であるが、多少は溜飲が下がろうというものだ。ここから伺われる構図は、現場のプロ(制服組)は嫌々なのに、シビリアンコントロールゆえ、国防総省をハイジャックしているネオコン(背広組)の命令に服さなければならない、ということだろう。
ネオコンにおけるこの「現世拒否」は、史上最強の国家、米国をいずこへ引きずり込むのであろうか。嬉々として、その走狗(中国音でゾウ・ゴウと発音する、最低の侮辱語)と成り下がっている立憲君主制もどき前近代国家「日本国」の未来ともども、暗然とせざるを得ない。
*国防総省のレポートをご覧になりたい方は、以下でPDFをDLできる。Reportでは、p.33 (pdfでは、33/66)の、‘Concerns of Civil War’を参照されたし。
Measuring Stability andSecurity in Iraq
August 2006
Report to Congress
In accordance with the Department of Defense Appropriations Act 2006
(Section 9010)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
どうも、イスラエル空軍は、「赤十字」社の救急車の天井に描かれている、the red crossを爆撃目標にして、ミサイルをぶち込んでいるらしい。これがテロでなくて、いったい他のなんなのか*。
しかし、日本のマスコミは、イスラエル軍によるレバノンでのテロについて、過小にしか報道していない。当然、赤十字の救急車攻撃のニュースも報道された形跡が無い。
この日本のマスコミの、大人しい愚鈍ぶり、には、どうも日本政府の「助言」があるのではないか、と疑われても仕方があるまい**。
こういうイスラエル軍のテロに晒されているのは、ヒズボラではなく幼い子供達であることは、この写真を見れば一目瞭然。一瞬前まで元気だった我が子が、一つの肉塊になってしまう現実を、正気で受け入れられる人の親がいったいこの世にいるだろうか***。
イスラエル軍のテロを受けなければ、おじちゃんやおばあちゃんたちの暮らす、至極ふつうの毎日が繰り返されていた。レバノン内戦の痛手からようやく立ち直り、生活を再建でき始めたところだというのに****。
私たちは、このイスラエル軍の戦争犯罪に関してこう考えなければならない。イスラエルを一貫して支えている米国、その米国のイエスマンと成り果てている現日本政府も、同罪だということを。そして、もしあなたがこのお盆休みで海外へ行くなら、そこでは確実に、「イスラエル軍のテロを支持している日本人」とみなされることを覚悟されたほうがよいだろうことを。
| 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (0)
次回、米国大統領選は、2008年。おそらく、民主党候補の勝利だろう。そこで、共和党政権の間に、かつての大日本帝国の満州国のような既成事実を作り上げておこう、というのがイスラエルの意図であり、おそらくブッシュも green light を出している。というのが、我が知人の分析である。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
そりゃぁそうだろう。北朝鮮のミサイル花火は、日本海に落下し、人畜無害。一方、イスラエルは、レバノンを事実上、軍事的に侵略し、300人以上を殺戮しているのだ。この鈍感さは、何だ?
レバノン首相は叫ぶ。「イスラエルによる無情な報復がわれわれに加えられるのを国際社会は傍観できるのか。これが国際社会の言うところの『自衛』なのか」、と。
国際社会に即時介入要求=死者は300人以上-レバノン首相
【カイロ19日時事】レバノンのシニオラ首相は19日、イスラエルによるレバノン攻撃激化で大きな被害が出ていることを受けて、同国駐在の外国大使らを
前に演説し、「即時停戦とレバノンへの緊急人道支援の要求に対し、直ちに、留保やちゅうちょなしに対処」するよう国際社会に呼び掛けた。AFP通信が伝え
た。
同首相は「イスラエルによる無情な報復がわれわれに加えられるのを国際社会は傍観できるのか。これが国際社会の言うところの『自衛』なのか」と感情的な調子で訴えた。
米国はイスラエルのレバノンへの攻撃が、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラに対する「自衛」であるとの立場に固執して介入を拒否、民間人の犠牲者の急増を事実上放置している。
シニオラ首相は、これまでの8日間にわたるイスラエル軍の攻撃で、300人以上が死亡、1000人以上が負傷し、50万人が家を追われたことを明らかにした。
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
明治の国制(constitution)は、果たして近代主権国家の名に値するものだったのか。このことを、軍と明治憲法によるその依法的統制=シビリアンコントロールから考えてみたい。
事は明治初期の太政官政権時代から始まる。簡単に言えば、政軍のうち主導権は政にあった。
慶応4年1月 三職七科制 総裁→海陸軍総督、海陸軍務掛
総裁は天皇を補佐する唯一の機関。軍事を管掌。
同2月 総裁→軍防事務局
同閏4月 政体書 天皇→輔相(行政官、補佐機関)→知官事(軍務官)が軍事を掌握
明治2年7月 二官六省制 天皇→左右大臣→兵部卿
明治4年7月 太政官三院制 天皇→太政大臣(軍事権限を掌握)→兵部卿に軍隊指揮の関与権を付与。
明治5年2月 兵部省⇒陸軍省+海軍省、に分割。
明治6年5月 太政官正院の権限として軍政命令権を掲げる(事務章程)。
明治11年12年 参謀本部設置。太政大臣+陸軍卿からの独立。
明治19年三月 陸海軍共通の参謀本部設置。
ここで、憲法発布前から登場した、内閣制との関連を見てみる。
「内閣職権」1885(明治18)年12月22日
第1条 内閣総理大臣ハ各大臣ノ首班ニシテ機務ヲ奏宣シ旨ヲ承テ大政ノ方向ヲ指示シ行政各部ヲ統督ス
第2条 内閣総理大臣ハ行政各部ノ成績ヲ考ヘ其説明ヲ求メ及之ヲ検明スルコトヲ得
第3条 内閣総理大臣ハ須要ト認ムルトキハ行政各部ノ処分又ハ命令ヲ停止セシメ親裁ヲ待ツコトヲ得
第4条 内閣総理大臣ハ各科法律起草委員ヲ監督ス
第5条 凡ソ法律命令ニハ内閣総理大臣之ニ副署シ其各省主任ノ事務ニ属スルモノハ内閣総理大臣及主任大臣之ニ副署スヘシ
第6条 各省大臣ハ其主任ノ事務ニ付時ゝ状況ヲ内閣総理大臣ニ報告スヘシ但事ノ軍機ニ係リ参謀本部長ヨリ直ニ上奏スルモノト雖モ陸軍大臣ハ其事件ヲ内閣総理大臣ニ報告スヘシ
第7条 各大臣事故アルトキハ臨時命ヲ承テ他ノ大臣其事務ヲ管理スルコトアルヘシ
「内閣官制」(明治22年勅令第135号)
第1条 内閣ハ国務各大臣ヲ以テ組織ス
第2条 内閣総理大臣ハ各大臣ノ首班トシテ機務ヲ奏宣シ旨ヲ承ケテ行政各部ノ統一ヲ保持ス
第3条 内閣総理大臣ハ須要ト認ムルトキハ行政各部ノ処分又ハ命令ヲ中止セシメ勅裁ヲ待ツコトヲ得
第4条 凡ソ法律及一般ノ行政ニ係ル勅令ハ内閣総理大臣及主任大臣之ニ副署スヘシ勅令ノ各省専任ノ行政事務ニ属スル者ハ主任ノ各省大臣之ニ副署スヘシ
第5条
① 左ノ各件ハ閣議ヲ経ヘシ
1 法律案及予算決算案
2 外国条約及重要ナル国際条件
3 官制又ハ規則及法律施行ニ係ル勅令
4 諸省ノ間主管権限ノ争議
5 天皇ヨリ下付セラレ又ハ帝国議会ヨリ送致スル人民ノ請願
6 予算外ノ支出
7 勅任官及地方長官ノ任命及進退
② 其ノ他各省主任ノ事務ニ就キ高等行政ニ関係シ事体稍重キモノハ総テ閣議ヲ経ヘシ
第6条 主任大臣ハ其ノ所見ニ由リ何等ノ件ヲ問ハス内閣総理大臣ニ提出シ閣議ヲ求ムルコトヲ得
第7条 事ノ軍機軍令ニ係リ奏上スルモノハ天皇ノ旨ニ依リ之ヲ内閣ニ下付セラル々ノ件ヲ除ク外陸軍大臣海軍大臣ヨリ内閣総理大臣ニ報告スヘシ
第8条 内閣総理大臣故障アルトキハ他ノ大臣臨時命ヲ承ケ其ノ事務ヲ代理スヘシ
第9条 各省大臣故障アルトキハ他ノ大臣臨時摂任シ又ハ命ヲ承ケ其ノ事務ヲ管理スヘシ
第10条 各省大臣ノ外特旨ニ依リ国務大臣トシテ内閣員ニ列セシメラル々コトアルヘシ
とりあえず事実関係の記述をやってみた。まだ少し続くがそれは次回に。
参考文献
1)大江志乃夫『統帥権』日本評論社 1983年
2)三浦裕史『軍制講義案』信山社 1996年
3)稲田正次『明治憲法成立史』上巻 有斐閣 昭和35年(1960)
4)秦郁彦『統帥権と帝国陸海軍の時代』平凡社新書 2006年