幕末・明治維新

2013年4月 9日 (火)

赤松小三郎「御改正之一二端奉申上候口上書」

 先の記事のコメント欄で教えて戴き久しぶりに、

国立国会図書館近代デジタルライブラリー

を覗いてみた。改めて、「続再夢紀事」を当ってみると、赤松小三郎の記述が確認できた。其の部分をPDFファイル化したので、史料として貼り付けておくことにする。

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2013年4月 7日 (日)

幕末の議会思想小史

 渋沢栄一が自ら共著者となり、私費を投じて大正七年(1918)に刊行した『徳川慶喜公伝』全八巻は、優れた伝記として既に評価を受けて今日に至っている。しかし、何分にも本文四巻、資料編四巻全八巻という代物なので、歴史研究者か、よっぽどの好事家でもないかぎり、読了することは至難の業というべき。

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2013年3月25日 (月)

Marx と Weber の日本的受容

 最近、柄谷行人が下記のような書評を出した、と知人からご教示頂いた。

書評:マックス・ウェーバーの日本 [著]ヴォルフガング・シュヴェントカー - 柄谷行人(哲学者) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

 柄谷は、《ウェーバーが日本で広く読まれたのは、Marx を補強するものとして Weber を受容した強力な思想家たちがいたからであって、「ウェーバー研究者」のおかげではない》と概略述べている。この評言は妥当だろうか。
 それを検討するために、材料として下記のような年表を作ってみた。私の感想は近日中に(2)のかたちで公表する予定。

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2010年9月16日 (木)

徳川氏権力の基本性格

 約150年続いた列島史上最大の内戦、室町末期の戦国の世。この自力救済の時代を終息させたのが、織豊権力と徳川氏であった。

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2010年8月26日 (木)

危機と危機感

 前回の、幕末に列島の植民地化危機はない、は議論が端折りすぎた感があった。そこで、危機の存在と危機感の存在を分けて考えてみることにした。以下の図は、ヒューリスティックとして作成したもので、今後変更する可能性も大。試験的に記事化する。

 なお、幕末の危機意識は誰のものか?、も参照を乞う。

安全保障上の 危機の事実
危機感 rumor politics
タイタニック

安全保障上の 危機の事実
危機感 ? 尊攘テロリスト
19C.大御所時代 18C.徳川日本/岩倉使節団

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2010年8月20日 (金)

幕末に列島の植民地化危機はない

保谷徹『幕末日本と対外戦争の危機 -下関戦争の舞台裏-』吉川弘文館2010年

■著者の目的
 まずは、この記事最後の目次をご覧いただきたい。ライブラリー版、232ページの比較的小さな本に、この詳細を極めた目次。軍事史を専門とする著者が何を課題としてやりたかったのかは、あとがきに書いてある。

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2010年8月19日 (木)

佐藤誠三郎「幕末における政治的対立の特質」(1976)

佐藤誠三郎「幕末における政治的対立の特質」(1976)

■内容目次

1.はじめに
2.対外的一体感の高揚と対立の激化
3.再統一への模索

■課題と応答(p.60)

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2010年8月18日 (水)

佐藤誠三郎「近代化の分岐 ― 李朝朝鮮と徳川日本」(1980)

佐藤誠三郎「近代化の分岐 ― 李朝朝鮮と徳川日本」(1980)

■内容目次

1.朝鮮と日本を比較する意味
2.朝鮮と日本の類似点
3.西洋列強への対応
4.分岐の諸要因
5.ギャップの拡大

■著者の執筆動機

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2010年8月17日 (火)

佐藤誠三郎「幕末・明治初期における対外意識の諸類型」(1974)②

■内容目次
 この論文の内容目次を書き出しておこう。

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2010年8月15日 (日)

佐藤誠三郎「幕末・明治初期における対外意識の諸類型」(1974)①

日本人が自国の国際的格付けにとくに敏感であり、自国の国際的地位を向上させることに強い熱意をもっていることは、しばしば指摘されてきた。軍事力と経済力と「文明化」の度合いとは、明治維新期以降も、日本人が国家を格付づける場合の主要な基準であった。条約改正の一応の実現(1894年)と日英同盟の成立は(1902年)とは、日本が西洋諸国と対等になった証拠として熱烈に歓迎された。以後日本は世界で何番目の強国であるか、とういうことが、多くの日本人にとって切実な関心の的となった。日露戦争後には世界の「八大強国」の一員となったことが誇りをもって語られ、第一次大戦後にはその地位がナンバー5にまで(海軍力に関してはナンバー3にまで)向上したことが強調された。しかし他方、経済力や「文明化」の度合を基準にして格づけがおこなわれた場合、戦前の日本はとうてい一流国の水準に達しなかった。経済的に貧しく文化的におくれた「強国」という、この落差は、危機感や挫折感を生み出すとともに、向上への意欲をたえずかきたてたのである。
佐藤誠三郎『「死の跳躍」を越えて―西洋の衝撃と日本―』千倉書房(2009年)
、p.30所収

 戦後の一時期、やたらと「自由世界GNPは米国に次いで第2位(ソ連を含めると3位)」とか、「鉄鋼生産量世界1位」「自動車生産量第?位」などと、小学生まで言えた時代が1970年代ぐらいまであったっけ。なんだ、戦前からそうなんじゃん、というのが正直なところ。

 この論文は重要で、渡辺浩氏の近著ともからむので、その点も含め、次回に書き継ぐ予定。

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