朝鮮

2010年8月18日 (水)

佐藤誠三郎「近代化の分岐 ― 李朝朝鮮と徳川日本」(1980)

佐藤誠三郎「近代化の分岐 ― 李朝朝鮮と徳川日本」(1980)

■内容目次

1.朝鮮と日本を比較する意味
2.朝鮮と日本の類似点
3.西洋列強への対応
4.分岐の諸要因
5.ギャップの拡大

■著者の執筆動機

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2008年11月26日 (水)

「日本は無資源国」はイデオロギーである

以下、コメントへの私のレスを記事とします。

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2006年10月17日 (火)

第二次朝鮮戦争の可能性

 北朝鮮の、日本に対する安全保障上の脅威は、そのポンコツのミサイルや失敗した核実験による、ありもしない軍事上の脅威などではない。北が国家として崩壊する際に、まともに影響を受ける、地続きの国、中国・韓国の混乱が問題なのだ。

 単純に、国家主義者たちの好きな経済力の指標の中の日本の対外輸出額でみると、国別ではまだ辛うじて米国が一位だが、地域別でみると、中国+台湾+香港+韓国、への輸出額は、米国一国の2倍である(2006年度通商白書参照)。で、この四カ国は、北朝鮮の国家崩壊で最もダメージを受ける国々なのである。また、日本海への北朝鮮からの大量のボートピープルの出現(日本政府は見殺しにするかも?)、北朝鮮から大量の通常兵器拡散・流出の可能性、等がすぐさま考えられる。

 つまり、北の安保上の脅威とは、偏執的右翼マスコミや、頭の少し緩い与党幹部の言う「北が攻撃したら、危ないでしょ?」などということではなくて、北の国家崩壊の脅威なのである。

 例えて言えば、自分の住んでいる隣にオンボロの化学工場があって、いつ爆発やら大火災が起きるか分からん、という危険に、「なら、自衛のための武器を準備しよう。バズーカ砲あたりなら安心できる。」と叫んでいるのが、この連中なのである。

 で、中国、韓国が、自国の安全保障上のため自衛権の行使、もしくは人道上の名目で、軍事介入する可能性は否定できない。これが表題にいう「第二次朝鮮戦争」だ。

 ただし、万が一、日本軍(=自衛隊)が北朝鮮の軍と一戦を交えるのなら、自分や自分の倅(せがれ)たちを真っ先に最前線に送ってね、安倍ちゃん。そこには、あなたの言う「美しい日本」のための「美しい死」が待っているから。そのときは、倅(せがれ)たちに、美しく呼びかけてください。「靖国で待ってる!!」。

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2006年10月16日 (月)

北朝鮮、崩壊の足音

タイトルを少々変更して、昨日の記事「北朝鮮の核実験、に一言(1)」の続きです。

 まず、この核実験が失敗した可能性に言及した記事を紹介する。

核実験は失敗か 谷内外務次官が指摘
産経新聞(10/15 20:48)

<北朝鮮核実験>「あったの」「なかったの」依然未確認 
(毎日新聞) - 10月15日9時20分更新

依然放射線検出なし=文部科学省の測定
(毎日新聞) - 10月15日19時8分更新

技術的に核実験ではない可能性、専門家が主張
(YONHAP NEWS) - 10月14日10時9分更新


 そして、それが何の犠牲の上に成立しているか、の記事。

<北朝鮮>一般市民困窮にあえぐ 石炭、食糧は極限状態
(毎日新聞) - 10月15日13時32分更新

核実験費用、最大910億円=韓国紙
(時事通信) - 10月13日17時1分更新


 このことは、近い将来の北朝鮮の国家としての崩壊を我々に示唆する。


「北朝鮮崩壊」韓国で研究再開 8年ぶり民間会議
(産経新聞) - 10月2日8時0分更新

 この記事の最後に目を引く部分があるので、それだけは再掲する。
「 軍事対応では、白承周・国防研究院対北政策室長が「各国が自衛権の範囲、もしくは人道の名目で介入する可能性」を指摘する一方、韓国が単独で事態に対応した場合は中国の反発を招く心配があると述べた。」

 つまり、北の体制崩壊に対して、「自衛権の範囲内で」、韓国、中国が(同時に、もしくは共同して)北に軍事介入する可能性があるわけだ。中韓による平和維持軍司令部が作られるかも知れない。

 これが国家理性からする冷徹な現実認識だろう。

 その一方で、日本の政治家の「現実的」とは以下のようなことらしい。

「核保有、議論はあっていい」…中川・自民政調会長
(読売新聞) - 10月15日21時8分更新

 これはリアル・ポリティクスから最も遠い、保守政治家が一度は「声に出して言いたい」火遊びに過ぎない。

 早速、ロイターが外電を世界中に打っている。

Japan should debate going nuclear: ruling party MP
(Reuters) Sun Oct 15, 2006 8:57am ET170

 馬鹿丸だし。こんな国に、拒否権を持つ国連安保理理事国になってもらいたいなぞと、どの国が考えるのか? 自ら作った《幻のリアリティ》の住人である点では、北朝鮮と五十歩百歩だ。

 以下の記事も考えると、小泉=安倍=外務省の面子丸つぶれだろう。

国連事務総長に潘基文氏=北東アジア初、北の核など課題-総会
(時事通信) - 10月14日7時0分更新

 「日本国」の国家崩壊も近い。

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2006年10月15日 (日)

北朝鮮の核実験、に一言(1)

この件は冷静に考えればあまりおおげさに評価しなくともよい、と思う。
なぜなら、以下の諸点が考えられるからだ。

1)元来、核分裂という現象は自然界では起こりにくい。だから、核分裂実験というのも技術的には高度なものに属する。しがたって、本当に満足すべき、核実験ができたのかどうか検証する必要がある。

2)そして、その難しい核分裂反応を爆弾化して、ミサイル弾頭に装着する、というのは、さらに技術的に高度なことである。

3)新たな制裁を呼び寄せる「核実験」を、密かにやらず、発表する、というのは、少なくとも、対世界に対しては、クレージーとしかいいようがない。つまり、この「核実験」は、北朝鮮お得意の瀬戸際外交というより、国内向けと考えられる節が多々ある。

以上から、私は、北朝鮮が、国内向けに見せるために核実験を起こしたが、失敗だったと見る。では、なぜそんなアホなことをしなければならないのか。それはまた次回に。

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2006年9月20日 (水)

贈る言葉 to アベ内閣総理大臣

 出不精の私が、気が向いたときに訪れる二つのblogに、期せずしてアベ内閣総理大臣への懸念が書かれていた。

最悪の総理(by「かわうそ亭」さん)

自大史観と事大主義(by「激高老人のブログ」さん)

 で、この御仁は、北朝鮮との国交復活を目指して政府が動き出し、小泉首相、金総書記との2002年9月17日「日朝平壌宣言」後、初めは一時帰国だったはずの拉致被害者たちを、「返してはならない」と言い募り、外交交渉という国際政治のプロトコルに乗り始めていた北朝鮮との関係をぶち壊した張本人である。つまり、己の政治ポイントを稼ぐためなら、(国家理性から冷徹に計算された)国益なぞどうなってもかまわん、という、根っからの単サイボー自己中右翼野郎だ。

 で、これは結果的に見ると、田中宇氏が指摘する*ような、北方領土の4島一括返還を主張することが、国内の冷戦構造を維持し、対米従属を深め、ひいては霞ヶ関官僚の国政支配を延命強化することに他ならない。

 それにしても、かわうそ亭さんの言われた、「完全な自信と完全な無能の組み合わせ」、は至言というべし。

*多極化と日本(2)北方領土と対米従属(by 田中 宇氏)

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2006年8月 1日 (火)

ジャパニーズ・グラフィティ

 1960年代を描く、映画2本。「パッチギ ! 」(2004年井筒和幸監督)、「青春デンデケデケデケ」(1992年大林宣彦監督)。それぞれ、一つの曲が導きの糸となっている。「パッチギ」は、ザ・フォーク・クルセダーズの「イムジン河」。「青春デンデケ・・・」は、ザ・ベンチャーズの「パイプ・ライン」。

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2006年7月23日 (日)

日本だけが踊る北朝鮮非難

 そりゃぁそうだろう。北朝鮮のミサイル花火は、日本海に落下し、人畜無害。一方、イスラエルは、レバノンを事実上、軍事的に侵略し、300人以上を殺戮しているのだ。この鈍感さは、何だ?

レバノン首相は叫ぶ。「イスラエルによる無情な報復がわれわれに加えられるのを国際社会は傍観できるのか。これが国際社会の言うところの『自衛』なのか」、と。

国際社会に即時介入要求=死者は300人以上-レバノン首相

 【カイロ19日時事】レバノンのシニオラ首相は19日、イスラエルによるレバノン攻撃激化で大きな被害が出ていることを受けて、同国駐在の外国大使らを 前に演説し、「即時停戦とレバノンへの緊急人道支援の要求に対し、直ちに、留保やちゅうちょなしに対処」するよう国際社会に呼び掛けた。AFP通信が伝え た。
 同首相は「イスラエルによる無情な報復がわれわれに加えられるのを国際社会は傍観できるのか。これが国際社会の言うところの『自衛』なのか」と感情的な調子で訴えた。
 米国はイスラエルのレバノンへの攻撃が、イスラム教シーア派武装組織ヒズボラに対する「自衛」であるとの立場に固執して介入を拒否、民間人の犠牲者の急増を事実上放置している。
 シニオラ首相は、これまでの8日間にわたるイスラエル軍の攻撃で、300人以上が死亡、1000人以上が負傷し、50万人が家を追われたことを明らかにした。 

(時事通信) - 7月20日7時0分更新

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2006年6月 1日 (木)

近代日本の知識人について(1)

 明治以降の近代日本知識人の祖形は、徳川期の儒者ではないでしょうか。こう言うためには、一つの事実を念のため確認しておく必要があります。それは、徳川期を通じて儒者の社会的地位が、高いものではなかったことです。

 徳川期イエ社会は基本的に身分社会であり、その裏面として清朝にも李朝朝鮮にもあった科挙制度がありませんでした。イエにはそれ特有の能力主義に基づく垂直的社会流動性の機能はあり、それを利用して卑賤の身から大身に変貌する例もありました。しかし、それはいわば抜け道、便法であって、身分(生まれ)による貴賎という強固な正当性の観念がいささかも揺らぐものではありませんでした。

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2006年3月21日 (火)

大虐殺(1960年、小森白監督、天地茂主演)

 標題の映画は、1923年9月1日の関東大震災の直後におこった朝鮮人虐殺事件を描いたもの。で、私もまだ未見。もし、既にご覧の方は、ご感想などコメントして戴けると助かります。下記の 「all cinema」記事も参照。

大虐殺(1960年、小森白監督、天地茂主演)

 この事件の被害者数だが、平凡社世界大百科事典(「朝鮮人虐殺事件」今井清一執筆)によれば、

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