福澤諭吉 「脱亜論」 時事新報(明治一八年三月一六日)
昨今、日韓関係がいろいろギクシャクしています。そいういう時、私がすぐ思い出すのは、福澤諭吉が、明治18(1885)年3月に書いた『時事新報』社説、「脱亜論」です。
非常に有名な論説で、山川・詳説日本史Bという高校教科書にも、その一部記事が紹介されているぐらいですから、タイトルと執筆者名が知られているのは当然というべきでしょうか。
ただ、この論説が広く注目されるようになったのは,1960年前後から(植手通有)のことと言いますから、明治18(1885)年3月16日の時点で賛否両論湧き上がった訳ではないことになります。それからすると、当時ではよくある、ありふれた論説の一つだったため、それほど耳目を集めることもなかったのだと推測してもよいでしょう。あるいは、福澤/時事新報の社説であれば不思議でもなんでもない、と読者や新聞業界、あるいは論壇では見なされていた、という可能性もあります。
そこで、久しぶりに原文を読んでみる気になりました。実際、全集あたりを繰って、自分の眼で、原文全部を確認された方は、実はあまりいないのではないか、とも思いましたので、自ブログに全文をテキスト化して掲示しておくことにしました。ソースは Wikiedia さんから拝借しましたが、横書きでちょっと読みにくいのと、福澤を横書きの日本文で読むのも座りが良くないので、縦書き二段組に組み替えて、弊ブログに掲示してみました。それが下記です。ブログ主としてのコメントは、次回の記事で書いてみることにします。
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