三島由紀夫『文章読本』
この本を読んですでに30年近い歳月が過ぎてしまいましたが、いまだにこの本のさまざまな言葉やイメージが忘れられないでいます。でも、文学好きの高校の同級生とこの三島について話したとき、彼が「なんでこの本には、漱石や荷風が出てこないんだ?」と言ったときの軽いショックほうが事件として脳裏に焼きついてます。夜空の星座のように、日本と世界の文学を位置づけて見せているはずの三島の手腕に、なんでそんな片手落ち(あ、サベツ語か?)があるのか。いまだに腑に落ちないので、満点で星五つなら、星四つです。
三島由紀夫『文章読本』中公文庫(1973)
〔註〕下記を含めた、「三島由紀夫」カテゴリーも参照戴ければ幸甚。
《文章密度反比例の法則》
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