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2005年8月29日 (月)

尾藤正英『江戸時代とはなにか』

尾藤正英『江戸時代とはなにか―日本史上の近世と近代』岩波現代文庫(2006年)

目次
はじめに
序説 日本史の時代区分
1 社会組織の基本原理
  江戸時代の社会と政治思想の特質
  江戸時代の天皇―その社会的基盤は何か
  戦国大名と幕藩体制
  徳川家康の文教政策と国家構想
2 宗教と文化
  日本における国民的宗教の成立
  思想にみる江戸時代の個と集団
  元禄文化と社会―職業文化人の登場
3 近代への展望
  明治維新と武士―「公論」の理念による維新像再構成の試み
  日本史上における近代天皇制―天皇機関説の歴史的背景)
初出一覧

同所収の、「明治維新と武士 - 「公論」の理念による維新像再構成の試み -」の論点が、「作る会」教科書の歴史に密輸入されているらしい。同著者の『日本文化の歴史』(2000年)あとがきでは、日本史の‘時代区分論’の点において、西尾幹二『国民の歴史』(1999年)における無断引用をかなり手厳しく批判している。そのうえで、自説を密輸入されたのでは、著者・尾藤氏も怒るだろう。

時間が無いので、次の機会に再論することとする。

*参照
尾藤正英『江戸時代とはなにか』(2)

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