「郵政民営化」の中国語訳
「郵政民営化」の英訳=「to privatise the country's postal system」、じゃぁ、中国語訳は?っていうと、実は 「郵政私有化」 だったんですね。英訳も中国語訳もことの本質をちゃんとついています。だまされているのは日本列島に住む有権者だけ。政治上の争いは、むき出しの力の戦いではなく、言葉の争いです。民主党はその言葉の闘いに負けたのです。
ただ考えてみると、昔から郵便局、なかんずく特定郵便局は、「特定」(^-^;個人に私物化され、あまつさえ相続さえされていて、代々自民党の集票マシンとして機能してきました。私有化ならぬ私物化はとっくの昔からされていた。とすると、郵便局は、自民党と郵政省(今、総務省)の私物だった。で、小泉さんのいう「民営化」が実現すると、こんどは誰の私物になるか。郵便貯金がれっきとした金融機関になるということは、財務省の管轄になる。つまり、自民党地方ボス・総務省の私物から、小泉自民党本部・財務省の私物になる、ということでしょう。
あはは、もうこれは笑うしかありません。ことの始末は、この列島の有権者が引き受けるしかありませんが、その大政翼賛キャンペーンに悪乗りするマスコミも罪深い。地獄への道は、善意のレンガで舗装されてますぞ、皆さん。ゆめゆめ、「そ、そんなつもりじゃぁ」とほぞを噛まぬよう願います。
| 固定リンク
「日本 (Japan)」カテゴリの記事
- Alfred Schutz, "Some Equivocations of the Notion of Responsibility" (1957)(2025.06.02)
- アルフレッド・シュッツ「《責任》という概念におけるいくつかの曖昧さ」1957年(2025.06.02)
- 日米安保条約を解消すると浮く予算は?(2025.05.11)
- Does the Imperial Anthology of Poetry exist in Europe?(2025.02.28)
- 欧州に《勅撰詞華集》は存在するか?/ Does the Imperial Anthology of Poetry exist in Europe?(2025.02.28)
「中国」カテゴリの記事
- 日中の文化資源における女性比率の差異/中日文化资源中女性比例的差异/Differences in the Ratio of Women in Cultural Resources between Japan and China(2025.02.27)
- 虹 rainbow(2024.03.09)
- 河津桜(2024.03.03)
- 二千年前の奴隷解放令/ The Emancipation Proclamation of 2,000 years ago(2023.01.29)
- 日本の若者における自尊感情/ Self-esteem among Japanese Youth(3)(2022.09.29)
コメント