大阪高裁、靖国違憲判決をめぐる所感と文句(1)
9月30日に出た、大阪高裁、靖国違憲判決が少し気になったので、うろうろサイトを回っていたら、こんな時間になってしまった。とりあえず、気がついたこと、文句などを列挙する。
1)文句→大阪高裁へ。早く、ネットに判決文概要を掲載しろ!
判決文が読みたいと思い、
最高裁HP( http://courtdomino2.courts.go.jp/home.nsf )
の、サイドバーにある、裁判例情報→下級裁主要判決情報、の検索エンジンで調べてみた。そしてびっくり。大阪高裁の最新のものが、平成16年12月9日付で、最後になっているのだ。いくら判決文の電子ファイル化が面倒だといっても、これはどうしたことか。すでに、東京高裁の9/29靖国訴訟判決は掲載されている。
ま、東京高裁は、最高裁事務総局の意向を汲むエリート集団だろうから、最高裁事務総局が裁判の迅速化を唱導すれば、いの一番でその通りやるんだろう。それにしても、判決文のスピーディーなネット閲覧はむしろ大歓迎だ。裁判そのものの拙速は願い下げだが。
とにかく、平成17年になってから、一つも大阪高裁判決が出てないわけはなかろう。事情は知らないが、国民の知る権利に対する重大な侵害だ。大至急、掲載してもらいたい。最高裁事務総局も、人事をちらつかせて、判決内容そのものに容喙しようなんてことよりも、こういう事務的なことをしっかりマネジメントしてよ。本当に本末転倒。
で、ネット上でのこの判決に対するレビューについては、次回の記事で取り上げよう。
また、上記の理由で、大阪高裁判決が読めないので、代わりに仕方なく、東京高裁の合憲判決を読んだ。犬も歩けば棒にあたる。読んではみるものだ。意外な興味深い発見もあった。これも次回書こうと思う。
※以前、ドイツ連邦行政裁判所での、イラク戦争違法判決も、判決そのものは6月に出て、ネット上でPDFファイルで提供され始めていたのは、3ヵ月後の9月だった。そういうこともあるから、それほど目くじらたてることないのかもしれないが・・・。
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