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2005年11月17日 (木)

「地獄への道は善意で敷き詰められている」

、って誰が言ったんだろうか。

 私も記事で引用した文だ。中世ヨーロッパの教皇の言葉だと思っていたが少々異なるようだ。

 この文、英語表記では、

  The road to hell is paved with good intentions.

という。で、この文章で丸ごと、検索をかけてみると、サミュエル・ジョンソン(18世紀後半英国の文筆家、辞書編纂者)が言っていたらしいことがわかった。

Johnson said something close, but he was following in others' footsteps. In
Boswell's Life of Johnson, in an entry marked April 16, 1775, Boswell quotes
Johnson as saying (on some other occasion), "Hell is paved with good intentions." Note, no prefatory "the road to..." Boswell's editor, Malone, added a footnote indicating this is a 'proverbial sentence,' and quoting an earlier 1651 source (yet still not in the common wording).*

 で、その後のほうに、さらにこう書いてあった。

Robert Wilson, in the newsgroup alt.quotations, provided two other sources prior to Johnson. John Ray, in 1670, cited as a proverb "Hell is paved with good intentions." Even earlier than that, it's been attributed to Saint Bernard of Clairvaux (1091-1153), as "Hell is full of good intentions or desires." Just how it got to the road to Hell being paved this way, and not Hell itself, I don't know.

 なーるほどぉ。中世の教皇とは、ちょこっと違ってて、有名なキリスト教思想家**なのね。どーりで、うまい事というわけだ。このほかのサイトでも一件、同じ人物を指摘しているから、まぁ、この人が言いだしっぺでよろしいでしょう。ということで判明ー。

注* 下記のサイト参照。
Apocrypha
The Samuel Johnson Sound Bite Page

注** この人物については、下記にかなり詳しく書いているのでそれをご覧戴ければ十分だろう。
クレルヴォーのベルナルドゥス、の項を参照。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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コメント

どうもこんばんわ
勘違いで2回同じTBを送ってしまったようです(^^;)削除よろしくお願いいたします。

投稿: miyau | 2005年12月10日 (土) 23時42分

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