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2005年11月 9日 (水)

フィッツジェラルド特別検察官の記者会見

 ブッシュ政権の、CIA工作員名漏洩事件は、既に周知のことと思う。今更、ブッシュ係累の人間たちのやることだから、「またかよ。」という感想しかないのだが、これに関連して、フィッツジェラルド特別検察官が、10月28日に記者会見を行っている。

 で、その会見で、特別検察官がなかなかウマイこと言う。この人、シカゴの弁護士で、今回の件で法務省の特別検察官に任命されたとのこと。

 こういった記者会見等の対外的メッセージは、コンテンツと同等にそのプロトコルも非常に重要。それがコンテンツの説得力を増したり、減殺したりするからね。その点、欧米人の口の巧みなこと!! これだと中身がたいしたことなくとも、立派な内容の印象を与えちゃうだろうなぁ。

 ましてや、今回のようなコンテンツについても、米国中、あるいは世界中が注目している中で、以下のようなこと言うんだから、ウーン、少なくとも私は、感心すること頻(しき)り。言葉にしのぎを削り、言葉で相手を説き伏せようとする欧米人に対して、日本、および日本人の対外メッセージの影響力の弱さは、こういうことにこそ起因すると思うのだ。言葉は重要だ。言葉を磨くのにしくはない。

FITZGERALD: At the end of the day what appears is that Mr. Libby's story that he was at the tail end of a chain of phone calls, passing on from one reporter what he heard from another, was not true.

It was false. He was at the beginning of the chain of phone calls, the first official to disclose this information outside the government to a reporter. And then he lied about it afterwards, under oath and repeatedly.

記者会見全文は下記を見て戴きたい。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2005/10/28/AR2005102801340_pf.html

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