« ERIC CARMEN, 'SUNRISE ' (1975) | トップページ | communicability(伝わりうること)と vulnerability(傷つきうること) »

2006年3月18日 (土)

‘グルジア’を身にまとうベッカム

 実は、このネタ、旧聞に属してしまった。なぜなら、すでにイングランド代表のユニフォームは、イングランド国旗を模したものから、一時代前の赤を基調とものに変わったので。

 で、何を言いたいかというと、その一つ旧いユニフォームのベースになっているイングランド国旗の意匠が、聖ジョージの旗印、白地に赤十字なのである。

 聖ジョージとは、3~4世紀ごろのカッパドキア(今のトルコ)に実在した伝説的聖人で、ゲオルギウス Georgius のことである。彼は、ローマ帝国の軍人で、偶像崇拝を拒否したため、さまざまな拷問の末、殉教している。また、騎士、射手、農民、武具製造人、馬丁などの守護聖人としても広く愛され、美術作品では一般に、長めの髪をもつ若く美しい騎士として表象される。

 ま、それがベッカムにぴったりと思うわけ。で、聖ジョージに由来するのが、グルジア共和国(英語表記 Republic of Georgia)である。自国語での表記は全く違うのだけど。

 ということで、歴史に関する単なる薀蓄(うんちく)記事でした。

*この記事、ゲオルギウスのことは、平凡社世界大百科事典の井手木実の項目による。

|

« ERIC CARMEN, 'SUNRISE ' (1975) | トップページ | communicability(伝わりうること)と vulnerability(傷つきうること) »

歴史 (history)」カテゴリの記事

Football」カテゴリの記事

西洋 (Western countries)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ‘グルジア’を身にまとうベッカム:

» FWF NEWS 3.20.2006 [FWF -フットボールは未来の兵器である-]
胡散臭い愛国心が炸裂中の中、皆さんいかがお過ごしでしょうか 先日、おっさんサッカーファンの溜まり場になっている渋谷の居酒屋いなばに、J-SupportersのKIDくんやら、結婚するとの情報が東京広島サポ間で話題の隊長とか、Zealのシュソくんなどと飲みにいったら、店内の常連おっさんが、よっぱらってWBCをひとくさりしていました。 「だいたい、日本とアメリカの試合にアメリカ人の審判をつれてくること自体、野球が田舎スポーツということだよ~」 なるほどー 自分の国の... [続きを読む]

受信: 2006年3月20日 (月) 01時01分

« ERIC CARMEN, 'SUNRISE ' (1975) | トップページ | communicability(伝わりうること)と vulnerability(傷つきうること) »