勇気ある女(ひと)
某月某日、深夜、某国営放送の再放送をたまたま見た。下記↓
「鳥インフルエンザを封じ込めろ」WHO医師 進藤奈邦子
一言でいって「かっこいい」である。痺れました、はい。女は本来、女々(めめ)しくないのだ。女性に関するステレオタイプは、所詮、男の願望の投影に過ぎない。
現場に急行するときは常に死の危険に晒されるため、普段から11才と8才になる2人の子供に噛んで含めている。お母さんにたとえ何かあっても立派な人になれ、と。
進藤医師によると、鳥インフルエンザが pandemic*(大流行)になると、全世界で800万人が死亡するという。そのためにも、絶対に小規模でつぶさなくてはならない。なぜ行くのか、と問われ、それは私を必要としている人々がいるからだ、と。
この鳥インフルエンザとウイルスのタイプが似ていると言われる「スペイン風邪」。1918 ‐ 1919年に世界的に大流行し、第一次大戦を中止に追い込んだとも言われるほど猛威を振った。このインフルエンザによる死者は、アメリカ40万人以上,イ ギリスで20万人,インド500万人。世界中で死者約2500万人。日本でも2500万が罹患し、死者38万。**
悪夢のような大災厄である。この人類の危機を、体を張って防ごうと日夜懸命に働いている日本女性がいる。照れくさいが、進藤医師が日本人であることの誇りを感じてしまう一夜だった。口が汚れるので某数学者の天才バカ本のことは言うまい。(あ・・・、言ってしまった。)
*‘pandemic’ この言葉は覚えておこう。かなりの確度で、そう遠くない時期に我々に降りかかるはずだ。
**平凡社世界大百科事典 「インフルエンザ」の項(立川昭二氏執筆)、参照。
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コメント
「Fixing A Hole」さんが取り上げた、‘Inside the Actor's Studio’のドリュー・バリモアもかっこよかったので、その関連で、TBもつけたのだが、コメントができなくなっていた(-_-;。これでは、TBされたほうも不明だろうということで、自分とこにメモっておきます。
投稿: renqing | 2006年3月 4日 (土) 03時20分