甘酒売りは夏歩く
ここで言う甘酒は、実は酒ではない。飯と米こうじだけで作る発酵飲料のことである。こうしてできた甘酒は、でんぷんが酵素により分解され、ブドウ糖が生成され、必須アミノ酸も含まれる、体力回復ドリンクなわけである。成分的には、現代の病院で使用される点滴とほぼ同じ。
近世、最初のころは、冬のものだったようだが、その後一年中売られるようになり、そうしてくると、夏バテにも効き目があることが経験的に知られ、「甘酒」が夏の季語にもなる。
ノロ・ウィルスも流行るご時世。「どうも、ヤバイ。」と感じたら、(酒を含まない)甘酒を召し上がるのも、健康維持法かと愚考致す次第。
参照
1)甘酒と健康(かねこみそ株式会社)
2)長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベースより
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