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2007年1月14日 (日)

古池から蛙(かわず)がいなくなる日

 今、大変なことが起きている。日本の河川、湖沼、水田から、カエル、オオサンショウウオなどの両生類がいなくなるかもしれない、という話だ。中米のパナマでは、このツボカビ症が侵入してから、わずか2カ月で地域のカエル個体群が全滅している。↓ぜひ閲覧されたい。

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<カエル・ツボカビ症>国内で初確認 両生類絶滅の危険性も
1月12日12時14分配信 毎日新聞

 世界各地でカエルなどの両生類を絶滅に追いやっているカエル・ツボカビ症が昨年12月に国内で初めて確認されていたことが分かった。アジアで公式に感染が確認されたのは初めて。感染力が強く、致死率も90%以上で、野外に広がると根絶は不可能で両生類の絶滅が危ぐされる。
 日本野生動物医学会や日本爬虫両棲(はちゅうりょうせい)類学会、世界自然保護基金(WWF)ジャパンなど16団体は12日に検疫強化や販売・流通の管理、情報提供などを訴える緊急事態宣言を公表した。
 ツボカビ症が確認されたのは、東京都内で昨年11~12月に個人がペットとして飼っていた中南米産のカエル。11種35匹中14匹が死んだため、麻布大学で調べたところ、昨年12月25日にツボカビ症と確認された。
 ツボカビは真菌の一種。もともとアフリカ固有の菌だったとみられ、90年代に豪州でカエル激減を招いた病気として98年に初めて発見された。すでに豪州や中南米の両生類が壊滅的被害を受けているという。ヒトへの感染は確認されていない。
 麻布大の宇根有美助教授(獣医病理学)は「飼っているカエルなどの両生類に異変があれば、すぐに獣医師などに相談してほしい。水の管理が最も重要で、水槽の水を排水溝や野外に流さないでほしい」と訴えている。
 ツボカビ症に関する情報は、以下のホームページに掲載している。
日本の両生類に危機 カエルツボカビ症が国内で初確認
2007年1月12日 WWFジャパン

麻布大学

【山本建、田中泰義】
最終更新:1月12日16時3分
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コメント

かわうそ亭さん、どうも。
 そうです。これでは近い未来、「ど根性ガエル」という古典漫画を読む青少年は、いったいなんのことなのか、分からなくなってしまいます。

投稿: renqing | 2007年1月15日 (月) 02時06分

やや、これは大変。あの愛すべきカエルたちがいなくなっては、俳句の題材が減ってしまうではないですか。
女房によれば、小倉智昭さんがテレビで「わたしはカエル大嫌いだから、いいんじゃない」と言っていたとか。ひどいこと言うよなぁ。(笑)

投稿: かわうそ亭 | 2007年1月14日 (日) 22時14分

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