賞典禄、あるいは「革命家」のボーナス(2)
下表は引用の秦氏の表を少し組み替えたもの。意外なことに、この組み換え後の表から、ある種の規則性が伺われる。左上から右下へ、斜めの序列があり そうだ。ま、褒賞なので、不平が出ないように、何らかのルールがないと当然まずいのかもしれないが。この件、要検討とする。
出典 『明治史要』付表、東京大学出版会(1966年)
ただし、秦
郁彦『統帥権と帝国陸海軍の時代』平凡社選書(2006年)、p.104より孫引き
石高 | 宮、公家 | 薩摩 | 長州 | 土佐 | 佐賀 | 他 | |||
100000 | 島津久光・忠義 | 毛利敬親 | |||||||
40000 | 山内豊信 | ||||||||
20000 | 鍋島直大 | ||||||||
5000 | 三条実美 岩倉具視 | ||||||||
2000 | 西郷隆盛 | ||||||||
1800 | 大久保利通 | 木戸孝之 広沢真臣 | |||||||
1500 | 嘉彰親王 中山忠能 | 大村益次郎 | |||||||
1200 | 熾仁親王 | ||||||||
1000 | 吉井友実 | 板垣退助 後藤象二郎 | |||||||
800 | 沢宣嘉 | 大山綱良 | 由利公正(福井) | ||||||
700 | 黒田清隆 | ||||||||
600 | 前原一誠 山県有朋 山田彰義 | ||||||||
300 | 西園寺公望 四条隆謌 柳原前光 | 西郷従道 | |||||||
250 | 清水谷公考 | 桂太郎 | |||||||
200 | 桐野利秋 | 岩村高俊 | 船越衛(広島) | ||||||
150 | 中牟田倉之助 | 曽我祐準(福岡) | |||||||
100 | 土方久元 | 江藤新平 島義勇 | |||||||
60 | 谷干城 |
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