季節はずれの「桜坂」
たまたま山本潤子の歌う、「 桜坂」を聴いた。
これが良い。なかなか良いのだ。昔から山本のファンではあるのだが、同一のアルバムに収録されている他のカバー曲は1曲を除いて(久保田利伸の「Missing」は very good.)、可も不可もなし。
でも、この「桜坂」は良いのである。以前、平原綾香の歌う「桜坂」で、平原綾香がいいのか、この曲がいいのかわからんが、みたいな発言をしたが、今日ただいま判明した。
やはりあの時感心したのは、平原綾香の歌が良かったのではなく、「桜坂」が名曲だったのだ。むむ、やるなぁ、福山雅治。ただの二枚目だったわけではなかったのか。ちくしょう。才色兼備の男というのは、どうにも処置に困る。
ま、今の私のようなのを、古語では「僻僻しからん人」(徒然草第三十一段)というのだろうな。あー、やだやだ、歳はとりたくなし。
これだけなだらかなサビの名曲も珍しい。この余り盛り上がらないサビが曲中五回も出てくるが、朗々と歌い上げるサビじゃないから、繰り返し出てきても心地良いのだろう。惹かれ合っている二人の別れを詠う詞もなかなか良い。なんか「なごり雪」の春バージョン(?)みたい。キンモクセイもカバーしている由。聴いたら感想を書こう。
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