CSKAモスクワ vs. ディナモ・モスクワ〔寸評〕
結果はスコアレスドロー。
■本田、ジャゴエフ、共存テスト失敗
CSKAモスクワのレオニード・スルツキーは、故障から復帰した才能溢れる攻撃的MFジャゴエフをトップ下に、本田を左MFにまわす布陣を敷いた。ただ残念ながら機能しなかった。
従って、CSKAモスクワは有効なオフェンスを組み立てられず、必然的に終始ディフェンスに追いまくられる結果となった。スコアレスドローに終えられたのは、偏にディナモ・モスクワの決定力不足と、シュートがことごとくゴールポストやバーに嫌われるという僥倖ゆえである。よくまあ得点されなかったものだ。
ただし、勝ち越すチャンスはあった。59分、相手陣内でCSKAモスクワがボールをインターセプト、相手ゴール正面でペナルティーエリア手前10m付近 にいた本田にパス。本田は一瞬ためたあと、軽く左足でペナルティーエリア前にいたネチドにパス。オフサイド気味に見え、ディナモ・モスクワDFも線審に向 かってオフサイドをアピールしていたが、笛はなってなかったようだ。あとはネチドが落ち着いてキーパーとの1対1を決めればよいだけ。ところが名手ネチドが決め損ねる。CSKAモスクワの今晩の決定的チャンスだった。つまり、この試合、勝ちそこなった戦犯は、ネチドだろう。
本田を左MFに置くスルツキーの試みは、幾度かはテストせざるを得ないものだっただけに、やむを得ないものだったろう。ただし、今の段階では、ジャゴエフのコンディションにもよるが、ジャゴエフ・トップ下よりも本田トップ下のほうがチームにフィットしているのは明らかかな。
インテルのモウリーニョが偵察に来ていただけに、ちょいといいところを見せておいたほうがよかったか、どうか?
*参照
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