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2010年11月30日 (火)

FC Barcelona vs. Real Madrid

 あと1時間ばかり(現地時間21時!)で、バルセロナ対レアル・マドリーという注目の一戦が始まる。

 予想は難しい。リーガの各監督による予想も、少しバルサ優勢だがそれでも結構割れている。↓

リーガ各監督のクラシコ予想は? - Goal.com

 直接リーグ戦で鎬を削っている監督だって容易に分からないのだから、私がそう簡単に予想できるわけがない。でも手がかりがないことはない。似たタイプの過去の試合からヒントを得られるかもしれない。私がすぐ思い当たるのはこの2試合だ。

2010年4月20日のUEFAチャンピオンズリーグ09-10/準決勝第1戦、インテル×FCバルセロナ戦

 結果は、モウリーニョ率いるインテルが3対1でバルサを斥けた。バルサは先制しながらも、モウリーニョ・インテルのカウンター戦術に轟沈してしまう。

2010年7月7日のFIFAワールドカップ2010南アフリカ大会/準決勝、ドイツ代表vsスペイン代表戦

 ポゼッションではスペインが上回りながらも決定機をものにできない状態が続き、とうとう73'に、プジョルの闘志がその一撃にこめられたヘディング・シュートで、スペインが0-1で勝利を手中に収めた。

 さてどちらのゲームが今夜の参考になるだろうか。モウリーニョのカウンター戦術との類似点からすると、①と言う気もする。だがこの時は、CFに、なかなかチーム戦術にフィットしないイブラヒモビッチがいて、バルサの繊細なパスワークが血行障害に陥っていたように見えるし、メッシの動きが少し窮屈そうだった。その後、イブラが抜け、ビジャが加入したことにより、ぺップもメッシをセンターに置き自由に動き回らせる決断をし、ビジャの融合も進んで、ここにきて、バルサという《精密機械》が甦りつつある。

 とすると、②か。南アWCのドイツは、ダイナミックに相手ゴールに殺到する、とてもシンプルで美しいゲームをしていた。基本的には堅守速攻のカウンター戦術で、現在レアルに在籍しているケデラとエジルともにヤング・ドイツのベスト4の立役者であった。今のレアルの好調の1つの要因が、縦へのスピードと献身的に前線からボールチェイスする2人の若きドイツ人MFの加入だったことは間違いないだろう。

 とすれば、影のスペイン代表チームであるバルサと世界最高速カウンターを武器とするレアルの試合を占うのにヒントになりそうなのは、②のように思う。

■私の予想

 ②を参考にすれば、ボールポゼッションはバルサが上回るが、堅守のレアルゴールをなかなか割れない。その一方で、ボールを容易には失わないバルサから、レアルはなかなかカウンターを仕掛けられず、スコアレスのまま終了近くまでいき、最後はメッシか、意外な選手(例えばプジョル、ピケ?)あたりが貴重な1点を挙げ、バルサが1-0でレアルを返り討ちにする。

 最後にひと言。放映権料は高いだろうが、どこかの地上波でライブ中継して欲しかった。

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