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2011年2月12日 (土)

塩沢由典著『複雑さの帰結』NTT出版(1997)(1)

 下記は、十年ほど前に作っていた自HPに書いた文。誰かの役に立つこともあろうかと思い、埃をはたいてそのまま掲載する。行文が妙なのはそういったこととも関連する。また、このシリーズは(1)、(2)(3)で終了する。その時はそれで頓挫したからである。いまから新たに続けるにはエネルギーがかかりすぎるので再開はしない予定。

 ひと言追加。この塩沢の著作は、読んだ後に我々の「世界」の見方を一変させる力を有する本だ、ということは私が保証する。私の理論歴史学(?)の基盤でもある

塩沢由典著『複雑さの帰結―複雑系経済学試論』NTT出版(1997)

 まず、詳細目次から。

詳細目次
 プロローグ複雑さの学としての経済学
I.複雑系の行動学
 1.複雑さの帰結
  1.複雑さと合理性の限界
  2.世界モデルの操作可能性
  3.定型的判断の構造
  4.中間的まとめ
  5.組織による限界の拡大
  6.自律的過程の分析枠組み
  7.経済学の課題
 2.人はなぜ習慣的に行動するのか
  1.定型行動のスペクトラム
  2.人間の選択行動
  3.社会からの強化と学習
  4.注意と思考の節約
  5.プログラム行動としての習慣
 3.慣行の束としての経済システム
  1.ミクロ・マクロ・ループ
  2.個人史的回顧
  3.プログラム化された行動
  4.中間的まとめ
  5.ミクロ・マクロ・ループ再説
  6.制度の経済学への補足
II.複雑系のシステム論
 4.ゆらぎ・あそび・ゆとり
  1.考察の対象
  2.市場経済のシステム
  3.複雑系としての市場経済
  4.市場における人間と三つの限界
  5.複雑系の三つの反発項
  6.行動の定型化(ルーティン化)
 5.組織における世界像分業
  1.世界像における分業
  2.創発の概念
  3.論文の構成
  4.組織のヒエラルヒー
  5.計画のヒエラルヒー
  6.システム設計のヒエラルヒー
  7.水平同型性あるいはシステム同型性
  8.垂直同型性あるいは創発同型性
  9.対象の構造(1)- カオス
  10.対象の構造(2)- フラクタル
  11.創発同型性再論
  12.非構成的重層構造
  13.構成と創発
  14.創発的階層構造
  15.分権化と裁量権
  16.語の問題
  17.陰の委員会
 6.システム二元論の誤謬
  1.はじめに
  2.経済システムの基本モデル
  3.二元論的発想の起源
  4.コルナイ・システム論問題点
  5.人工知能の教訓
  6.在庫による自律的制御
  7.調節装置としての貨幣
  8.反省のヒエラルヒー
  9.暗黙のプログラム構造
  10.まとめ
III.経済学の再生のために
 7.定常性の第一義性-一般均衡理論に抗する一試論
  1.序  2.著者の立場について
  3.定常性vs.均衡
  4.定常過程の主要な特徴
  5.フランク・ハーンとの討論
  6.定常過程理論のさらなる射程

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