カバーニは真摯かつ賢い (Edinson Cavani, sincere and intelligent FW)
エディソン・カバーニ(Edinson Cavani)のなかなか良いインタビューがUEFAサイト上にあったのでご紹介。
ウルグアイ代表ということもあり、同僚のスアレス(Luis Suarez)のネガティブなイメージの影響を受けかねないのが、結構かわいそう。
見た目がいかついし、プレーもダイナミックなので、「野性的」なイメージをもたれやすいが、落ち着いていて、かなり知性的。生まれ育った環境から十分な教育を受けたとはいえないようだが、生来の頭脳の良さがインタビューに感じられる。まだ26歳。怪我さえしなければ、今後の伸びしろが相当ありそう。ブットボーラーとしてのピークは30歳くらいに来るだろう。かなりの大物になる気がする。
■自己像
いくらかの実力があり、目標に向かって献身的に働き、常に勝利に意欲を燃やし、クラブのため、そして自分のために結果を残そうとしている選手。そして自分の求めることに徹底的に集中する。結果を得るために必要なことだから
■センターフォワードが心掛けるべきこと
ピッチ上のプレーの大部分は、ボールを持っていない状態が占めている
フィニッシュに持ち込むために大事なのは、プレーの流れを予想し、読む力だ。そして最後の動きでは、自分の力を最大限に出す方法を知っていることが求められる
ボールをあまりキープしない理由をよく聞かれるけど、そうするのはゲームのなかで必要なときだけでいいから
ボールを持っていないときの自分の動きが気に入っている。最後の数メートルになって現れて、点を取るための動きがね
■モダン・フットボール
世界のプロサッカーは変わったと思っている
もっと正確に言えば、試合のなかである種のダイナミズムを発揮するのが大事で、同時に統率のとれたアプローチも欠かせない。そういった面が昔とは違うよね。自分がやっていることにしっかり適応しなければいけない。プロ意識やコンディションを整えることも必要で、そうすれば自分の仕事をこなせると自信を持ってピッチに立てる
■感想
恐らくカバーニの最大の武器は、スピード、パワー(筋骨隆々)、テクニックではない(直近の動画を見よ↓)。その intelligence とそこから意識的にもたらされる集中力と思われる。生まれ持った集中力ではなく、なんらかの成功を得るためにはどうしたらよいか、と考えながら作り上げてきた集中力なのでこれはすごい。戦術理解力も高そうだから、使う監督は重宝するだろう。
オフ・ザ・ボールの重要性の強調は、家長や宇佐美に煎じて飲ませたい。(-_-;
超絶テクニックが仮にあっても Footballer として成功しないケースがあるのは、Modern Football が要求する知性をカバーニのように合わせ持つことが稀であることが一因かも知れない。
■インタビュー日本語訳
カバーニに宿る勝利のメンタリティー - UEFAチャンピオンズリーグ - ニュース - UEFA.com
■インタビュー英語訳
Cavani inspired by winning mentality - UEFA Champions League - News - UEFA.com
■インタビュー動画(予想外に、甲高い、かわいい声、笑 スペイン語⇒英訳)
Cavani inspired by winning mentality - UEFA Champions League - Video - UEFA.com
■カバーニのテクニック
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