「系譜学」から「機能学」へ(3)
あるサイトの記事で、井筒俊彦の「共時的構造化」という言葉を知った。井筒の令名は聞き及んではいるが、その著作は書店でさわりを立ち読みする程度で、本格的に読んだことはなかった。
つらつら考えるに、「共時的構造化」なる概念は、弊ブログで取り上げている「系譜学から機能学へ」というトピックと同じ方法論を考えたものだと思う。東洋哲学のありとあらゆる概念をその「系譜」から解放し、その働きによって弁別、構造化しようしていると見なせるからだ。
とまあ、書いてみたが、当の井筒の著作を読んでないのだから、いまはアイデアのみ備忘のために記しておくことにする。
〔参考サイト〕
井筒俊彦の哲学的方法論「共時的構造化」について|mono-dialogue inte'rieur
〔弊ブログの関連記事〕
「系譜学」から「機能学」へ(1)
「系譜学」から「機能学」へ(2)
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