A smart and cool footballer : Atsuto Uchida
「アツトは桁外れな自制心を持つ選手で、戦略指示を100パーセント実行する」(シャルケ強化部長ホルスト・ヘルトの内田篤人評)
内田篤人に関してはこれまで、どこがいいのかあまりピンとこなかった。しかし、先日のCL対マリボル戦後、ブンデスリーガ日本語公式サイトでのインタビューの受け答えを見て、内田をブンデスのビッグクラブ、シャルケでレギュラー右SBとするものが何であるか、了解できた。
地味なプレーヤーである内田の類稀なストロングポイントは、そのフィジカルやテクニックではなく(トッププレーヤーの中では突出しているわけでもない)、その頭と強いハートだ。下記の記事を読めばよくわかる。
CLグループリーグ第2節でマリボルと対戦した内田篤人のシャルケ試合後コメント集 - ブンデスリーガ – 公式ウェブサイト
特に、感心したのは以下のせりふ。
内田 サッカーだからね。うまくいくときもあるしいかないときもあるし、相手の頑張りもあるし。
こういう頭と心の使い方が、「桁外れな自制心を持つ」とクラブから評価される所以だろう。CL1点ビハインドの状況で、後半からFWでも攻撃的MFでもない、SB内田が投入される価値はここにあると思える。以前、他のインタビューの機会にも、「ゲームには流れがある。うまくいかない時は何をやってもうまくいかない。そういう時はこちらの流れになるのを待つ。」という発言があった。チームとしては非常に頼りがいのある選手に違いない。仮にビッグクラブから誘い(実際アーセナルの獲得候補になっていた模様)があっても、彼の良さを理解するには時間がかかるだろうから、すでに内田の真の価値を熟知しているクラブ、つまりシャルケで己を磨き続けたほうが成長可能性が高いと思う。内田はかっこいい。
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コメント
sunaga 様
コメントありがとうございます。
SBのプレーメーカー的な役割については、ベンゲルが南アフリカWC後の「マンデー・フットボール」ロングインタビューで触れています。
「今回のジャパンのSBはクロスの精度にかなり問題があった。これがジャパンの攻撃オプションを少なくしていた。現代フットボールは、センターの守備は堅い。したがって、サイド攻撃をオプションに加えない限り、攻撃が機能しない。つまり、それは現代フットボールにおいては、SBは攻撃を組み立てるプレーメーカーのセンスとテクニックを持たなければならないということを意味する。」
ラームなんかがその良い例ですが、ウッチーも精進次第ではその境地までたどり着けるかも知れませんね。楽しみです。残念ながら日曜日リーグ戦ではシャルケは敗戦してしまいましたが・・。(T_T
投稿: renqing | 2014年10月 6日 (月) 00時11分
内田のプレー見て、あぁサイドバックがゲームを作る時代なんだと分かりました。上下UPDOWNする「だけ」サイドバックの時代が終わるんだなぁて。。
投稿: sunaga | 2014年10月 4日 (土) 09時16分